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仮面ライダー555 夢を持たない化け物

作者:希楽 絶牙
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第4話 救世主、その名は555

 
前書き
皆さんこんにちは。希楽絶牙です。
この小説を見て下さる方が増えていて、
とても嬉しいです。これからも見て下さると
ありがたいです。
それでは、本編をどうぞ。
 

 
「あー、今日も疲れた。」

俺はそう言いながら、学校を後にした。
あれから俺は、アテナさんに言われた通り
駒王学園に編入した。
最初はクラスに馴染めるか不安だったが、皆
良いやつですぐに馴染むことが出来た。
転生前は中学生だったから高校の勉強は無理
だと思ったが、何故か簡単に問題が解けた。
どうやらアテナさんが高校の勉強も分かる様に
してくれたらしい。本当にありがたい。
そう思っていると後ろから、

「あ、おーい!絶牙〜!」
後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。振り向くと、
手を振りながらこちらに走って来ている友人が
いた。そいつは俺のとこまで来ると、

「一緒に帰ろうぜ!」と言ってきたので、

「いいぜ。一緒に帰るか、一誠。」と返した。

そう、こいつこそハイスクールD×Dの主人公、
「兵藤 一誠」だ。学校での席が近いので話す
ようになり、すぐに友達になった。
友人の松田、元浜とともに変態3人組として
悪い意味で有名だ。でも根はいい奴なので
俺は嫌いじゃない。

「絶牙、お前に見せたい物がある!」

「見せたい物?一体何だよ?」
俺がそう言うと一誠は携帯を取り出し、長い
黒髪の女の子の写真を見せてきた。モデルと
言われても疑わない位の美形だ。

「可愛い女の子だな、誰だ?」

「この子は、俺の彼女の夕麻ちゃんだ!」
一誠はまるで自慢するかのようにそう言った。

「……は?え?マジで?」

「マジだ。しかも、明日デートだぜ!」
何だと…!?でも、こいつに彼女が出来て
良かった。ここは素直に応援しよう。

「まぁ、デート頑張れよ。応援してる。」

「おう!ありがとな!」
気が付けば家の近くまで来ていたので、俺は
そう言って一誠と別れた。

「明日のデート、上手くいけばいいけど。」
俺はふとそう思った。ハイスクールD×Dを見て
いればデートの結果も分かっただろうが、残念
なことに俺は見たことが無い。
一誠が主人公であることや、人外が多い世界で
あるということは、転生前の学校の友人が話
していたのを覚えていたから分かった。

「にしても、まだこれを使ってねぇな。」
俺はそう言って、手元のアタッシュケースを
見る。転生特典のファイズギアだ。この世界に
来てから、まだ一度も使っていない。

「平和ってことだからまぁいいか。」
俺はそう言って、目線を上にあげる。すると、

「・・・・・・・・・・・・」
俺の進路を塞ぐように、道の真ん中に男性が
突っ立っていた。何でこんなところに。

「あの、すいません。どいてもらえませんか?」

「・・・・・・・・・・・・」
どいてもらえるようお願いしたが、男性は
何も喋らず、動く素振りすらない。俺は少し
イラッときて、さっきより強く言った。

「どいて下さい。俺が歩く道です。」

「・・・・・・・・・・・・」
すると男性は、俺に向かって歩いてきた。
一体何をする気だ?俺がそう思っていると、
男性の体が変わった。そこに居たのは、
特徴的な灰色の体、「人類の進化形態」と
される怪人、その名を、

「……っ!?『オルフェノク』か……!」
俺は後退し、オルフェノクとの距離をとる。

(あのオルフェノク、側頭部に角があるな。
確か、ウシの特質を備えているオックス
オルフェノクだったか……)

「遂に、こいつを使う時が来たか……!」
俺はアタッシュケースを開け、中に入っている
ファイズドライバー、ファイズフォンを取る。

「俺が、お前を倒す……!」
ファイズドライバーを腰に付け、ファイズフォン
を開く。そしてコードを入力する。

『5・5・5』
『standing by』

俺はファイズフォンを閉じ、頭上に掲げる。
そして、ありったけの力を込めて言った。

「変身!」

俺はファイズフォンをベルトに突き立て、
左に倒す。

<complate>

絶牙の体を赤い線、フォトンストリームが包む。
そして、常人なら目を開けていられない程の
眩い赤い閃光を放った。
閃光がなくなるとそこには、体に走った
赤い線、フォトンラインが特徴的な戦士がいた。

無力だった少年が手にした力、救世主と呼ばれ、
人間を守り続けた本当の戦士。その名も、

「俺は戦う。二度と大切な物を失わないために。」

ーー仮面ライダー555 。オルフェノクに打ち勝つ
唯一の希望が、今姿を現した。 
 

 
後書き
ここまで読んで下さった方、本当にありがとう
ございます。ようやく私用が終わったので、
これからは投稿ペースを上げられると思います。
これからもこの小説をよろしくお願いします。 
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