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~異世界BETA大戦~ Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force

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戦闘のあいま

 
前書き
更新遅くなりました。
今回は、ロドリグ戦が終わってから移動中のお話です。
ダイスケ君はお一人様上級者なのです・・・・きっと。
※12/7一部文章のおかしいところを修正しました。 

 
エレミア歴1033年8月21日

8月15日にはアマティス軍艦隊が到着し、オルキス軍第6機動艦隊と共同で残っていたBETAハイヴ2か所を2日で攻略、これによりロドリグ星に降着したBETAは全て排除された。
また、デトロワ軍はロドリグの至近ゲートであるOS-2の付近にAD兵器(ガロック7)搭載艦を含む監視艦隊を配置し、再度の降着ユニット襲来に備えている。

アマティス軍は自領の無人資源惑星に降着したBETA排除のため、作戦終了後早々に引き揚げていった。
その後俺たちはゆっくりとガザノヴァ観光でも出来るかとワクワクしていたが、艦内待機命令が出て外出できずガッカリしているとオルキス軍もやはり自領の無人資源惑星に降着したBETA排除の為、8月19日には第1艦隊と第6艦隊をそれぞれ別の惑星へ向けて発進してしまった。

実はロドリグの名物料理にロドリグ豚のやわらか煮込みシチューというのがあって、それがまた脂こってりでほろほろの肉なのに後味さっぱりのクリームシチューだそうで、それがどうしても食べてみたかったのだよ・・・。
まぁ、また来れるよね、たぶん・・・・。あれ?

オルフェーリア艦内 14:00ブリーフィングルーム
機動師団が保護した碓氷や遠野以下地球人11人の件では、ちょっとしたごたごたはあったものの何とかタケルちゃんのうっかりは誤魔化す事が出来て、今は全員が真剣なまなざしでスクワイエルの操縦座学を受けていた。
講師は―――なぜかアントワープだが。

「さて、ここまでの説明で不明点はありますか?」一通りの説明を終えてテキストを閉じたアントワープが一同を見回すように尋ねる。
すげ、先生みたいだ・・・・いや、先生だけど。
「質問、よろしいでしょうか?」さっそく遠野中尉が手を挙げる。
真面目な優等生タイプに見えたけど、やっぱり見た目そのままだね。
「遠野・・・中尉でしたか?どうぞ。」
「はい、ありがとうございます。先日私たちが救出された際にスクワイエルとBETAとの戦闘を少し見させてもらい、どうやったらあんなに高機動が出来るのかと思っていましたが、どうやらOSの能力に雲泥の差があるという事はわかりました。そして躯体構造や素材も我々のものとは全く違う発想や進んだ技術であることも。」地球人類よりも数段進んだ科学力を持つ人類との邂逅を最高の僥倖だと感じ、嬉しそうな表情を浮かべながら遠野は地球の技術では及びもつかないエレミア星系の技術について言及した。

「ええ、情報部や技術部があなた方の乗機を解析・調査した結果を聞きましたが、そのようですね。侮辱するつもりは毛頭ありませんし誤解して欲しくはないのですが、実はこちらではあの程度の人型機動躯体は材料さえあればジュニアハイスクールの生徒でも出来てしまうのです。OS以外の戦闘用システムは別ですが。」アントワープは少し申し訳無さそうに言う。
「そうですか。中学生にも出来てしまうなんて・・・。」みんな技術力のかなりの差に愕然としている。
「まぁ、さすがに兵装までは出来ませんからね。」場の雰囲気を戻そうとしたのだろうが、それは当然だろうアントワープ・・・・。
でも材料さえあれば作れる奴はきっといるだろうな、いや絶対いると思う。
考えるのはよそう。
一同ひきつったように苦笑いを浮かべる・・・・。

「それで、遠野中尉の質問は何でしたか?」そこでアントワープが思い出したように問い直す。
「あ、そうでした。申し訳ありません!OSの制御が格段に違うのはわかったのですが、実際の操縦はどのようにするのか知りたいです。私たちの乗っていた戦術機は間接思考制御プログラムによる操縦補助のシステムがありますが、それに相当するようなものがあるのか、とかです。」
「なるほど、それでしたらスクワイエルのOSはB-T-Link Systemを搭載していて、操縦者の脳波と直接つながっています。これはあなたがたの乗機に搭載されていたという間接思考制御プログラムを間接ではなくメインにしてしまったイメージでしょうか。これにより、直接操縦者の思考をOSが読み込み、制御AIとの演算結果を受けてスクワイエルが機動します。」
「・・・・・すべてが想像以上でした。ありがとうございます!」遠野の目はクリスマスプレゼントをもらう子供のようにキラキラしていた。
早く乗ってみたいんだろうな。

「さて、他に質問が無ければ、小休止の後実習に入ります。まずはシュミレーターでの訓練からですね。」
アントワープの言葉に皆が期待いっぱいのまなざしで彼女を見つめる。
さて、俺はここらで退散して後はタケルちゃんにバトンタッチ・・・・・って、あいついねえし・・・・逃げたか。
まぁ手本だなんだかんだとアントワープと模擬戦になりそうだから、そりゃ逃げるか。
じゃ、俺も逃げ「最初にカミナガ中佐と私が模擬戦を行うので、その機動を含め操作を良く見ておくようにね。」うえ―――――!!???結局逃げれんかったよ・・・・・・・。がっくり。

―――――そして3時間後
俺はぐったりとして自室のベッドに横たわっていた。
あ――――疲れた。
最初だけっていったやん。なのに要所要所で模擬戦入れる必要ないやん。しかも最後にもう一度おさらいで見ておけとか、そのおさらいで熱くなって3回戦するとか・・・・・もう寝る・・・・・。

・・・・・・・・・・・ピピーピピーピピー・・・・・・ハァ、まったく空気呼んでくれない人がいるみたいだ。
俺は寝ようとしていたのに呼び出し音で起こされ、ちょっとムスッとしながらソリヴィジョンの端末に触れた。
『あれ?ダイスケ君、休んでいた?』呼び出しの主は怪訝そうにこちらを見ているユウナだった。
「いや、大丈夫だよ、訓練に付き合ってたらちょっと疲れたので休んでいただけさ。」そう言うしかないじゃん、ぷんすか。
まぁユウナも仕事だし、仕方ないよね、うん。

『そう、ならいいわ。ディー司令からの通達よ。“2100に作戦会議室へ集合せよ。”以上よ。』
「了解した。内容は何か聞いてる?」いったいなんだろう?資源惑星の件かな。
『わたしも詳しいことは聞いてないの。たぶん資源惑星奪還作戦だと思うけど、他にも何かありそうなのよ。』女の勘か?まぁユウナの勘は良く当たるみたいだけど。
それにしても何も聞いてないのか。
まぁ、とりあえず行ってみればいいか。
「わかった。じゃ、2100に。」そう言って俺は端末に触れてソリビジョン通話を切った。
さて、そうしたら寝てもいられないか。
風呂入ってさっぱりしたら飯でも食ってくるかな。

士官食堂は割と空いていた・・・・・・・皆、夕食食べるの早いな。
夜腹減らないのかな?まいっか。
俺は本日の定食メニューから“オルキスビーフのソテーとモテトサラダ”を選んだ。
ビュッフェするまで腹は減ってないからね。

それにしても、モテトって・・・・・なんで一字違いなんだろう?どう見てもポテトだけど??
モテトの名称の件は何か良くわからんけど、俺はオルキスビーフが好きなので良く食べている。
というか単なる肉食派?というか体を使う仕事をしていると肉が欲しくなるのですよ、きっと。
オルキスビーフは程よく脂がのっていてなおかつ筋がほとんどなくやわらかくて美味しいのだ。
あっちの地球で食べたA5クラスのビーフよりおいしい気がするのですよ。
アマティスのビーフも食べたけどあれは筋張っていて固くて食べられたものじゃなかったな。
良く煮込む料理ならアリだと思うけど、さすがにステーキやソテーは無理だろうね。

あと、他に俺の好きな料理はこっちの俺の故郷とされているラグナール名物の“グリア”。
これはバターで炒めたライスにホワイトソースや鳥肉・リグル(ズッキーニもどき?)・ジャイアントキノコなどが載せてあり、チーズをかけて焼き上げたものだ・・・・・それチキンドリアじゃん?
しかもまた一字違い(グリア→ドリア)。

そしてデザートは“プルン”。
いやどう見てもプリンなんだが?最初見たとき、飲んでたお茶吹き出しそうになったよ。
確かにぷるんぷるんだけど、まさかそれで“プルン”じゃないよね?よね?
まぁそんな感じで今日はひっそりと一人で夕食を楽しみました。

右向こうのテーブルでは恋仲らしい士官の男と下士官の女性がにこやかに会話している。
左向こうのテーブルでは恋仲らしい士官の男女が口論をしている。
痴情のもつれというやつか・・・・大変そうだな。
あ、仲直りしたのか、手なんか握り合っちゃって・・・・・・・・・怒ったり笑ったり忙しいな。
やっぱ一人は静かでいい・・・・・・・・・・だが決して負け惜しみではない。もう一度言っとくが決して負け惜しみではない。
さて、一旦部屋に帰ろう・・・・・・・・・決して寂しかった訳ではない。
 
 

 
後書き
・・・・・ぷるんぷるんなプルン、って失笑ものですよね。
つまらんダジャレすみません。 
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