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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第六幕その八

「やっていこうね」
「何か凄いことになってきたけれど」
「今回も」
「凄く数の少ない生きものに会う」
「そうなったけれど」
「何か僕が何処かに行くと」 
 このことは学園にいてもです。
「何かが起こる様になったね」
「それって考えてみればイギリスにいた頃から?」
「その頃からかな」
「先生と私達が一緒にいたら」
「何かが起こるわね」
「そうなることが多いね」
「僕達はそうした星の流れなのかな」
 笑ってです、こうも言った先生でした。
「何かと会って物事を一緒に乗り越えていく」
「そうかもね」
「アフリカに行ったりサーカスや郵便局やったり」
「月に行ったこともあるし」
「日本に来てからもね」
「何かとあるからね」
「そうした色々なことも楽しむ」
 また言った先生でした。
「そうしていくものだろうね」
「中々大変なこともあるけれど」
「危うくって時もあるけれど」
「それでも皆で知恵と行動を出してね」
「乗り切っていっているしね」
「今回もひょっとしたら」
 皆を見てのお言葉です。
「皆に助けてもらうかも知れないね」
「お安い御用だよ」
「何っでも言ってね」
「出来ることなら何でもするから」
「先生の為なら火の中水の中」
「家族だからね」
 先生と皆はずっと一緒にいる家族です、それならというのです。
「困った時は何でも言って」
「喜んで協力させてもらうわ」
「そしてヒャンもハイも見付けて」
「保護しようね」
「絶対に」
「そうしようね、とにかく彼等のことは」
 学者のお顔になった先生でした、温和な雰囲気はそのままですが深い確かな知性がそこに存在しています。
「よくわかっていないから」
「先生としてはだね」
「学者さんとしては」
「そのことを何とかしたい」
「そうだよね」
「わからないことをはっきりさせる」
 これこそがまさにというのです。
「学者の存在意義だからね」
「言うなら光を当てる?」
「わかっていない、はっきりしていない場所に」
「それでそこがどういう場所なのかはっきりさせる」
「それが学者さんのお仕事だね」
「そうなるね、そこに偏見とかがあると」 
 若しそれが存在していますと。
「ちゃんと光を当てられないよ」
「何かそういうもあるね」
「イギリスでも日本でも」
「どの国でも」
「何かそうである筈だと思い込んでね」
「そのうえで学んでいる人が」
「それはね」
 あまり、といったお顔で言った先生でした。 
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