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ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神

作者: 革命者
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第一章:旧校舎のディアボロス/初覚醒のスレイヴ
  Change5:偽りと伝説~The change that started~

「俺は、只の兵士だ。それ以上でもそれ以下でもない。」

俺は自分の正体について話すと。イッセー以外の皆が俺に向けて警戒してきた。
どうやら、俺は悪魔にとっては少し危ないらしい。

「兵士?それはどっちの事を言っているのかしら?」

どうやら、俺は只の兵士か異形側の兵士かどうかを聞かれているな。
まあ、今のところ正体を明かすと厄介な事になりかねない。少しはぐらかすか。

「まあ、普通の兵士ですが少々俺は特殊でしてね。まあ解りやすく例えるなら、
“現代の科学技術を凌駕した超兵器を扱う兵士“でしょうか。」

「そうなの、少し特殊な兵士・・・まあ、今はそれでいいでしょう。
では、質問を変えるわ。“私たちの存在は知っているのかしら?“」

今度はそう来たか。まあこれは正直に話すか。

「いえ、知りません。ですがここにいるイッセーを除く“貴殿方が人間ではないことは、この学校に転入してから“解っていました。」

「「「「「・・・・・・・」」」」」

どうやら俺の回答に少し戸惑っているようだ。

「そうなのね・・・・では、貴方がこの学園に来た理由は何かしら?」

理由か・・・・リアス先輩の話している内容から言動を観察して見ると、まあ少なくとも害はなく、むしろ歓迎してくれそうだ。だが真実はまだ話せない。

「俺はさっき話した通り兵士です。だからか俺は平和な生活を送るために、戦場から離れ、平和な学園生活を送るためにこの学園に来ました。」

「・・・・・・・・・・」

どうやら俺について考えているようだ。
まあ、質問の仕方から話す内容は素人同然だが中々勘と洞察力が鋭いな。周りからの人望も多い様だし、指揮官や王の素質はあるな。

「どうやら貴方から敵対意思は無いようだし・・・どうする?神無月進君、オカルト研究部に入ってみない?」

ここで勧誘か。まあ俺も特にやるべき事は無いから入っても損はないだろう。
それにイッセーは悪魔になっているから強制入部だが学園の人気者が要るから断ることはないな。まあアイツとの約束もあるからな。

「その申し受けありがたく受け取らせて貰います。」

「これで決まりね。改めて二人とも、私たちオカルト研究部は二人を歓迎するわ。
これからは、私の事を部長と呼ぶこと。これからよろしくね。」

「解りました、部長。」

「お、オッス!!部長。」

こうして俺はオカルト研究部に入部することとなり、イッセーは悪魔生活の第一歩を踏み出した。

さて、これからどうなるか・・・・


オカルト研究部に入部してから数日が経っていた。俺はこの世界を知るために、
この世界で起きた昔の戦争についての書物を読んでいた・・・
そしてその書物にはこう記されていた。



 遥か昔、まだ人間の文明では18世紀頃、三つの大きな勢力が戦争をしていた。

天使、堕天使、悪魔この三つの勢力がそれぞれの主張のもとに争っていたのだ。

戦争の始まりは悪魔と堕天使の小さな領土争いだった・・・・・

しかし、争いは急激に肥大化し果てには、悪魔と堕天使の全面戦争が起こっていた。

そして、その争いを止める名目で天使の勢力が武力介入を行い、三大勢力の全面戦争に発展してしまったのだ。

そして戦争が泥沼の状況になっていた頃、三大勢力が思ってもいない事態が起きてしまっていた。

かつて、この世界で強者の部類に属していた龍、三天龍と呼ばれる龍達が三大勢力の戦場に現れてしまったのだ。

赤 龍 帝(ウェルシュドラゴン)ドライグ
白 龍 皇(バニシングドラゴン)アルビオン
歌 龍 姫(シンフォニックドラゴン)レイエル

突如としてこの三天龍が激突し戦場を混乱に陥れていた。

三大勢力はこの状況に危惧し、戦争を一時的に終結させ、三天龍を神  器(セイクリッド・ギア)に封印しようと団結した。

しかし、力の塊と称される三天龍に圧倒的に窮地に追いやられてしまい、当時封印に向かった、四大魔王、四大熾天使(セラフ)及び聖書の神、グリコリの四人の堕天使の幹部達が、大打撃を受けてしまい、この世の終わりと誰もが確信していたとき、三天龍と三大勢力の間に一人の戦士が舞い降りたのだ。

白き装甲に緋色の装飾を纏った戦士が立っていた。すると戦士は三天龍に攻撃を始めていたのだ。緋き結晶を操りながら。

満身創痍の三大勢力は三天龍と戦う戦士をまるで救世主を見るような目で見ていた。戦いは明らかに謎の戦士が不利に見えた。しかし戦士は三大勢力の常識を覆すような戦いを見せ、圧倒的な力で三天龍を倒したのだ。

そして謎の戦士は忽然と消えてしまい。それ以来姿を表す事はなかった。

そして三天龍は無事、神器に封印されて戦争は一時の終結を迎えた。

三大勢力はかの戦士を英雄と称え、感謝と尊敬を込めてこう呼ぶことにした。

“緋き結晶の英雄“と・・・・・・・


「あら、緋き英雄伝説を読んでいるのね。」

読み終わると同時にリアス部長は話しかけてきた。

「ええ、昔に起きた事を少し勉強したいと思いまして。」

「私もよく読んでるわ、会って見たいわね。緋き結晶の英雄にね」

「でも、もう100年以上前の話ですからね」

「そうよね。そういえばシンちょっと手伝って欲しい事があるから少しいいかしら?」

「はい解りました、リアス部長。」

俺は読んでいた本を片付けてリアス部長の手伝いに向かった。











 
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