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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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308

ジャー(食器洗い)




昼食の後、サトシとヒロシは
再びバトルの特訓、カツラは
上のスーパーの店長(元部下)の元へ、
ヒカリは食器を洗っていた。





ヒカリ:「、、、」
ヒカリ(クサイハナと一緒に特訓したいけど、
先ずはあたしが”あのにおい”に慣れないと、、)






ジャー(食器洗い)




ヒカリはクサイハナの特訓の事を考えていた。




ヒカリ(でも、どうすればいいのかなぁ)





すると、、、



ジャー(食器洗い)




マリナ:「私が洗っておくから、
あなたは自分のやるべき事を
やった方がいいんじゃない?」



ヒカリの隣にマリナがやってきた。





ヒカリ:「えっ?あ、あたしも洗います!」
ヒカリ(マリナさん!、、どうしよう、、)




隣でマリナも食器を洗い、
ヒカリにとって気まずい皿洗いが始まった。



ジャーーー(食器洗い)



ヒカリ:「、、、」



マリナ:「、、、」



お互いに無言の中、台所には
水の流れる音と食器を(こす)る音が響き渡る。



マリナ:「、、、」




ヒカリ:「、、、」
ヒカリ(どうしよう、、何も会話が出てこない)




ヒカリが困惑していると、、、





マリナ:「、、、ねぇっ」




ヒカリ:「!」



沈黙した空気を裂くかのように、
突然マリナが口を開いた。




ヒカリ:「あっはい!」




マリナ:「、、さっきから全然
進んでないけど」



ヒカリ:「えっ?あっ!」



ヒカリは同じ食器をずっと洗っており、
皿洗いが進んでない事を指摘された。




マリナ:「あたしとの作業が気まずいなら、
後は任せるけど?」




ヒカリ:「あっ、気まずいなんてそんなっ!」




マリナ:「ならさっさと洗った方
いいんじゃない?水道代の無駄よ?」




ヒカリ:「、、、は?」




マリナの発言が、ヒカリの(かん)(さわ)った。





マリナ:「あなた、シルフとポケモンで
戦うんでしょ?、、こんな事で
時間を費やしてたらシルフに勝つどころか、
あなたのポケモンも力を発揮できないし、
何よりポケモンが痛い思いをするわよ?
さっさと育成しないと、あなたの
ポケモンがかわいそうだわ」




ヒカリ:「、、、」




マリナ:「自分の役割りを見直す事ね」





ガチャ(ドア)



カツラ:「さて、偽造パスを今日で
完成させるか、、。おや、二人仲良く
食器洗い、、、いいのぅ♪」




カツラが戻ってきた。









カツラ:「ふんふんふーん♪」

カタカタ(パソコン)




カツラがパソコンを操作していると、、、





ガシャーン!!(食器)







カツラ:「何事じゃ!?」







物音に反応しカツラが台所を見ると、
食器をシンクに叩きつけたヒカリが
マリナと向かい合っていた。





ヒカリ:「何よ!!人が気を遣って
対応してんのにさっきから!!」




マリナ:「ほら、
やっぱ気まずかったんじゃない」




ヒカリ:「そんな態度なら誰でも
気まずくなるわよ!!少しは
気を遣う方の立場を考えなさいよ!!」




カツラ:「どうしたんじゃ2人とも」







介入したカツラをよそに、
2人の口論は続いた。








マリナ:「それが時間の無駄だって
言ってるの。私に気を遣ってる暇があるなら
少しでもポケモンと関わったら?」



ヒカリ:「あんたに言われなくても
こっちは関わってるわよ!!
ポケモンバトルした事ない癖に!」




マリナ:「ポケモンバトルは
あなたの務めでしょ?それに
私は自分の役割りを果たしてるつもりよ。
さっきも言ったけど、自分の役割りを
見直した方いいわ」



ヒカリ:「聞いてれば役割り役割りって、
ここは職場じゃない!!みんなが
力を合わせてシルフと戦う、仲間の居場所よ!」




マリナ:「仲間の居場所ね。
だったら仲間に迷惑かけないように
早く特訓しに行きなさいよ」




ヒカリ:「それはマリナさんも同じでしょ!?
そんな言い方じゃみんなに迷惑かかるだけだわ!
前から思ってたけど、マリナさん全然
仲間って感じがしない!!」




カツラ:「これこれ2人とも、、」





マリナ:「私を仲間だと思わないのは
あなたの勝手だけど、例え職場じゃなくても
シルフを倒す目的があるなら
それに向かって時間を大切にしなさいよ」



ヒカリ:「時間を大切にしたくても
マリナさんの言う事がいちいち癇に障るのよ!
何よあんた!あたしに何を言いたくて
そんな言い方するわけ!?」



マリナ:「だから、時間を大切にすれば?
私はそれをさっきから言ってるの。
今この時間だって正直言って無駄なのよ?
私の発言にいちいち気を乱してるようじゃ
シルフと戦う時、その感情が命とりになるわよ?」




ヒカリ:「はぁ!?偉そうに言ってるけど、
この先シルフと戦う上であんたがそんな態度じゃ
命がいくらあっても足んないわよ!
ちゃんと仲間意識持ちなさいよ!」





マリナ:「なら返すけど、
力を合わせて戦うのと、
仲良しこよしで過ごすのとは意味が違うわ」




ヒカリ:「!?」




マリナ:「何を考えてたか知らないけど、
迷ってる暇があったらポケモンと
向き合ったら?”何かあったら誰かが
守ってくれる”、、もしそんな思いが
あなたにあって、その思いがあなたの
やるべき事を(はば)んでいるのなら、
それはあなた自身がみんなと自分を
窮地(きゅうち)に追い込む事になるのよ?」




ヒカリ:「、、、」




カツラ:「、、、、、ヒカリちゃん、、」




ヒカリ:「、、なによ、、、」




マリナ:「、、、」




カツラ:「ヒカリちゃん、、、」




ヒカリ:「何よ!!あたしの事
何も知らない癖に!!!」



バァン!!(まな板)



ヒカリはまな板をシンクに叩きつけ、
廊下に飛び出して行った。





 
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