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星河の覇皇

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第六十三部第一章 次期総統その二十四

「くれぐれも」
「そういうことになるな」
「はい、ですから」
「明日の朝はテニスだな」
「今我々はかなり飲んでいます」
 二人共ボトルを一本開けようとしている、そして二本目もと考えているからだ。
「ですから」
「おそらく明日の朝は私も卿も酒が残っているな」
「こうした時はやはり」
「馬に乗るべきではないな」
「乗らずに汗をかかれるべきです」
「だから卿の水泳はいいな」
「はい、それで私も実際です」
 ここでカミュはそのブランデーを楽しみつつ微笑んで言ってみせた。
「今もこの様に」
「スタイルが整っているか」
「そして健康でもあります」
「学生時代から水泳をしているのか」
「はい、陸上競技とです」
 その水泳を嗜んでいるというのだ。
「他にはテニスも」
「いいことだな」
「ただ、ラグビー等はしていません」
 このスポーツはしていないという、ここで。
「どうも私の体格には合わない気がしたので」
「あれは非常に激しいスポーツだ」
「まさに格闘技です」
 身体と身体がぶつかり合いボールを奪い合う、これ以上はないまでに激しい球技でありその消費されるカロリーも相当なものだ。
「実際にラグビーの選手はです」
「格闘家の様に強いな」
「それだけの体格を備えますので」
「筋肉だけでなく骨まで鍛えられる」
「ですから」 
 その為というのだ。
「あの競技はまた別です」
「私もラグビーはな」
「されていませんか」
「無理だと思っていた」
 最初からだ。そう考えていたのだ。
「私にはな」
「だからされなかったのですね」
「スポーツは好きだがあれはな」
「乗馬の方に行かれたのですね」
「そういうことだ。しかしスポーツはな」
 それ自体はというと。
「やはり続けるに限るな」
「はい、それがです」
「健康にもいいな」
「それに楽しめますし」
「スポーツ自体をな」
「して悪いものではありません」
「全くだ、スポーツをしないと」
 それで、とだ。ボーデンは飲みつつ話した。
「ストレスも溜まる」
「そして身体によくありませんね」
「精神的にもな」
「だからだ」
 それで、というのだ。
「私もな」
「スポーツをされていますね」
「その通りだ」
 まさにというのだ。
「私もな」
「では明日の朝は」
「テニスだ」
 それをしようというのだ。 
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