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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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turn:31 矢作テンカ

 
前書き
チームブラックルーラーとの次鋒戦
メグミの相手は矢作テンカ
強力なユニットを操る彼女を前に苦戦するメグミ
それでも負けることのできないメグミはある賭けに出る
そして試合の裏で動く謎の影が 

 
第二試合に出場するメグミはコンソールに立つとすぐさまファイカをセットする
「私はツカサのように甘くはないわよ」
対戦相手のテンカもまたファイカをセットするとNEO-GIARSが起動する
手札を確認したメグミは相手を見据えた
「第二試合、葛木メグミ対矢作テンカ」
両者ともに真剣な表情で互いをにらんだ
「試合開始!」
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

Turn:31 矢作テンカ

黒いコートに身を包んだ赤い髪の男性が観客席から試合会場を眺め、控室のタイガを見ていた
そしてフィールドは惑星クレイ、ダークゾーンの球技場へと変わる
「BN-PRISM サファイア!」
「サイキック・メル!」
テンカのファーストヴァンガードは小悪魔のような小さな少女のユニット
防具にも思える服に身を包んでいた

「あ?なんだあのユニット?」
「ああ、スパイクブラザーズだな、お前見るの初めてだっけか?」
「………はっ!?スパイク!?あれが!?」
控室で見ていたタイガはハジメの言葉に声を荒げた
「そうだけど、見たことあんのか?」
「あるけど、スパイクっていうともっとこうゴツイイメージしかなくてな」
「ちなみに前見たのはどんなデッキだったんだ?」
「ブレイクライドのやつ、何だっけな、バッド………」
「バッドエンド・ドラッカーか?」
「それだ」

「ライド!ダッドリー・デイジー!」
「ドロー………」
自らのターンが回ってくるとともにメグミは手札を見回した
「(相手はスパイク………単純なパワーでいえば全クラン中トップクラス、それに対抗するには)」
手札にあるサンシャイン・クリアのカードを見つめるメグミ
「きっとこの一枚が役に立つはず、ライド!BN-PRISM エメラル!」
エメラルにライドしたメグミはすぐさま手を広げて水柱を出現させる
出現した水柱がどんどんダッドリー・デイジーに迫っていく
「ドライブチェック」
【PRISM-Duo アリア】トリガーなし
「ダメージチェック」
【アクロバット・ベルディ】トリガーなし
「ライド!ウインクキラー・ミザリー!アタック!」
ミザリーが手に持ったボールをエメラルに向け投げてくる
「ドライブチェック」
【チアガール アダレート】ヒールトリガー
「ヒールトリガー、ダメージ回復」
これでテンカのダメージはゼロへと戻る
投げられたボールはエメラルへと命中
「ダメージチェック」
【PRISM-I サンシャイン・ローザ】トリガーなし
「ライド!PRISM-I サンシャイン・ローザ!リュミエールとサンシャイン・クリアをコール!ローザでアタック!」
リアガードを展開して攻めに転じるメグミ
スパイクブラザーズはパワーは強力だがその分防御が苦手なデッキ
だからこそ序盤から攻めに行った
「ドライブチェック」
【PRISM-P プリンセス・ケルト】トリガーなし
「ダメージチェック」
【アクロバット・ベルディ】トリガーなし
「クリアのブースト!リュミエール!」
「サイレンス・ジョーカーでガード!」
リュミエールの攻撃はガードされてしまう
「平伏せ!我が力の前に!ダッドリー・ジェシカにライド!」
テンカがライドしたのはポニーテールが印象的な女性のユニット

「やっぱりスパイクって感じしねえな」
それを見ていたタイガがふと漏らすが
「けど、あのユニットはやべえぞ」

「続けてダッドリー・モンティをコール!モンティでローザにアタック!」
「ケルトでガード!」
リアガードに現れたダッドリー・モンティは勢いよくローザに向かって突進してくる
受け止めようとしたケルトは容易く弾き飛ばされてしまう
「サイキック・メルのブースト、ダッドリー・ジェシカでアタック」
ジェシカが投げたボールが一直線にローザに向かっていく
【ダッドリー・デイジー】トリガーなし
【ダッドリー・デイジー】トリガーなし
ローザにボールが直撃する
あまりの勢いにメグミも怯んでしまう
「ダメージチェック」
【PRISM-R メルキュール】トリガーなし
「ドロー!」
手札に加わったガーネット、そして元から手札にあったヴェールを見つめるメグミ
「(序盤は静かすぎる立ち上がり、この後来るであろう攻撃力に対抗するには………)」
ヴェールのカードを迷わず手に取るメグミ
「イメージ炸裂!元気爆発!光輝く希望をこの手に!PRISM-I ヴェールにライド!そしてサファイアのスキル!クリアを手札に!手札に戻ったクリアのスキルで、ヴェールをスペリオルコール」
これでヴァンガードとリアガードにそれぞれヴェールがいる状態が出来上がった
「ストライドジェネレーション!プリンセス・ラブラドル!更にカナリアをコール」
シールド10000のカナリアは普段なら手札に取っておきたいユニットだが
「プリンセス・ラブラドルのスキル、リアガードのヴェールとカナリアを指定、バトル終了時手札に戻る!」
ラブラドルにはこのスキルがある
だからこそ迷うことなくユニットを並べることが出来る
「まずはヴェールでアタック」
「くっ!」
ヴェールの攻撃が見事ジェシカに決まる
【魔王 ダッドリー・ルシファー】トリガーなし
「ヴェールを手札に戻して、ラブラドル!」
【BN-PRISM ガーネット】トリガーなし
【PRISM-Duo アリア】トリガーなし
【PRISM-I サンシャイン・クリア】クリティカルトリガー
「パワーはリュミエール!クリティカルはラブラドルへ!」
ラブラドルの起こした水柱がジェシカを飲み込む
【レックレス・エクスプレス】トリガーなし
【ダッドリー・メイソン】トリガーなし
更にリュミエールが追撃のため飛び上がるが
「ジェネレーションガード!エクセレントチアリーダー エイリー!」
エイリーがボンボンを両手でしっかり持って振り下ろされたリュミエールの尾を受け止める

「おっ?今のアタック、ガードしなくてもよかったんじゃねえか?」
タイガの言葉を聞いてハジメもフィールドを確認する
リュミエールのクリティカルは1のまま、今の攻撃を受けてもダメージ5のまま敗北することはなかったはず
わざわざGガーディアンを使った理由
「たぶん、その理由はGゾーンにあるだろうぜ」

「スタンドアンドドロー………っ!?」
ここでテンカがドローしたユニットはアクロバット・ベルディ
このユニットはストライドのコストとなるときグレード3として扱うことのできるユニット
今この瞬間最も効果を発揮するといっていいだろう
「いける、相手の手札は多いけど、攻め切れないわけじゃないはず、見ててね、父さん」

彼の父はとても強かった
少年時代から強豪として名をはせたスパイクブラザーズ使い
だが、父の世代にはもっと強いファイターがたくさんいた
それでも父は頂点を目指し続けた
そして今はその夢を娘であるテンカに託した

「父さんの望みは私が叶える!ストライドジェネレーション!」
アクロバット・ベルディをコストにテンカがストライドしたのは筋骨隆々の巨大なユニット
「大戦士 ダッドリー・ジェロニモ!」
迫力のある雄たけびを上げるダッドリー・ジェロニモ
その姿にヴェールは身構える
「ダッドリー・ジェシカのストライドスキル!山札からダッドリー・デイジーをコールしてパワー+5000、デイジー自身のスキルでカウンターブラスト、更にパワー+5000、サイキック・メルのスキル、山札の上5枚を確認………ないか」
グレード3を加えられるサイキック・メルのスキルだが今回はなかった様子

「って、何で今更あんなスキルを………」
「たぶん、リアガードを開けるのが狙いだろう、今にわかる」

「コール!ダッドリー・デイジー、ダッドリー・ジェシカ、ウインクキラー・ミザリー」
一気に五体のリアガードをそろえたテンカ
だが気になるのはその場所、グレード3のジェシカをヴァンガードの後ろにコールした、その理由は………
「ダッドリー・ジェロニモのスキル、カウンターブラスト、Gゾーンのジェロニモを表に、アタック時パワー+5,000する代わりに山札に戻るスキルをすべてのリアガードに与える、更にGゾーンの表が2枚以上なので後列からのアタックが可能になる」
この超攻撃的なスキルを活かすためにテンカは前のターンジェネレーションガードを使用したのだ
ダッドリー・ジェロニモのスキルで確実に決めるために
「(残りのカウンターブラストは1枚、でも、このラインなら攻め切れるはず!)モンティでアタック!」
ダッドリー・モンティの突撃がヴェールを直撃する
【PRISM-P プリンセス・ケルト】トリガーなし
「モンティは山札の下へ、ジェシカでアタック!」
「カナリアでガード!」
ジェシカの投げたボールを尾を使って跳ね返すカナリア
「デイジーのブースト、ウインクキラーでアタック!スキル発動、カウンターブラスト、手札からダッドリー・メイソンをソウルへ、山札からスペリオルコール!レックレス・エクスプレス!更にパワー+5000!」
メグミは手札を見た、完全ガード能力を持つアリアが2枚ある
更にガーネット、ヴェール、クリア、ティモール
後2回なら攻撃を防ぐことは可能、ジェネレーションガードも使える
だが攻撃の回数が多すぎる
その上リアガードの足りない状態のまま
ここでコストとしてカードを捨てて返しのターンに攻めきれなくなることを警戒するなら
「ノーガード、ダメージチェック」
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
「続けてダッドリー・ジェロニモでアタック!」
その攻撃に対しメグミは再び手札を見た
「(本来ならガーネットかヴェールをコストに完全ガードする場面………でもここは!)」
迷わずメグミはアリアをガードに使う、だが
「コストとしてアリアをドロップ」
もう一枚の完全ガードをコストとして捨ててしまった
その行為に会場もざわつく
「トリプルドライブ!」
【ダッドリー・ジェシカ】トリガーなし
【ダッドリー・モンティ】トリガーなし
【ソニック・ブレイカー】クリティカルトリガー
「効果はすべてレックレスへ!そのレックレスで攻撃、ソウルブラスト、パワー+5000!」
レックレス・エクスプレスがヴェールに向かっていくが
「ジェネレーションガード!触れ合う手と手 レオナ!スキルで手札に戻したサファイアをそのままガーディアンコール!」
クリティカルトリガーの乗ったレックレスをジェネレーションガードで凌いだ
これで残りの攻撃を受けてもメグミがこのターンで敗北することはない
「レックレスは山札へ、なら、デイジーはリアガードのリュミエールを攻撃!」
アタックでリュミエールを退却させるテンカ
「(今の完全ガードの理由、おそらくリアガードが足りないから、アタックに使えるユニットを切りたくないってところね、なら少しでもリアガードを削ってこっちも耐えきって見せる)」
テンカの手札にも完全ガード能力を持つ勝利の印 アルマのカードがあった
これで一度だけなら攻撃を凌ぐことが出来る、ダメージも4点、余裕があるように見えるが………
「スタンドアンドドロー」
「ジェシカのジェネレーションブレイク!パワー+2000」
なんとジェシカのパワーはクロスライド並みに上昇
これで簡単には攻撃を通すことが出来なくなった
「それでも………私は負けない!ストライドジェネレーション!」
ガーネットをコストに再びストライドするメグミ
「お願い!サンシャイン・ヴェール!更にヴェール、クリア!アドリアをコール!」
「(!アドリアのあの位置)」
クリアがいるなら先ほどのスキルがもう一度使える
テンカの手札は4枚、そしてメグミの攻撃は最低でもサンシャイン・ヴェールの効果と合わせて3回
すべての攻撃を凌ぎきるには………
「クリアのブーストしたヴェールでアタック!」
「ノーガード!ダメージチェック」
【魔王 ダッドリー・ルシファー】トリガーなし
「くっ!」
「サンシャイン・ヴェールでアタック!」
「アルマで完全ガード!」
コストとしてジェシカを捨てた、テンカの残りの手札はソニック・ブレイカーとダッドリー・モンティの二枚
「トリプルドライブ!」
【PRISM-Duo アリア】トリガーなし
【PRISM-R メルキュール】トリガーなし
【PRISM-I サンシャイン・クリア】クリティカルトリガー
「効果はすべてアドリアに!」
そのままサンシャイン・ヴェールの効果で手札に戻したヴェールにブレイクライドするメグミ
「ヴェールで再アタック!」
「(この攻撃をガードしたとしても、ブーストするアドリアにトリガーが乗っている以上、次はどうしてもガードできない………なら)」
勢いよく両手を広げるテンカ
「きなさい!ノーガードよ!」
「ツインドライブ!」
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
【PRISM-M カナリア】クリティカルトリガー
「パワーはリアガード、クリティカルはヴァンガードに!」
ヴェールの出現させた水柱が勢いよくジェシカの体を跳ね飛ばす
【ウインクキラー・ミザリー】

「勝者!葛木メグミ!2対0でチームクレストロードの勝利!」
審判の宣言と共に歓声が上がる
「やったぜメグミ!」
「こりゃあ俺たちも………」

「負けてらんねぇえ!」
プラチナエイゼルが光を纏って邪甲将軍 ギラファに突撃する
「勝者!綺場ハジメ!」

「いっけぇ!」
バインドタイム・ドラゴンの放った攻撃がアルボロスドラゴン“聖樹”を飲み込む
「勝者!本城タイガ!」
タイガの勝利と共に会場中が沸き上がる
タイガたちは予選で一試合も落とすことなく本戦出場を決めた
そしてもう一組の予選突破チームを決める最後の試合
「ナイトメアドール ありすでアタック!」
ありすの攻撃が全知の神器 ミネルヴァに決まる
これによって最後の予選突破チームはブラックルーラーへと決まった
「本城タイガ、まずは予選を突破したか」
予選を突破したことでハジメやメグミと喜び合うタイガを見る一人の男性
「だが、今のお前ではまだ………」 
 

 
後書き
次回予告
全勝で全国大会予選を乗り切ったタイガ達
そんな彼らに迫る謎の影
アムが彼らを連れてきた場所にいた人物
その目的は果たして………
turn:32 秘密を知るもの 
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