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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第五幕その一

                 第五幕  先生の論文  
 この日は先生が学会で論文を発表する日でした、先生は朝からその用意をホテルの中でしています。その先生に動物の皆が言います。
「忘れものないようにしてね」
「論文はちゃんと持った?」
「参考資料は?」
「他にも忘れものない?」
「ちゃんとチェックした?」
「うん、したよ」
 実際にと答えた先生でした。
「皆の言う通りね」
「ハンカチもだよ」
「後お財布もね」
「そうしたものも忘れないでね」
「ちゃんと全部ね」
「何か皆に言われてね」 
 用意をしながら少し苦笑いになった先生でした。
「こうしていくのが僕だね」
「本当に先生はうっかりしてるから」
「日常の生活はからっきしだから」
「世事のことには疎いし」
「僕達かサラさんがいないとすっかり駄目だから」
「ちゃんと言わないとね」
「私達がね」
 先生が本当に気になってなのです。
 先生に皆で言うのです、そしてです。
 先生は皆の言う通り持って行くべきものを全部用意しました、むしろ皆がチェックして先生に教えてあげた位です。
 そのうえで、です。先生は用意を全部整えて言いました。
「じゃあ行って来るよ」
「頑張ってね」
「先生の論文の評判楽しみにしてるよ」
「先生そっちはいいからね」
「学問のことは」
「今回の論文はね」
 先生は自分で鞄を持ちつつ皆に応えました。
「環境のことだけれど」
「何処の環境かな」
「沖縄の環境なのはわかるけれど」
「一体何処かな」
「沖縄の何処のこと書いたのかな」
「森だよ」 
 沖縄の、というのです。
「沖縄の森のことを調べてね」
「そしてなんだ」
「それを論文として書いてだね」
「発表するんだね」
「そうなんだね」
「そうするからね」
 また言った先生でした。
「今日これから」
「じゃあセンターの入口まで一緒だから」
「僕達入口で待ってるね」
「涼しい場所で集まって寝ながら」
「待ってるね」
「うん、休んでる時はね」 
 まさにと答えた先生でした。
「そうしていてね」
「寝て待つ」
「暑い時は特にだね」
「寝て休む」
「これがいいよね」
「シェスタだね」
 先生は笑って南欧の風習をお話に出しました。
「つまりは」
「午前中だけれどね」
「それを楽しんでおくよ」
「そして先生を待っておくから」
「気楽にね」
「僕はお昼寝はしないけれど」
 先生はそうしたことはしません、お昼は三時に絶対にティータイムを楽しむことにしているのでお昼寝はしないのです。 
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