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転生とらぶる

作者:青竹
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ガンダムW
  1667話

 トールギスⅡとゼクスという、驚きの光景を見てから十日程……ようやく俺達はD-120コロニーに戻ってきた。
 ピースミリオンを取りに月の裏側に向かった時に比べると、随分と時間が掛かってしまったな。
 ただ、ピースミリオンは最低限自力移動出来るだけの復旧作業しか行われないままで移動したのだから、それも無理はない。
 一応移動している時もハワードの部下とドクトルS、その部下達といった面子が修理や調整を繰り返していたのだが。
 いや、そのおかげでここまで速度アップ出来たと言ってもいいだろう。
 でなければ、恐らくもう数日……下手をすればもう十日といった感じで時間が経っていた可能性がある。
 であるからこそ、映像モニタにD-120コロニーが見えてくると、ピースミリオンのブリッジでは歓声が上がったのだろう。
 元々、このピースミリオンはかなりの少人数で操縦出来るようになっている。
 現在の人数は、寧ろ多過ぎると言ってもいい。
 おかげで……と言うのも変だが、ピースミリオンの整備はかなりの速度で進んだのだから。
 人が余っている状況という事で、トールギスとトーラスの整備も万全に行う事が出来た。
 ……結局あれ以降、OZやバートン財団の襲撃はなかったのだが。
 そう言えば結局誰がOZと繋がっているのかというのも、まだはっきりとはしていない。
 その辺はコロニーに戻ってから色々と調べる事になるんだろう。
 連合軍から派遣されたメンバーの中にいたのか、それとも俺達と合流したドクトルSの仲間に潜んでいたのか。
 その辺は分からないが、そのままにしておくという事はないと思う。
 いや、連合軍の立場としても、そんな真似を許容出来る筈はないし。

「アクセル代表、D-120コロニーからの通信です」
「ああ、出してくれ」

 このピースミリオンは、シャドウミラーが所有するという事になっている。
 そうである以上、当然ながらこのピースミリオンの指揮は俺が執らなきゃいけない訳だ。
 少なくても、現在の状態では。
 ……問題は、俺が基本的には前線に出ているって事なんだよな。
 武装が貧弱なピースミリオンは、当然のように戦闘になれば後方に下がる必要がある。
 ホワイトスターと自由に行き来が出来るのなら、それこそ武装を追加する事は出来るんだが。
 現在こちらには、ハワードを入れて4人の科学者がいる。
 だが、その面子はアルトロンガンダムとデスサイズヘルに関してと、ウイングゼロの統合仕様の設計で忙しく、ピースミリオンを改修するような余裕はない。
 そもそもピースミリオンを改修するにしても、このステルスの件もあってかなり精密に設計されている。
 ビーム砲の類も、外部に露出するのではなく半ば内蔵しているような形になっているしな。
 恐らくステルスの関係なんだろう。
 デスサイズならその辺りはそんなに気にしなくてもいいのかもしれないが、そもそもピースミリオンが建造されたのは随分と前の話だ。
 技術的にどうしても古くなってしまうのは仕方がないだろう。
 それでも当時最高の技術を使って作っただけに、どうしても設計がシビアになるのは仕方がない。
 それこそ、改修作業をするのであれば、1から新しい軍艦を作った方がいいらしい。

『戻ったか、アクセル』

 映像モニタに映し出されたのは、セプテム。
 D-120コロニーにある軍事基地の司令室にいるのだろう。背後では色々な者達が忙しく働いている様子が見える。
 ……まぁ、ピースミリオンの存在を考えれば当然か。

「ああ。……ちょっと問題はあったけど、こうして無事ピースミリオンは持ってきた。以前からの約束通り、ピースミリオンはシャドウミラーの所有という事にするが、構わないな?」
『ああ、勿論だ。寧ろ連合軍としては老朽艦でも軍艦を2隻譲渡して貰った事に感謝している』

 そう言うセプテムだったが……後ろにいる何人かの軍人は、苦虫を噛み潰したような表情をしている。
 まぁ、実際に自分の目でピースミリオンを見れば、それがどれだけ巨大な存在なのかが分かるしな。
 原作のリーブラを見ても分かる通り、W世界の人間は巨大建造物に対して深い畏敬の念を抱く。
 いや、それは別におかしな話ではないのだが……例えば、SEED世界で作られたジェネシスは巨大建造物だが、ザフトの象徴的な意味は持たなかった。
 そう考えれば、程度問題ではあるがW世界の人間は巨大建造物に対して抱く畏敬の念は強いのだろう。
 ともあれ、そんな巨大建造物……というか、巨大艦のピースミリオンがシャドウミラー保有となった事に、面白くない者は決して少なくないのだろう。
 だが、それでも宇宙で俺達がやってきた行動を思えば、それに異を唱える事は出来ない。
 それにセプテムが言ってるように、老朽艦ではあっても軍艦が2隻も増えたというのは、今の連合軍にとって都合がいいのは事実だ。
 ……MDの制御システムは、離れていると効果はない。
 それを考えれば、ピースミリオンはそっちに向いていないと思うんだけどな。
 ともあれ、少なくても表面上は何も問題ない感じで会話は続く。

「ドクトルSを含めた連中の報告については、もうそっちにいってるんだよな?」
『ああ。バートン財団の中からシャドウミラーに合流を希望する者は、そちらで引き取ってくれて構わない。ただ、事情聴取はさせて貰いたいが?』
「それは問題ない。けど、一応その場にはシャドウミラーからのメンバーを立ち会わせるが、構わないな?」
『ああ』

 言葉少なに、セプテムが頷く。
 実際にはバートン財団の情報は自分達……連合宇宙軍だけで握っておきたいのだろうが、そうした場合、シャドウミラーとの関係が悪化する。
 あるいは、連合軍の中にはドクトルSを始めとして連合軍側に引き入れたと思っている者もいるだろう。
 ガンダムを開発した技術者だけに、その技術力は非常に高いと証明されているのだから。
 そのような行為を防ぐ為にも、セプテムの立場としても俺達シャドウミラーから人を立ち会わせるというのは、決して間違ってはいないのだろう。

「なら、後の詳しい話は、D-120コロニーで」
『うむ』

 そうして通信が終わり、ピースミリオンのブリッジには安堵した空気が流れる。
 ハワードの部下はともかく、ドクトルSの部下達はシャドウミラーに入る事が出来るかどうかといった、まさに運命の一時だったのだから仕方がない。

「安堵しているところを悪いが、D-120コロニーに向かうぞ。ドクトルSと一緒に来た奴は、シャトルに乗る準備をするから格納庫に集まってくれ。ハワード組は、このまま暫くピースミリオンを頼む。……一応言っておくが、もし万が一にも連合軍側で何か馬鹿な事を考えたような奴が接収しようとしてきても、何が何でも渡すな。そして俺に……いや、シャドウミラーであれば誰でもいいから、すぐに通信を送れ。そうすれば、すぐにシャドウミラーの機体が駆け付けて、お前達を守る」

 その言葉に安堵の息を吐く面々。
 今の俺とセプテムのやり取りを……正確にはその背後にいた連合宇宙軍の幹部の顔を見ていれば、不安を抱いても仕方がない。
 ともあれ……色々と不安は残ったままだが、俺達は無事にピースミリオンをD-120コロニーまで運ぶ事に成功したのだった。





「アクセル!」

 シャトルに乗ってD-120コロニーの港に入った俺達だったが、不意にそんな声が掛けられる。
 声のしてきた方に視線を向けると、そこにいたのは当然のように俺が予想した人物だった。
 もう完全に無重力状態には慣れたのか、凛がかなりスムーズに俺の方に向かって飛んでくる。

「妖精……」

 ドクトルSと一緒に合流した者の中からそんな呟きが聞こえてきたが、その呟きにも納得出来るだけの可憐さが、凛にはあった。

「っと。どうしたんだよ? 別にそんなに長期間離れてた訳じゃないんだから、そこまで大袈裟に喜ぶ事でもないだろ?」
「馬鹿ね、恋人同士の再会なんだから、もう少しそれっぽいシチュエーションがあるでしょ」

 凛が呆れたように告げ、俺の唇に自分の唇を重ねてくる。
 特に抵抗もせず、俺はその唇を受け止める。
 ……まぁ、それでもこのような場所なので、唇を重ねるだけのキスだったが。
 それでも、周囲で俺達の様子を見ていた者達……特に凛を初めて見たドクトルSと一緒に来た技術者達は、信じられないといった視線を俺に向けている。
 ピースミリオンの中では、俺と綾子の関係を見ていたしな。
 一応ハワード組の連中から綾子以外にも俺には恋人がいるというのは聞いていたんだろうが、聞くのと実際に見るのとでは、大きく違うんだろう。

「全く……アクセルの事だから心配はしてなかったけど、それでも恋人が出迎えたんだし、もう少し喜んでもいいんじゃない?」
「それは分かるけど、今までにもこれくらい離れている事は珍しくなかっただろ?」
「……あのね。まぁ、いいわ。それで、あの艦がピースミリオン?」

 コロニーの港で外の様子が映し出されている映像モニタを見ながら、凛が呟く。
 俺達の周囲にいる連中は俺と凛のやり取りに視線を向けていたが、少し離れた場所にいた者達の多くは、凛の視線の先にあるもの……映像モニタに映し出されたピースミリオンに意識を集中していた。
 ピースミリオンの大きさを考えれば、分からないではないが。
 バルジ級の大きさを持つ艦なのだから、殆どの連中は初めて見る艦だろう。
 あるいは、古参の軍人なら……ハワードやプロフェッサーGがピースミリオンの開発をしていた時にもう連合軍にいた軍人なら、もしかしたら見るのは初めてじゃない可能性はあるが。

「コホン」

 映像モニタに映し出されているピースミリオンに視線を向けていると、やがて小さな咳払いが聞こえてくる。
 その咳払いをした方にいたのは、1人の軍人。
 そして俺が自分を見たのを確認すると、敬礼しながら口を開く。

「アクセル代表、私はトクラナ大尉であります。アクセル代表達に接触してきた人員を一時的に引き取るようにと上から命令を受けてきています」
「一時的に? それは全員か?」
「いえ、連合軍に降伏した者だけでいい、と上からは言われています。ただし、色々と話を聞かせて貰う事になっていると聞いていますが」
「ああ、それはさっき聞いた。ただ、それは別に今日……今すぐって訳じゃないんだろ? なら、そっちは別にいいんだな?」
「はい。ですが、近い内……それこそ、出来れば明日からでも話は聞かせて貰いたいと思います。どうでしょう?」

 明日か。今日はまぁ、こうしてやって来たばかりだから身体を休める意味もあって、無理だろう。
 その辺は向こうも考えてくれているという事か。

「分かった。なら、こちらもそれに合わせて行動しよう」
「ありがとうございます」

 トクラナは再び俺に敬礼すると、連合軍に合流する面子を手早く纏めると、そのまま移動していく。
 ……何だかんだで、結局シャドウミラーに合流する為に残ったのは二十人に満たない数だ。
 いや、寧ろよくこれだけ残ったと言うべきか。
 W世界最大の勢力を持っている連合軍と、結局のところ小規模組織のシャドウミラー。
 普通なら、そのどちらかを選べと言われれば前者を選ぶのは当然だろう。

「よし、じゃあ俺達もシャドウミラーに割り当てられた区画に向かうか。凛、準備の方は?」
「大丈夫よ、人数分は……いえ、それ以上の部屋の用意とかもしっかりと出来てるから。もっとも、用意すべき物はこれといってなかったんだけど」

 コロニーの中という事で、元々ある程度の設備は最初から整っている。
 200人も来れば色々と問題が起きただろうが、幸いにもというか、20人程度だしな。

「じゃあ、そいつらの案内を頼む。俺はドクトルSをハワード達の下に案内してくるから」
「そう? じゃあ、アクセル達がいない間の事は今夜ゆっくりと聞かせてね。勿論綾子も」

 どこか悪戯っぽい笑みを浮かべ、俺と綾子を見ながらそう告げる凛に頷きを返し、少し離れた場所にいるドクトルSへと話し掛ける。

「ハワード達の所に行くから、こっちに来てくれ」
「うむ。……直接会うのは随分と久しぶりだ。どこかこう、緊張するな」
「そうか? ……まぁ、そりゃそうか」

 ドクトルSにとって、10年以上振りの直接の再会だ。
 そう思っても……うん? ただ、バートン財団の下にいたんだよな。
 で、オペレーション・メテオを……真のオペレーション・メテオを考えたのがデキムやカーンズである以上、その線から他の科学者達に会っていても不思議ではないと思うんだが。
 ……まぁ、その辺は直接会ってみれば分かる。
 そう考え、俺はドクトルSを引き連れて移動を開始するのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1125
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1327 
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