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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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課外授業のデイウォーカー
  繁華街とリリス×情報交換と冥界からの連絡内容

「織斑少将、ここが繁華街となります」

「へぇー、結構沢山の店があるんだな」

「ここは人間から吸血鬼になった者にとっては、人間の食事が不可欠となります」

確かに純血なら人間の血のみとかだと思うけど、ギャスパーやヴァレリーみたいなハーフは人間の食事を摂取している。ギャスパーは最近俺の血より人間の食事をよく食べている。俺の血は何やらプレミアな感じらしく、たまにしか飲んでくれない。

まあ増血剤が無ければ、吸われたら死んでしまうくらい。店を見て回ろうとしてたけど、周辺一帯の反応があるが治安維持部隊を見てから知り合いだと思いそんな目で見なくなった。

「ルアとルカを引き連れて正解だな、そうじゃないと我達は余所者と思われるな」

「アグニの言う通りだ、ホントにありがと。今の時間寝てるはずなのに」

「いえいえ、織斑少将からの頼みなら例えこの時間でも案内しますよ」

「それに私達もお話をしてみたかったのです。織斑様と言えばCB総司令官でもありますし、国連軍唯一の独立部隊を持つ長ですから」

「まあそれに関しては事実だ、あと俺達は余所者だし閉鎖された世界だと思えばいい。城下町とはいえ、外から来る者はここに配属された国連軍の者ぐらいだろう。それに教会で育った者でイリナとゼノヴィアは、任務で外国に行った時を思い出してしまうよ。外国に行くと必ず浮いていたとね」

「私もそう思うよ~だってあの格好してたら浮いてたし、任務先の外国で最初にぶつかる壁は異文化の壁だったから」

ここにイリナが居る事で思い出しながらだったが、あの時来た二人は相当浮いてたし白いコート着てたかもしれん。教会の者だと即効理解したし、アーシアも初めて日本に来た時は知らない事だらけで戸惑いはあった。今はこうして悪魔として生活してるが、アーシアとゼノヴィアはカルチャーショックが凄かったがイリナは俺らの家に住み始めてからだった。生活家電も。

「ここは車も通っているのですね」

「はい。ここの住民の主な移動手段が、車やバイクなどですから。先程も言いましたが、人間から吸血鬼になった者が多い。人間界の電化製品をどこかで取り入れていると聞いています。ただし吸血鬼なので、日中は寝ていてこうした真夜中になると活動開始されます。本来だと監視が付くはずですが、私達が付いております」

「まあそうだな、城内部は監視の目が一層光っているからな。主に俺達は聖剣とか神滅具を持っている。あとは龍神二匹と前四大魔王&元神がいるからだ」

「そうですね。監視の目が城内にはありましたけど、今は全くないですね」

ルフェイの言う通り、監視の目が光ってないようだが逆にグレモリーには監視の目がありそうだ。予想だとロスヴァイセは面白そうな店があると見たがりそうだし、クーデターがあったのに影響が感じないような生活してる吸血鬼達は普通に過ごしている。

静かに内乱が起きてエドワードも逃げたらしいし、繁華街をざっと見るとディスカウントショップは無さそうだ。と俺達はある露店のとこでそこにアーシア達がいたのを気付いた俺、そして近付くとそこの露店にリリスがいた。

「お前ら、そこで何してんだ?」

「あっ。一真さん。その、あの子についてどうしようかと思いまして」

俺らを見たアーシア達は、ルアとルカを見たので誰?と全員一致の反応だったから紹介した。国連軍ルーマニア支部治安維持部隊の者達、そんでこの二人は半分妖が入ってるからだと言うと納得した。

俺達に監視の目がないのはコイツらが居るからだと言った後、アーシア達の監視の目が無くなるのをゼノヴィアが気付いたようだ。で、露店で見ていたリリスは、赤いドラゴンのアクセサリーをずーっと見ていたと。露店の人も困ってたのでしょうがないから俺が声をかけた。

「リリス、これ欲しいのか?」

問うと、俺をじーっと見つめていたが別世界から来たリリスなのか、俺も別から来たから分かるのかなと思った。

「われ・・・・これがほしい」

「そうか。じゃあこれ下さいな、おじさん」

「あいよ、毎度あり!」

この国で使える金は、ルアとルカから見て創造したので全員金を持ってる。アーシア達はリアスから貰ったらしいが、買った後リリスに渡した。渡した後お腹減ったから俺らCBとアーシア達グレモリーは、この近くにある料理屋はないかとルアに聞くとあるそうだ。行ってみると見た事のある看板、6対12枚の翼をしたマーク付きの店は蒼い翼関連の飲食業方面。鳴桜邸。

「いらっしゃいませー。これはオーナー、お久しぶりですぅー」

「おう、久しぶりだな。全員入る部屋あるか?大部屋でも構わんが」

「少々お待ちしても構いませんでしょうかぁー?」

「ああ、それで構わん」

そう言って大部屋に入るが、コイツらは惑星アースにも居た鳴桜邸と同じ顔をした者達。ウェイターは奏が居た外史からで、厨房には嵩月組の組員似達と夏目智春似の青年がいる。姉妹や兄妹の感じで例えるなら、惑星PMWに居るジョーイさんやジュンサーさんの顔が各地方全員同じ現象。

注文受けてから料理が運ばれてくるが、ルーマニア料理以外にも多国籍料理が楽しめそうだな。オーフィスとリリスがガッツリ食べていく様子を見ている。

「まさかオーフィスと同じようにガッツリと食べるのだな」

「我と同じオーラを感じる、だけどどこか違うような・・・・?」

「話は後にしてどんどん食えよ、オーフィス」

「そうする」

リリスの隣に居るのはアーシア達、オーフィスとリリスの食いっぷりに圧倒されている。ロールキャベツやグリルされた肉を頬張るが、俺的には微妙に感じるし本来なら居ないはずの存在だから。他外史から来ただけあって、こちら側に居るオーフィスを見ても一切動揺しない。俺らも腹減ってたから世界各地の料理を楽しめるだけあって、酒も美味しく頂いてる。

「ふむ。ルーマニア料理もいいが、まさかこの地で世界各地の料理が食べれるとは」

「吸血鬼になる前は人間だから世界中から訪れるのよ。だから料理もインターナショナルだし、このお店は惑星アースにもあったからね」

「俺は日本料理食ってるが、リリスは美味いか?」

「・・・・おいしいかまずいかはわからない」

「まあそうか、俺らは美味しいと思っているから、美味いでいいんじゃねえの」

分からないと答えても食べ始めてるから口元がとんでもないぐらいになり、口元は食べかすやソースが口元に付いていた。オーフィスとリリス、一見同じに見えるが違う点は食事のマナーや服装がちゃんとしている。

スプーンやフォークとナイフに箸を使って食べるが、リリスの方は食べ方や人間界でのマナーがなっていない幼稚な赤ん坊。あとは強さだが、本家の半分がリリスな訳だからオーフィスに勝てるとは思っていない。

「これがオーフィスの分身とはね、それも別世界から来たリリスか。色々とチャンスなのか?」

「止めておくんだな。例えお前らが束になっても傷一つ付かないと思うし、分身と言えどオーフィスの力から生まれた存在だ。お前らでは到底勝てんよ、勝てるとしたら俺らだけど」

「一真さんの言う通りですよ、私達は監視されているのですから。この子は『禍の団』の一員なのですが、本来なら居ないはずのこの子がどうしてこの世界に居るのかが疑問となります」

「今は監視の目はないぞ、ルアとルカがいる間はコイツらが監視らしいし。それとリリスについてだが、一昨日リゼヴィムが言ってたのとその時俺が言った通り。まさか忘れたとは言わせない。忘れたら忘れたで、この思い出しハリセンで叩いたら思い出すかもな」

「・・・・一真のハリセンだけは受けたくない、それに覚えているに決まっているだろ」

チャンスと言うのは奴ら新生『禍の団』の事なのだろう、そう言ったゼノヴィアだけど聞き出しやこの子自身をどこかに連れ出そうと考えていた。なのでハリセンを取り出したが、幸い覚えてたのか残念と言いながらハリセンをしまう俺。

リリスは現『禍の団』オーフィスとなるが、無限ではなく恐らく有限に近い存在だと思う。いくらオーフィスのコピー体だとしてもだ、この外史には本物のオーフィスが居る事で存在してはならぬと言う掟みたいなのがある。

「うーん。この子から発するオーラは間違いなくオーフィスのだが、無限ではなく有限に近い存在かもしれんな」

「それはどう言う意味でしょうか?一真さん」

「言葉通りの意味よ、アーシアさん。いくらリリスがオーフィスから生まれた存在だとしても、本来だったら存在してないのだから。でも実際ここに居るのだし、力を半分にされたオーフィスから作られた存在なら納得出来るかも」

「あんまり難しく考えなくとも時が来れば何れ教えるさ」

食事が終わったのか落ち着いたウチの龍神とあちらの龍神は、お腹が一杯となって落ち着いたのか席を立つリリス。どうやらリゼヴィムを守るという役目があると言ってから、俺は自己紹介後にリリスとオーフィスの決定的な違いは無表情で無感情。俺らも食べ終わり、ここでは人間界と同じカード払いで全員の料金を俺が払った。

店を出たらリリスも行ってしまったが、このままアーシア達と共に街散策をしてから城へと戻る。外出組が城内にある客室へ戻るとアザゼルが戻ってた事に気付くが、他メンバーと話し込んでた様子。するとこちらに気付いてアザゼルから話しかけてきた。

「よう一ちゃん達、戻ってきたのか。俺も丁度戻ってきたとこだ」

「アザゼル、あれっきり戻ってこないから酒でも飲みながら話してんじゃねえの、と思った程だ」

「スマンスマン、一ちゃんの言う通りでな。飲みながら神器について話し合っていた」

「やはりか、まあこっちは予想通りの展開となった訳ね。こっちは外に行ってたし、こちらに監視の目はなかったよ。ここにいる治安維持部隊のお陰でな。あとはクーデターの事は知らなそうだ」

そうだろうなと呟くが、ここにも治安維持部隊が配置されてるのは俺の指示な。カーミラ側だろうとツェペシュ側だろうが、治安維持部隊を置かない訳がなかろう。こちら側に居る事は知ってたようだが、ギャスパーも居た事で俺は二人を呼んで部屋の隅っこで情報交換をする。

「アザゼル、ギャスパーがマリウスに言ったそうだ。ヴァレリーを解放すると・・・・そう言ってたよな?ギャスパー」

「はい。私も聞きましたし、疑問が残りました。あの時は本来の私のように会話をしていたのですが」

「解放か、詳しく聞かせてくれ」

解放と言うキーワードを聞いた事により、俺とギャスパーが一緒にお茶会での出来事を話した。コイツの出生情報も付け加えるが、アザゼルも大体は知っていた様子。闇ギャスパー改めバロールから直に知らされてたようだが、まだバロールの名だけは秘密なので。アザゼルはヴラディ家当主の話はリアスから聞いたようで、俺らが知る情報提供後、ソファーに座ってるリアスと朱乃を手招く。

「一ちゃんの話を聞いたが、リアスの思っている通りとなると思うな」

「ええ。アーシアの件は未遂に終わったけど、マリウスが言った解放とはそういう意味なのでしょうね」

「そう思うなら、今は下手な動きはしない方が良さそうですね」

「やはりか。聖杯を抜き取る気満々なのだろうが、堕天使の技術は流出してるから抜き取る方法も知ってそうだ。ギャスパーは嬉しそうにしておけ、神器抜いた後の末路は知っていてもな」

神器抜き取りだけは阻止せねばならんし、その技術提供は吸血鬼のバックに『禍の団』が居る。抜き取りが未遂に終わってるが、アーシアの時と今では違う事を意味している。

「解放を口にしたマリウスの事だから、行動を近々起こすと私は思うわ。だからあのお茶会後に何か準備をしているようにしか、本当に卑劣すぎるとしか思えないわ、マリウス・ツェペシュ!」

「その怒りは内に秘めておけ。その怒りはマリウスにぶつけるとして、今は何があっても冷静な態度取ってないと城内に居る監視者から勘ぐられる。闇ギャスパーもそう言ってる」

リアスの瞳は怒りとなって燃えていて、自分の眷属を騙したマリウスが許さない。幸い一緒に話してたギャスパーも怒りに燃えるより冷静な判断力を持ってたからか、奴らの視線と言う気配が悪い方向へと進んでいない。真実を知っても冷静になってるんだから、リアスも他の仲間達も見習えと言った。ギャスパーも表では冷静を保ってるが、バロールと共に怒りが込み上がるかのようだ。

「いざとなったら、一真の船で脱出する事になるわね。今船はどこなの?」

「この城から遥か上空で待機中だ。例え結界張られようが、トレミー全体に結界を中和する機能を持っている。陸路で脱出するならベンニーアとルガールが用意してるだろうし、危険度は高いようだが二人共仕事してるからそれを無駄にはしたくない。アザゼルも酒飲みながら話だけをしてたのか」

「んな訳ないだろう。俺はハーフヴァンパイアが所有する神器調査してたさ。二日間ずっと酒飲んでいた訳ではないし、結果は思った通りとも言えるが昨今神器を持って生まれてくる者が多いらしい。理由は知らんが」

やはりと言うか、アザゼルもきっちり仕事はしてきたようだな。ずっと酒飲んでたらハリセンの刑にするが、俺の勘だろうとここに居るハーフヴァンパイアの神器については多いと思ってたがやはりそうらしいようだ。

ま、アザゼルの話だと吸血鬼側の神器関連の知識は皆無よりも余り明るい事ではないとの事。マリウスみたいな独学で調査する者もいるが、グリゴリの研究に比べたら到達出来てない部分もあるんだと。で、伝えるべきとこは伝えてきたらしい。

「おいおい。クーデターが起こったのだが、それで良かったのかよ。内政で揺れてる吸血鬼世界にいらん事を伝えても」

「一ちゃんの心配も当たるが、その事については無さそうに思える。俺と会談した研究者達は、クーデターが起きる前から研究に没頭してた奴らであり吸血鬼の誇り云々(うんぬん)よりも俺の話に耳を傾けてくれた。聖杯に関しても主にマリウスが関わってるようだし、彼ら研究者達は謀反の気さえ無かった。なので教えるべき最低限の情報提供したし、この国での神器に危機間持っている程。それ程瀕してたよ」

そうは言うが、俺らは部屋の隅から客室中央に居る皆が座るとこまで移動した。ここからヴァーリチームと英雄チームも関わる事だろうし、これについて俺もアザゼルも判断した事だからな。

「さっきから部屋の隅で、何を話していたんだ。一真」

「何、今後の展開とマリウスの野郎が言った『解放』についてな。この意味、全員理解出来てると思うが・・・・ちなみにアーシアは未遂で終わった事。俺らが事前に阻止したし、この国での神器運用に関して英雄チームも関わってるからだ」

「俺達に関わる事?一体何だ」

「お前らが俺らの仲間になる以前、禁手化の至り方について各勢力にリークしただろ」

禁手化の至り方について各勢力に情報を流した事で、現状に不満を持つハーフが神器を至らせて暴走させたら。と考えたら頭を抱えてたが、お前らの所為ではないし仲間前なのだから時効だろう。禁手化すれば復讐に使われるオチが見えるし、吸血鬼から逃げ出す為なら禁手になっても良いが。

「問題は禁手の力に魅了されて辺り構わず暴走してしまう事か。俺達がやってた事が裏目に出るとは思わなかった」

「過去は過去でもう時効だろうから気にするな。今は俺達の仲間なのだし、お前らの力を使い禁手化での暴走気味になった者に救いの手を差し伸べる側となった。次はお前らの番であり、お前らの罪滅ぼしでいいんじゃね」

「そうだぜ曹操。今の俺達がいる事自体が、一真の旦那に救いの手を差し伸ばされたのだから今度は俺達が差し伸ばす番だぜ!」

「そうですよ。俺達の力で救う事が一番だと俺も思います」

「私達は一度道を間違えたけど、一真のお陰で修正出来たんだから。それに私達の禁手だって、一真達のお陰で完成したんでしょ」

と曹操を励まし合った俺とゲオルグ達、そして曹操も改めて救いの手を差し伸べる側として聖槍と聖剣での誓いを思い出した曹操。この国の神器について続きとしては、禁手化での暴走しない為に対応策について教えといた。グリゴリの神器研究の為、悪魔側と同じ問題抱えてるから派遣させる事も約束したらしい。

「アザゼル、それについては吸血鬼と三大勢力が停戦後にしてくれないとこちらが困る。俺が仲介役として行い、停戦と和平後にしてもらいたかったんだが」

「悪りいな、一ちゃん。でも停戦前に約束を取り付けた方がいいと思っての事だし、神器絡みなら手を早めに回した方がいいと判断した」

「ま、俺と神器に関して出来るだけ早く回収したい気持ちもある。大昔より近年は禁手化のバーゲンセール状態だし、俺らCB側兼黒神眷属にも神滅具と通常神器の禁手化もあな。グレモリー眷属には本来在り得ない聖魔剣を得た祐斗・禁手化に至りそうなギャスパーの神器・全ての種族を回復可能でファーブニルの力による禁手化可能についてはアザゼルも知らんだろ」

「純血とそれ以外で差別世界で、下の者がリークされれば試したくなる者も当然出てくる。アーシアとギャスパーについて初耳だが、今は今後起きる為に情報交換した方がいいだろ。吸血鬼業界は他勢力に協力求めて来なかったが、内々で起きる禁手化の脅威にCBと蒼い翼だけ求めてきたような口だし。どんな小さな情報は貴重な存在だろうし、現在進行形で一ちゃんが撒いたと言う偵察機からの情報が来る頃だろうよ」

英雄チームが仲間前だと至り方は様々あったが、現在進行形だと俺らの鍛錬により新たな姿へなった構成員も居る。曹操達のやり方を真似る状態だが、救いの手を伸ばさなければ人間界の町に潜伏して暴れる事も多々ある。

アザゼルは聖杯に関してヴァレリーと接触出来ない事が心残りで、少しでも調査可能であれば何かしら分かったかもしれん。こちらでは分かってる情報もあるが、まだ情報提供しない方が面白味が無くなる。

「で、冥界に連絡したのか?今回の件やあのバカについて」

「連絡しようにも出来なかったが、一ちゃんから借りた通信機でも使用不可な状態になった。もしや壊れた?」

「どれどれ・・・・ああこれは通信遮断されているから故障ではないから安心しとけ。それにこちらの船からの経由で纏めて連絡しといた」

「だから通信出来なくなったのか。手回しが早い、そんでサーゼクスは何て言ってたんだ」

ルシファーのバカ息子は吸血鬼ツェペシュのクーデター派に裏で協力、コイツの存在報告したけど悪魔上層部から連絡は来ない。上層部は俺の事を知ってる者達であり、エージェントによるとユーグリット・ルキフグスの生存に関して混乱状態が続いている。

更にあのバカについて出た事により、上は更なる大混乱となってる状況らしい。混乱が落ち着くまでには、あちら側から一方通行での通信が留守電として残る。

「上層部もだがサーゼクスも対応に追われて身動き取れねえ状態だ。代わりにグレイフィアがある程度報告を終えてるし、秘匿通信だから落ち着いたらメールくれと伝えてある」

「ま、それが当たり前の対応なのだろう。リゼヴィム登場に前政府支持者が決起起こる可能性もあるが、幸い前魔王ルシファーが目の前に居るから起こらねえと俺は思う」

「俺や従姉さんが居る限りだが、あの野郎が居る限り警戒は必要だろう。何するか分からんからな」

「私と言う『ルシファー』に関わる悪魔は特別であり、今まで姿晦ましてたバカ息子が登場するなんて。まあ私にはヴァーリと言う曾孫がいるから今更バカ息子が出ても絶縁だわ」

「そう言う事だ。グレモリーらは黙ってるようだが、前政府支持者のほとんどが惑星ナイトメアで暮らしている。新政府として三大勢力と和平や友好をしたのだから、それを知らん輩も居る事も」

冥界は混乱するが現魔王はサーゼクス達であり、ここに居る前四大魔王らの仕事は無いに等しい。現政権に賛成の悪魔が多い時代だし、いくらリゼヴィムが存在してたとしても。

俺はこの後起こるであろう予知が来た為にゲオルグと外に出て、カーミラ側とツェペシュ側と中間地点に『絶霧』の禁手化による霧の結界装置を創ってもらう。装置周辺に治安維持部隊を配置後、この事はまだ秘密だと告げてから戻ると意外な珍客が居たけどな。 
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