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星河の覇皇

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第六十三部第一章 次期総統その三

「私はまずはだ」
「その一歩を踏み出させ」
「後世につなげるのですね」
「今は無理でもだ」
 連合を越えることがだ、ギルフォードはその巨獣を見据えながらそのうえでエウロパの将来を語っていくのだった。
「時をかけてだ」
「それで、ですね
「あの国を越えて」
「そうしてですね」
「遂には」
「再び征服する」
 その連合をというのだ。
「そして我々が彼等を正しく治めるのだ」
「帝国主義時代の様に」
「そうされるのですね」
「そうだ、だからだ」
 それでというのだ。
「私はこれで喜ばない」
「これからだからこそ」
「祝杯もあげず」
「すぐにですか」
「総統になったならばだ」
 その就任式からのことも言うのだ。
「その時にすぐに動ける様にだ」
「今から」
「その用意をしておきますか」
「既にエウロパと各国のことはわかっている」
 即ち国内外の情勢はだ。
「経済状況もな」
「エウロパのそれもですね」
「財政もな」
 それもだというのだ。
「全てわかっている、そしてだ」
「その情報を活かし」
「総統に就任したならすぐにだ」
 まさに即座にとだ、ギルフォードは言い切った。
「私はその情報を基に動く」
「その日からですね」
「まずはエウロパを復興させてな」
「それから発展ですね」
「軍も増強させる」
 もっと言えば復興させるというのだ。
「今はかなり傷つきそのままだがな」
「それをですね」
「復興させて」
「精強な軍を維持させる」
 こう言うのだった。
「国防の為にな」
「若し連合軍等と戦争になれば」
「その時はですね」
「精強な軍でなければですね」
「対応出来ない」
「だからですね」
「そうだ、軍も強くなくてはな」
 駄目だからこそというのだ。このことはどの国でもさして変わらないことだ。
 それでだ、また言うのだ。
「守れないからな」
「国家をですね」
「それが出来ないからこそ」
「あの国は大きい」
 こうも言ってだ、そしてだった。
 連合も見据えてだ、そのうえでまた言うのだった。
「強くはないがな」
「巨大さが、ですね」
「そのまま力になっていますね」
「連合の場合は」
「そうなっていますね」
「何時かはその数をな」
 彼等もだというのだ。 
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