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オズのアン王女

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第一幕その十一

「それなら」
「フランクフルトとか?」
「そういうの?」
「あとハンバーガーかしら」
「それもなんだ」
「どうかしら」
「いいんじゃないかな」 
 トトは特に反対しませんでした。
「急いで行くのならね」
「そうね、じゃあ」
「朝起きたら」
「急いで行くのなら」
 そう決めたならというのです。
「そうしましょう」
「そうだね」
「じゃあ」
「うん、それじゃあね」
「明日の朝よ」
「出発だね」
「そうしましょう」
 ドロシーはトトにお話しました。
「そして木樵さんのお城に行きましょう」
「そうだね、ただね」
「ただ?」
「今回乗りものが何もないからね」
 トトはこのことを残念に思うのでした。
「木挽の馬もね」
「今はモジャボロさん達と一緒だから」
「それで頼りに出来ないから」
「仕方ないことよ」
「そうだね、じゃあ歩いてね」
「お城まで行きましょう」
 こうトトに言うのでした。
「いいわね」
「わかったよ、じゃあ今日は早く寝よう」
「そうしましょう」
 ドロシーはこう言って御飯を食べてです、そのうえで歯を磨いてからテントの中でトトを抱いて寝るのでした。そしてです。
 翌朝日の出前に起きられました。
「まだ暗いわね」
「うん、早く寝たからだね」
 トトはドロシーと一緒にテントを出て古い友達に応えました。
「早く起きられたね」
「ええ、じゃあね」
「テーブル掛けで御飯を出すけれど」
「ハンバーガーか何か」 
 昨日のお話の通りでした。
「それを出してね」
「歩きながらだね」
「進みましょう」
「ドロシーはハンバーガーで」
「貴方は何を食べたいの?」
「フランクフルトかな」
 少し考えてからです、トトはドロシーに答えました。
「それかな」
「フランクフルトなの」
「あれならすぐに食べられるからね」
「だからなのね」
「うん、それにしようかな」
「それじゃあ」
「フランクフルトにするよ」
 トトはここで決めました。
「それをね」
「わかったわ、じゃあハンバーガーと牛乳とね」
「フランクフルトだね」
「貴方も飲みものは牛乳でいいかしら」
「ううん、それを出しても」
 それでもというのです。 
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