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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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Turn:44 進化する時空竜

 
前書き
準決勝も大詰め
ミライとソウジ、二人の強豪のファイトが始まろうとしていた
序盤から激しい激突が続く
一歩も譲らぬ激闘で新たな力をぶつけあう
はたして勝利はどちらの手に 

 
ミライとソウジが互いにコンソールに立った
「普及協会本部長の息子か………どんなファイターなんだ?」
「フロントランナーは去年の準優勝チーム、そしてこの組み合わせは………去年の優勝決定戦と全く同じ」
タイガの問いかけに答えながらメグミは息をのんだ
おそらくこのファイト、これまでにない激しいファイトになるだろう

Turn:44 進化する時空竜

「「スタンドアップ!」」
「ザ!」
「「ヴァンガード!」」
フィールドは惑星クレイ、ダークゾーンの遺跡
ギアクロニクルのホームグラウンドだ
「クロノ・ドラン!」
「ネオンメサイア」

「今度は相手の方がリンクジョーカーか」
「確かに去年もリンクジョーカーを使っていた………けど………」
そう言ってハジメはソウジのファーストヴァンガードを見た
「あのユニットは初めて見るな」

「ライド!アスリープ・メサイア、ネオメサイアのブーストでタイムブレイク・ドラゴンにアタック」
タイムブレイク・ドラゴンはその言葉に身構える
「ドライブチェック」
【真空に咲く花 コスモリース】トリガーなし
アスリープ・メサイアに引っかかれよろめくタイムブレイク・ドラゴン
「ダメージチェック」
【スチームメイデン メラム】トリガーなし
「ライド、ヒストリーメーカー・ドラゴン、アタック」
【ドレインバルブ・ドラゴン】トリガーなし
アスリープ・メサイアにヒストリーメーカーの攻撃が炸裂
先程の仕返しといわんばかりにまったく同じ動きで攻撃を仕掛けていた
「ダメージチェック」
【デスティニー・ディーラー】トリガーなし
「ライド、アローザル・メサイア、アローザル・メサイア、重力井戸のレディバトラー、サクリファイス・メサイアをコール」

「ユニットを並べてギアクロニクルの苦手な速攻で対処するつもりか」
「デッキを組み替えただけじゃない、かなり研究してきてる」
重力井戸の攻撃をドレインバルブが受け止める
その様子を見ながらタイガはミライの方を見た
「(もしあいつがここで負けたら、リベンジする機会が………)」

「ドライブチェック」
【オルターエゴ・メサイア】トリガーなし
「(あのユニット………そう、あなたも受け継いだのね)」
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
「けど」
「サクリファイスのブースト、アローザルでアタック」
「私にも負けられない理由がある!」
アローザルの攻撃をドレインバルブが受け止めた
「ライド!クロノジェット・ドラゴン!」
クロノジェット・ドラゴンが勢いよくヴァンガードへ向かっていく
「(そうでしょう、クロノ・ドラン)」
【スチームメイデン アルリム】トリガーなし
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
クロノジェットの拳がアローザルに勢いよく決まる
「ダメージチェック」
【真空に咲く花 コスモリース】トリガーなし
【綻びた世界のレディヒーラー】ヒールトリガー
「ゲット、ダメージゾーンのコスモリースを回復」
「ターンエンド」

「惜しいっ!最後のヒールトリガーが無ければ逆転出来たのに」
「それにしても、今日のミライはずいぶん熱くなってるわね」
ユウカの言葉にマコトも気になってミライの方を見た
「確かに………気合入ってるわね、何かあったのかしら」

「ストライドジェネレーション、創生竜 フラジオレット・メサイア」
リンクジョーカーのGユニット
だが、ユウカが使っていたユニットとはずいぶん印象が異なる
「オルターエゴ・メサイアのストライドスキル、ネオンメサイアを呪縛、それによりクロノ・ドランを呪縛」
ネオンメサイアが黒い球体に包まれると同様の球体にクロノ・ドランが閉じ込められた
「サクリファイス・メサイアのスキル、自身を呪縛してユニット一体にパワー+3000、重力井戸のレディバトラー、更に重力井戸のスキル、アローザルを呪縛してパワー+4000、クロノジェットをアタック」
「ガード!」
ラッキーポッド・ドラコキッドが手に持った砂時計で重力井戸の蹴りを受け止めた

「えっ!?ラッキーポッド!?」
「デッキを改良してきたのかしら」
これまでミライが使っていたデッキにラッキーポッド・ドラコキッドはなかった
ミライもタイガ同様デッキを改良してきたようだ
「フラジオレット・メサイアでアタック、スキル発動、2体を解呪、クロノ・ドランをオメガロック」
アローザル・メサイアとサクリファイス・メサイアが解呪されたことにより二体は攻撃可能となった、しかもそれだけではない
「アローザルのスキル、解呪されたことにより重力井戸のレディバトラーをスタンド、パワー+2000」
これで重力井戸のレディバトラーはパワー18000で再び攻撃できることになる
「ノーガード」
「トリプルドライブ」
【サクリファイス・メサイア】トリガーなし
【綻びた世界のレディヒーラー】ヒールトリガー
「ゲット、ダメージ1枚回復、パワーは重力井戸のレディバトラーへ、サードチェック」
【アステロイド・ウルフ】クリティカルトリガー
「パワーはアローザル、クリティカルはフラジオレット・メサイアへ」
フラジオレット・メサイアの放った高エネルギーがクロノジェット・ドラゴンに襲い掛かる
【クロノジェット・ドラゴン】トリガーなし
【ディレイドブレイザー・ドラゴン】トリガーなし
ふらつくクロノジェット・ドラゴンだが更に重力井戸のレディバトラーがその頬に蹴りを入れる
【スチームファイター バリフ】トリガーなし
「アローザル・メサイアでアタック」
「ガード」
アルリムが盾を掲げてクロノジェット・ドラゴンを守るように立ちはだかる
「ターン終了時、ネオンメサイアを解呪、スキルによりソウルに入れ、オルターエゴ・メサイアを手札に加える」
ダメージ5対1、ミライはずいぶんと差を付けられてしまっていた
それでも彼女の眼はあきらめてなどいない
「ストライドジェネレーション!時空竜 ワープドライブ・ドラゴン!ストライドスキル、重力井戸のレディバトラーを山札の下に!」
レディバトラーが時空の穴に吸い込まれていく
「アップストリーム・ドラゴンとスチームブレス・ドラゴンをコール、ワープドライブ・ドラゴンのスキルでスチームブレス・ドラゴンをタイムリープ、ディレイドブレイザー・ドラゴンをスペリオルコール!サクリファイス・メサイアを山札の下に」
蒼い体を持ったドラゴンは姿を現すとともに咆哮を上げる
サクリファイス・メサイアも重力井戸のレディバトラー同様に時空の穴に吸い込まれていった

「ディレイドブレイザー・ドラゴンか………あれも初めて見るユニットだな」
ミライのデッキは前回とは違うようだ
それを見たタイガはリベンジする意欲が強まったのか拳を強く握った

「ディレイドブレイザー・ドラゴンのスキル、グレード2のアップストリーム・ドラゴンをタイムリープ!スクエアワン・ドラゴンをスペリオルコール」
登場したスクエアワンはすぐさまオルターエゴに銃口を向けた
「さらにタイムリープによってユニットが登場したことによりディレイドブレイザーはパワー+2000、アタック」
ディレイドブレイザー・ドラゴンが口から放つ攻撃がオルターエゴ・メサイアを直撃する
【アスリープ・メサイア】トリガーなし
「ワープドライブ・ドラゴンでアタック」
「ノーガードだ」
ワープドライブ・ドラゴンの砲撃が続けざまにオルターエゴへと向かう
「トリプルドライブ!」
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
「ゲット!パワーはスクエアワン、クリティカルはワープドライブに」
【スチームメイデン ウルル】ヒールトリガー
【スチームメイデン ウルル】ヒールトリガー
「トリプルトリガー!?」
ダメージを2枚回復し3点まで持ち直したミライ
その光景に思わず観客からも驚きの声が上がる
【デスティニー・ディーラー】トリガーなし
【アステロイド・ウルフ】クリティカルトリガー
「パワーはオルターエゴ・メサイアに」
「スクエアワン・ドラゴンでアローザル・メサイアにアタック!」

「えっ!?アローザルに!?」
ミライの意図が分からわず思わず声を上げてしまうメグミだったが
「オルターエゴ・メサイアのストライドスキルだ」
ハジメの言葉で気付かされた
ソウジの攻撃での起点となる呪縛はオルターエゴ・メサイアのストライドスキルが起点となる
だがそのためにはストライドしたタイミングでリアガードが残っている必要がある
この時点で残っているのはアローザル・メサイアのみ
これを退却させればストライドスキルを封じることが出来るが

「ガード」
アステロイド・ウルフと震脚のパルスモンクに阻まれてしまう
「ターン終了時、スクエアワン・ドラゴンのスキルでソウルチャージ、アップストリーム・ドラゴンとスチームブレス・ドラゴンをリアガードサークルに戻す」

「アップストリーム・ドラゴンを後列に置いて前列を一つ開けたか………
「呪縛を警戒してきた」

「ストライドジェネレーション、フラジオレット・メサイア、ストライドスキルでアローザルとディレイドブレイザー・ドラゴンを呪縛、サクリファイスをコール」
だがソウジはユニットを並べることは出来ずこのままアタックへ入ることに
「フラジオレット・メサイアでアタック、スキルでアムネスティ・メサイアを表にすることでアローザルを解呪、ディレイドとクロノ・ドランをオメガロック、アローザルのスキルでパワーをサクリファイスに、トリプルドライブ」
【アレスター・メサイア】トリガーなし
【列脚のドリルモンク】トリガーなし
【アステロイド・ウルフ】クリティカルトリガー
クロノジェット・ドラゴンに攻撃が決まる
【スチームメイデン メスキア】トリガーなし
【スチームメイデン アルリム】トリガーなし
「アローザル・メサイアでアタック」
「ジェネレーションガード!スキルでメラムとドキドキ・ワーカーを山札へ」
ウルルがアローザルの攻撃を受け止めこのターンは終了
「ストライドジェネレーション!クロノドラゴン・ネクステージ!」
ネクステージが唸り声と共にオルターエゴ・メサイアを見据えた
「ストライドスキル、サクリファイス・メサイアを山札の下に」
渋い顔のソウジ
手札にヒールトリガーはあるもののデモンマクスウェルの呪縛対象である後列のカードをスキルで一掃されてしまい防御がうまくいかない
「だが………手はいくらでもある」
「アップストリーム・ドラゴンを前へ、ネクステージでアタック」
「完全ガード!」
コスモリースがネクステージの砲撃を受け止める
【タイムブレイク・ドラゴン】トリガーなし
【ヒストリーメーカー・ドラゴン】トリガーなし
【スチームメイデン・メラム】トリガーなし
「カー・ランマ、タイムブレイク、ヒストリーメーカーを捨て、ハーツのクロノジェットを再びヴァンガードに、アタック!
「ガード!」
パルスモンクとアステロイド・ウルフがクロノジェット・ドラゴンを阻む
【コーザリティ・ドラゴン】トリガーなし
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
「アップストリームドラゴンに効果をすべて与えてアタック!」
「ガード!」
綻びた世界のレディヒーラーがアップストリームの放った歯車をはじき返した
「アタックの終了時、アップストリームの効果でジジを山札からレストでコール、1枚ドローしてターン終了」
「俺は負けない、勝って繋ぐ、決勝に進むのは俺達だ!ストライドジェネレーション!創生竜 エクセリクス・メサイア」
新たなGユニットの登場
ソウジはここで勝負をかけてきた
「ストライドスキル!スチームブレス・ドラゴンを呪縛!」
アローザルを呪縛しスチームブレスを呪縛
それだけではない
「ダークメタル・カメレオン、アレスター・メサイアをコール」

「手札を使い切った」
「ここで勝負をかける気ね」
手を握りファイトの行方を見守るマコトとユウカ
ここからの攻撃を防ぎ切れるかどうか、おそらくこのファイトはそこで決まる

「ダークメタル・カメレオンのブーストしたアレスターでクロノジェット・ドラゴンをアタック」
「カー・ランマでガード」
アレスターが放った光線をカー・ランマが爆弾を投げ込んで相殺する
「アレスターのスキルで自身とダークメタル・カメレオンを呪縛、エクセリクスでヴァンガードにアタック!スキルにより呪縛カードすべてを解呪!こちらのユニットのパワーを+3000、そしてそちらのユニットをすべて退却!」
クロノ・ドランを含めたすべてのリアガードが退却、更に自陣のパワーアップまで行った
「完全ガード」
エクセリクスの放ったエネルギーをアルリムが受け止める
「トリプルドライブ!」
【デスティニー・ディーラー】トリガーなし
【ブリンクメサイア】クリティカルトリガー
【ブリンクメサイア】クリティカルトリガー

「ここでダブルクリティカル!?」
「パワーを振り分けた、ここで決まるかもしれない」

「アローザル・メサイアでアタック!」
「ドキドキ・ワーカーでガード!」
「アレスター・メサイア!」
「ジェネレーションガード!遡る時乙女 ウルル!」
アレスターの攻撃を手をかざし受け止めるウルル
「スキル発動!ドキドキ・ワーカーとクロノ・ドランを山札に!シールド+5000」
山札にカードが置かれるとウルルの手から放たれた光がより大きくなりアレスターの攻撃を跳ね返した
「ふ、防ぎ切った………」
タイガたちも息をのんだ攻防
それを制したのはミライだった
「スタンドアンドドロー」
ドローしたドキドキ・ワーカーを見て残りの手札を確認するミライ
「(ここで勝負をかける!クロノジェット・ドラゴン、私に力を貸して)」
ミライは手札にあったもう1枚を手に取った
「ストライドジェネレーション!クロノドラゴン・ネクステージ!ストライドスキル、アローザル・メサイアを山札の下に」
ここまで活躍したアローザル・メサイアだが時空の穴に吸い込まれていってしまう
「ジジを前へ、スチームメイデン・メラム、ドキドキ・ワーカー、コーザリティ・ドラゴンをコール」
ここにきてさらに新しいユニットの登場
どこかクロノジェットに似たそのドラゴンは登場と同時に構える
「コーザリティ・ドラゴンのスキル、ジジのパワーを+2000、アタックが成功した時、他のリアガードをタイムリープさせるスキルを与える!メラムでアタック!」
ボードに乗ったメラムがオルターエゴ・メサイアに突っ込んでいくが
「インターセプト!」
割って入ったアレスターがメラムに体当たりして攻撃を阻んだ
「メラムのスキルで山札からクロノ・ドランをスペリオルコール」
ここでクロノ・ドランが現れた
つまりジジに与えられたスキルが成功すればクロノジェット・ドラゴンによる追撃が待っているということになる
「ネクステージでアタック!」
ソウジの手札はグレード0が2枚とグレード1
この攻撃を防ぐことは出来るがその後の追撃を防げなくなってしまう
ダメージは4だが残りの攻撃は通せない、となるとここは必然的に
「ノーガードだ!来い!」
「トリプルドライブ!」
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
【スチームメイデン・メラム】トリガーなし
そして運命の3枚目
全員が見守る中ミライは意を決してめくった
「サードチェック!」
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
「なんだと!」
「パワーはジジ、クリティカルはネクステージに!」
ネクステージの砲門から放たれた攻撃がオルターエゴ・メサイアを飲み込んだ
【ダークメタル・カメレオン】
【ブリンクメサイア】

「決まったー!死闘を制したのはチームホープ・デスティニー!これにより決勝はホープ・デスティニーとクレストロードによるファイトとなりました」
実況の声が響く中コンソールから外したファイカを手に取るとミライは観客席のタイガを見つめた

「今度は負けねぇ………優勝するのは俺達だ」
気合を入れるタイガを来賓席から見るクロノ
「クロノタイガー・リベリオン、あのカードがあるってことは………」
そう呟いて自身のファイカを取り出した 
 

 
後書き
次回予告
決勝を控えたタイガたちの前に現れたクロノ
彼は突然タイガにファイトを挑んできた
ファイトの中でタイガが真実を知ったことを問いただすクロノ
その目的は果たして……… 
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