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ハイスクールD×D キングオブハジケリスト兵藤一誠

作者:unnown
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第二十二話 冥界での再会

 
前書き
大変長らくお待たせしました!!更新再開です!!今回遂にあの男が登場です!!! 

 
-三勢力会談から幾日が立った夏休みのある日、冥界フェニックス邸-

「お、おおおお久しぶりです一誠殿。」

「こちらこそ久しぶりですねレイヴェルのお父さん。それと初めましてレイヴェルのお母さん。」

「フフフ、お会いできて光栄ですわ一誠さん。」

「そちらのお二人は?」

「家の息子達です。次期当主の長男と広報の仕事についている次男です。」

「は、ははは初めまして兵藤一誠殿。」

「こちらこそ。いやぁ、君のお父さん以外の家族と会うのは初めてだからちょっと不安があったけど良い家族だねレイヴェル。」

「そう言っていただけて嬉しいですわイッセー様。」

「アレ?ライザーは?」

「ライザー?いたっけレイヴェル?」

「さぁ?記憶にありませんわね。」

「レイヴェル!!!?」

「そんなことより折角ですから昼食をご一緒にしませんか?」

「そんな事!!!?」

「お言葉に甘えさせてもらいますねレイヴェルのお母さん。」

「ちょ!?スルーして良いの!!!?」

フェニックス卿のツッコミも空しくイッセー達は会話を弾ませるのであった












さて、何故イッセーが冥界の悪魔領にいるのかという疑問があるだろうが答えは単純、冥界悪魔領で行われる若手悪魔の会合パーティーに招待されたのとレイヴェルに家に遊びに来ないかと誘われたからだ。リアス達は彼女の実家のグレモリー邸に向かう事にしたのだがイッセーはレイヴェルのお誘いを受けたのでパーティーまでは別行動という事になったのであるのだ
















-その夜、若手悪魔会合パーティー会場-

『・・・・・・・・・』

「部長、何か可笑しいですよね?パーティーなのに多くの悪魔達の顔色が悪いみたいですけど。」

会場に着いたと同時にその場の異常を感じた誠治がリアスに尋ねる

「確かに可笑しいわね・・・・・・!!!!!ア、アレは・・・・・・・」

誰かを視界にとらえた瞬間リアスの顔色が悪くなる

「どうしたんですか部長!!!?」

「あ、あの方は・・・・・何故此処に!!!?」

リアスの視線の先にいたのは







「よ、ようこそお越しくださいました〝ビルス”様。」

恐怖で体が震えながらサーゼクスが目の前に立つ紫色の猫みたいな外見をしたビルスと呼ばれた者にそう挨拶をする

「挨拶ご苦労だねサーゼクス。」

サーゼクスの挨拶にそう答えるビルス

「(な、何故ビルス様がこの様な場所に!!!?)」

「(わかるわけないだろう!!!貴方が聞いたらどうなんだ!!?)」

「(そんな恐ろしい事できるか!!!!)」

上層部メンバーの何人かが小声でそんな会話をする

「と、ところでビルス様?此処にはどの様なご用件で来られたのでしょうか?」

「別に理由は無いよ。ただの暇つぶしさ。」

ビルスのその答えに周囲の悪魔達の震えが一層増したのであった

「・・・・・・部長、彼は一体何者なんですか?」

「あの方はビルス、破壊神と呼ばれる存在で各神話の神々の上に立つ上位の神の一角よ。」

「そ、そうなんですか・・・・・(何でドラゴンボールのビルスがいるんだよ!!!!?滅茶苦茶にも程があるじゃないか!!!!)」

誠治が心の中でそんな悪態をついていたまさにその時

「よよよ、ようこそお越しくださいました兵藤一誠様。」

「なぁレイヴェル。この悪魔何で緊張してんの?」

「さぁ、イッセー様のファンだからじゃないでしょうか?」

イッセーがレイヴェルと共に会場に現れたのであった

「イッセーにレイヴェル、遅かったわね。」

「ちょっと会話が弾んじゃいましてね。ところで何ですこの空気?パーティーでしょこれって。」

「ま、まぁ色々あってね。」

リアスの答えを受けたイッセーがふとビルスを視界に入れた次の瞬間










「・・・・・・・ビルス君!!久しぶりじゃないか!!!」




「・・・・・ん?おお!!誰かと思ったらイッセーじゃないか!!!相変わらず元気そうだね!!!」







『・・・・・・・・・・・・・・・へ?』


顔を合わせるや否や笑顔で握手を交わす2人に困惑する悪魔達

「いいいいいいい一誠君?ももももももももももしかしてその方とお知り合いだったのかい?」

ビビりまくりながらイッセーに尋ねるサーゼクス

「あ、紹介しますね。彼は俺の親友の1人のビルスさん。」

「ああ紹介してやるよ。彼は僕の親友の兵藤一誠・・・・・って知り合いだったのか君達。」












『・・・・・・・・・何ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!?』

想像の遥か斜め上を行くイッセーの答えにその場の悪魔達は思わず叫ぶのであった

「ままままままままさかビルス様とも交友関係があったのかあの人間!!!!?」

「も、もう駄目だ・・・・お終いだ!!!!」

「もうあの人間をどうこうするなんて不可能だ!!!!」

上層部の老いぼれ達はこの世の終わりでも来たかのような表情で絶望し他の貴族悪魔達は泡拭いて倒れたり失神したりしていた

「おおおおおおおおおお二人はどの様な経緯でご友人同士に?」

「4年前に行われた〝スパゲティを優雅に食べる世界大会”の決勝で戦ったのがきっかけで親しくなったんですよ。」

「そんな大会があるんですか!!!!!?」

サーゼクスが驚きのあまり素っ頓狂な声をあげてしまったその時







「久しぶりだなイッセー。」





その場の全員がイッセーを呼ぶ声がした方向を向くとそこには1人の若手悪魔の姿があった

「いや、こう呼ぶべきかな?我が永遠のライバル鼻毛真拳伝承者兵藤一誠!」

そう言いながらその悪魔はヒュンヒュンと鼻毛を自在に操っていた

「アレは・・・・・・鼻毛真拳!!!?」

それを目の当たりにしたリアスは驚きの声をあげる

「イッセーさん、あの人は誰なんですか?」

アーシアがイッセーにそう問いかける

「ヤツの名は〝サイラオーグ・バアル”、俺と同じ鼻毛真拳の使い手だ。」

イッセーの答えに悪魔達に激震が走った

「サイラオーグ・バアルが兵藤一誠と同じ鼻毛真拳の使い手!!!?」

「あの若手No.1のサイラオーグがか!!!?」

「ヤツはかつての伝承者争いに敗れた後人知れず鼻毛道場から姿を消した男だ・・・・・まさか生きていたとは。」

イッセーの発言によって動揺する悪魔達

「まさかこんな所で会えるとはな・・・・・・・どうやら俺達は戦う宿命の元にあるらしい。」

そんな中話を続けるサイラオーグ

「俺は初めてお前に会ったあの日から宿命を感じていたぜ。」

















-5年前、とある荒野-

「クックックッ、残るは罵悪琉(バアル)のヘッド1人だ。」

「ぶっ殺してやるぜ!」

「くっ・・・・緋幽萬(ヒューマン)のクソ共が!!」

その日、サイラオーグは敵対組織である緋幽萬に追い詰められ絶体絶命のピンチにあった





「バールアタック!!」

ドガッ

『ギャアアアアアアアアア!!!!!』

その時、突如何者かが緋幽萬のメンバー達を瞬殺しサイラオーグの危機を救ったのであった



「大丈夫か?」

「ああ・・・・・何処のどなたか知らないが助かったよ、ありがとう。」

礼を言いながらサイラオーグが顔をあげるとそこには





「気にするな。」


喋る大型のバールがいたのであった





「(うわぁあああああああああああああ!!!!凄いのが来たぁああああああああああああ!!!!!)」

心の中でそうツッコむサイラオーグ

「あ・・・貴方は?」

「なぁに、通りすがりのバールさ。」

「俺さぁ、根っからのバールなんだよね。だからああいうタイプの人間許せないっていうか認められないんだよね。」

「へぇ・・・・・そうなんだ。」

バールの言葉にそう相槌を打つサイラオーグ

「あれ?誰この悪魔?」

「ああ、今知り合った悪魔。」

「(増えた!!)」

「へぇ、中々良いファッションセンスじゃん。」

「本当本当。」

「囲まれた!!」

気付けばサイラオーグの周囲をバールが囲んでいた

「もっと良く見せてよ。」

「俺も俺も。」

「ねーねー、その服何処のブランド?」

「何処で買ったの?」

「幾らぐらいした?」

「(殺される・・・・・バールに殺される・・・・・)」

サイラオーグがそんな事を考えた次の瞬間

ピーーーーーーー

「ご主人様だ!!」

ギュインッ

「バールバール!!」

そう叫んだバール達が向かった先には1人の少年がいた

「おーよしよし。」

「アイツは!!」

サイラオーグは一目でわかった・・・・・・目の前の少年・・・・・イッセーが緋幽萬ヘッドである事が

「すみませんねぇ、うちのバール達がご迷惑をおかけして・・・・・」

「貴様、緋幽萬のヘッドだな?バールを飼いならすとは舐めた事してくれるじゃねえか。」

「ふん、所詮バールなど人間の飼い犬に過ぎん。貴様ら罵悪琉がどんだけ足掻こうとな。」

ヒュンヒュン

そう言いながらイッセーが鼻から出た鼻毛を自在に動かしている姿を見たサイラオーグは内心驚愕していた

「(コイツ・・・・鼻毛真拳の使い手か!!!)」

サイラオーグがイッセーが8代目鼻毛真拳正当継承者だと知ったのはその後の事であった

「喰らえ!!鼻毛真拳奥義〝バールアタック”!!!」

イッセーが叫ぶと同時にバール達が一斉にサイラオーグに襲い掛かるが

「我流鼻毛真拳奥義〝マーメイド・ラグーン”!!!」

『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』

その全てを自らの鼻毛で撃退するのであった

「鼻毛真拳を使えるのは貴様だけじゃないんだぜ。」

「貴様も鼻毛真拳を極めし者か。」

「俺は伝承者争いに敗れた身だ。だから俺は鼻毛真拳を俺流にアレンジさせてもらった。・・・・・・言っておくが、俺の我流鼻毛真拳は鼻毛真拳の様に甘くは無いぜ。」

「ぶっ潰す!!」


こうしてイッセーとサイラオーグの戦いは七日七晩続いたが勝負はつかなかった





「・・・・・・・やるな。」

「お前こそ・・・・・」

「俺の名はサイラオーグ・バアルだ。アンタの名は?」

「僕は〝フラワーマン”。」

こうして全力を出して戦ったサイラオーグとイッセーの間には友情が芽生えたのだった。そして2人は何時しか親友になりよく遊ぶようになった・・・・・・・そんなある日の朝





「ん・・・・・・朝か・・・・・!!!!」

眠りから覚めたサイラオーグの眼前でフラワーマンが複数の矢に射抜かれていたのだった

「フラワーマン!!!」

「ヘヘッ、ドジっちまったぜ。まさか知らず知らずのうちに〝花大戦(フラワーウォー)”に巻き込まれちまうとはな。」

そう言いながらフラワーマンは額の花みたいなナニカを掴みサイラオーグに手渡す

「サイラオーグ・・・・・・最後の頼みだ。こいつを・・・こいつを植えてくれ。任せた・・・・ぜ・・・・・」

そう言ってフラワーマンは息を引き取ったのであった

「フラワーマーーーーーーーン!!!!!!」

ゲッヘッヘ!!フラワーマンを倒したぜ!!これで花の王国は我々のモノだ!!!」




「〝青い缶のアンバサ”!!!!」


「「「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」」」

ドサッ×3

「外道が。」

「クックックッ・・・・我々に手を出したお前は終わりだ。貴様も花魔王様に殺される。」




























「そしてその日以来俺は花魔王に命を狙われている。」

サイラオーグの回想を聞いた悪魔達は唯々困惑するほかなかった

「な、何か途中で兵藤一誠が別の誰かと変わってなかったか?」

「というかフラワーマンって誰だよ!?後花の王国だの花魔王だのわけがわからんぞ!!!?」

「へぇ、君イッセーと七日七晩互角に渡り合って引き分けるなんて大したもんだね。」

会場内の悪魔達と違いビルスはサイラオーグに対して称賛の声をあげるのだった

「光栄ですビルス様・・・・・・さぁイッセーよ、あの時の決着を付けようじゃないか。」

そうサイラオーグがイッセーに言った直後

「ちょっと待ってもらおうかサイラオーグ様。」

そこに匙が割り込んできたのだった

「お前は確かソーナ・シトリーの眷属の・・・・・・」

「お初にお目にかかります、自分ソーナ・シトリーの兵士で匙元士郎と申します。失礼ですが俺もそこの兵藤一誠と因縁がある身、いかにバアル家次期当主でも譲るわけにはいきません。」

「ほう、中々肝が据わった男だな。」

下級の転生悪魔とは思えぬ気迫を感じさせる匙にサイラオーグがそう言った時

「はいそこまで!!」

『ルシファー様!!!!』

初代ルシファーが待ったをかけたのであった

「何だ、誰かと思ったらルシファーじゃないか。」

「お久しぶりでございますビルス様。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。」

「別に気にしてないよ。」

「ありがとうございます。さて、サイラオーグ・バアルに匙元士郎、君達の気持ちは理解した。どうだろう、この一見は私に預けてもらえないだろうか?イッセーと雌雄を決するなら最高の舞台でしたほうが良いだろう?」

「・・・・・・わかりました初代ルシファー様。」

「寛大な配慮感謝します。」

「よしよし、それじゃあ変なムードは此処までにしてパーティーを楽しもうじゃないか諸君!!!」

初代ルシファーのその言葉でこの場は収まったのであった。その後、若手悪魔達によるレーティングゲームが行われる事が決まりその初戦としてリアスとソーナが戦う事になったそうな 
 

 
後書き
今回は此処までです!!とうとうサイラオーグが登場・・・・・そしてまさかの破壊神ビルスまで出しちゃいました!!!そして次回はリアスとソーナのレーティングゲーム回・・・・・何が起こるでしょうかね?それでは次回もどうぞお楽しみに!! 
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