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『Spiral』

作者:零那
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『Day break』



あの波止場で
夜中じゅう花火で
気を紛らわした
弔いなんて出来ない

夜明けが来ても
気は紛れない...

痛いくらい
照りつける太陽が
おまえのせいだ
そう怒り狂ってる

また来年もやろう
って約束は
もう果たされない
夏なんてやっぱ
来なくていい

夏がくる度
次々と嫌な事の
上書きばかり
運命だからって
そう簡単に
割り切れない

選択権なんて
最初から無くて
選択できることが
既に幸せなんて
知る由もなかった

君は今でも
夏になったら
あの波止場に行き
夜中にひとり
花火してるだろう

でも決して
報われはしない...

夜が明けても
何も変わらない
何度も何度も
夜が明けて

それでも
夜中じゅう
ずうっと
ずうっと...

いつか
美しい夜明けを
見れる日は
くるだろうか


 
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