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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第五幕その九

「いいと思うんだけれど」
「まああの人達よりはいいよね」
「ああして騒いで暴れてるだけの人達よりは」
「先生は健全だと思うよ」
「他の人の意見も聞くしね」
「百人いればね」
 それこそというのです。
「百人の考えがあるからね」
「それをどうこう言うことはね」
「よくないよね」
「自分と違う意見でも」
「反対して黙らせようとか」
「よくないことね」
「僕はそう思うから」
 だからというのです。
「今もこうしてね」
「楽しんでるんだね」
「食事を楽しむ」
「アメリカ軍の」
「そうしてるんだ、けれど」 
 先生は食べつつ少し苦笑いになって言いました、どうしてそうなったかといいますと。
 皆と囲んでいるテーブルを見てです、こう言ったのでした。
「ちょっと持って来過ぎかな」
「うん、ちょっとね」
「美味しいからっていってね」
「それでもね」
「持って来過ぎたかな」
「幾ら何でも」
「そうしたかな」
「持って来たからには全部食べないといけないから」
 だからというのです。
「皆でね」
「うん、食べようね」
「頑張ってね」
「何でも残さず食べる」
「勿体ないから」
「ワインもね」
 先生はお酒も見ました、二本目になっています。
「全部飲んで」
「最後はデザートね」
「それも食べないと」
「絶対に」
「そう、全部食べて」
 そしてというのです。
「それからね」
「お店を出て」
「そしてだね」
「また観光を楽しむのね」
「沖縄を」
「そうするよ」
 これからもというのです。
「食べて観てね」
「楽しんで学ぶ」
「そうするんだね」
「そうしていこうね」
 笑顔で、です。先生は皆に言ってでした。頑張って食べていくのでした。そしてデザートまで全部食べてお酒も飲んでです。
 先生は皆を連れてお店を出ました、その時にです。
 チップを置くことも忘れませんでした、皆はベースを後にしてから先生に言いました。騒いでいる人達はまだいましたが無視しました。
「チップはね」
「日本では殆どないけれど」
「アメリカだからね」
「出したんだね」
「そうだよ、これはね」 
 そのチップはと言う先生でした。
「忘れたらいけないからね」
「そうだよね」
「アメリカ軍だからアメリカで」
「これを忘れたら失礼だから」
「どうしてもね」
「日本にいるとね」 
 どうしてもと言う先生でした。
「チップの風習は殆どないからね」
「そうだよね」
「この辺りも文化の違いね」
「日本じゃお金出して終わり」
「チップは本当にないから」
「だからね」 
 先生も日本にいて長いからです。 
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