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オズのアン王女

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第三幕その十二

「いいのよね」
「朝にもね」
「だからね」
「こうして出して」
「飲みましょうね」
 実際にです、ドロシーはお茶も飲んで言いました。
「朝のお茶もね」
「いいよね」
「元気が出るわ」
「僕もね」
 トトにしてもというのです。
「お茶を飲むとね」
「元気が出るわね」
「うん、不思議な位にね」
「それは身体にいいからよ」
 だからというのです。
「お茶はね」
「だから飲むと元気が出るんだね」
「しかも目を覚ますものも入っているから」
「それもあるからなんだ」
「そう、元気が出るから」
「飲むといいんだね」
「そうよ、では飲みましょう」
 こうお話してです、そしてなのでした。
 ドロシーは餅とお茶を飲んでなのでした、そのうえで。
 皆にです、テーブル掛けを収めてから言いました。
「ではね」
「出発ですね」
「そうよ」
 笑顔で大尉に応えます。
「それじゃあ行きましょう」
「さて、道中何があるかわかりませんが」
 大尉はすくっと立って笑顔で言うのでした。
「皆がいれば何とでもなりますよ」
「いざって時は大尉さんがおられますからね」
 ジョージが大尉で笑顔で声をかけました。
「サーベルを持っておられて」
「これで戦うからね」
「そうですよね」
「実際サーベルの腕には自信があるよ」
 大尉にしてもです。
「だから任せてね」
「はい、いざという時は」
「君達の為に戦うよ」
 このことを約束するのでした。
「ですから安心してね」
「大尉さんのサーベルはオズの国一って聞いてます」
 神宝は大尉がオズの国一の剣術使いという評判から言うのでした。実際に大尉はサーベルについてはオズの国で並ぶ人がいないまでの腕前です。
「宜しくお願いします」
「何かありましたら」
 カルロスも大尉に言います。
「宜しくお願いしますね」
「じゃあ皆で出発しましょう」
 ナターシャも大尉を見ています。
「大尉さんも」
「大尉さんと一緒に旅をするのははじめてですが」
 それでもとです、最後に恵梨香が言いました。
「他の方の時と一緒で凄く楽しいですね」
「そう言ってくれると僕も嬉しいよ」 
 大尉は五人の子供達の言葉ににこにことして返しました。
「じゃあ朝から笑顔でね」
「はい、出発しましょう」
「今日も」
 こうお話してでした、ドロシー達も出発します。ウーガブーの国に向かって。 
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