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転生とらぶる

作者:青竹
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ガンダムW
  1513話

 コルシカ基地から戻ってくると、幸いと言うべきか、それとも残念ながらと言うべきか、まだ凛と綾子の2人はぐっすりと眠っていた。
 俺と夜を過ごしたそのままの姿なので、色々とあられもない姿のままだ。
 特に綾子の場合はその豊かな胸が寝息を立てるのと同時に揺れて、柔らかさを示している。
 勿論凛の方もそれは同様だが、残念ながら……と表現するとガンドが飛んできそうだけど、綾子の胸程に揺れてはいない。
 凄腕の魔術師の凛と半サーヴァントの綾子だけに、俺が入ってくれば本来なら気が付く。
 だが、今は深い眠りに就いたままで、起きてくる様子はない。
 それだけ昨夜に体力を消耗したというのもあるだろうし、こうして入って来たのが俺だというのもあるだろう。
 そのまま眠っている2人を横目に、ここに来る途中で購入してきたホットドッグを口へと運ぶ。
 ここからコルシカ基地までは随分と距離があるので、コルシカ基地が襲撃されたことで俺が疑われるような事はないだろう。
 W世界の常識で考えれば、そんな真似は不可能に等しいのだから。
 ……まぁ、実際に基地にいた面々は、気配遮断を使った俺の手によってMSや武装といったものが次々に消えていくのを見ているから、不可能だとか言われてもそれを否定は出来ないだろうけど。

「取りあえず、次の問題はどうやってハワードに連絡を取るかだな」

 俺が知ってる限りだと、最初に出て来たのはゼクスがOZを抜ける戦いの時だ……と思う。
 そうなると、この時期にどこで何をしていたのかというのは全く分からない。サルベージ船に乗ってるという事は、海でサルベージをやってるのは間違いないと思うんだが。
 なら、最初にノベンタに会いに行くか?
 腐っても鯛。元帥をしているノベンタなら、連合軍の諜報能力を使ってハワードを探すのもそう難しい話じゃないだろう。
 ただなぁ……凄腕のMSパイロットの傭兵として接触する以上、ノベンタに会う時にはトールギスを持っておきたい。
 最善なのは、ノベンタが見ている前で行われる模擬戦にトールギスで乱入する事だ。
 そうなれば、こっちの技量を見せつける事も出来るし。
 ノベンタをいつでも殺せるといった風にしながら、実際には殺さないといった真似をすれば、それはこっちが害意を持っていない事の証にもなる。
 いやまぁ、模擬戦に乱入する時点で害意を持ってないとは言えないんだろうが。
 ともあれ、先にノベンタに接触するのは最後の手段だな。
 出来ればどうにかしてハワードとの伝手を探したい。
 正規のサルベージ業者として働いているのか、それとも裏の人間なのか。
 出来れば裏の人間であって欲しいんだけどな。
 そうすれば、伝手を作るのもそう難しい話ではない。
 どこの街にも、後ろ暗いことをしている奴はいる。
 その辺から探っていけば……ハワードに辿り着くのも難しい話ではないだろう。
 そっちをやるには、俺よりも凛の方が向いているな。
 魔術を使えるのだから、相手に自白させるような魔術も問題なく使える筈だ。
 そんな事を考えながら、部屋のTVのスイッチを入れる。
 凛と綾子が眠っていて、まだ3月で寒いので部屋の窓も閉めっぱなしだ。
 昨夜の行為の残り香が部屋の中にあり、ずっとここにいれば再び妙な気持ちになりそうだが……その辺は何とか我慢する。
 あー、凛と綾子の状況を見る限り、もう少し抑えた方が良かったな。
 毎晩10人以上の……それも極上の美女ばかりを相手にしていることもあって、俺のその手の欲望はかなり強く、激しい。
 前はそこまででもなかったと思うんだけど……いや、混沌精霊になる前から、レモン、コーネリア、マリューの3人を同時に相手にしていたのか。
 けど、間違いなく混沌精霊になってからは性欲が極端に強くなっている。
 そもそも、混沌精霊だから体力的な限界とかそういうのは殆どないんだよな。

『ドーリアン外務次官が……』

 うん?
 疲れ切ってしどけない姿を露わにして眠っている凛と綾子の顔を見ながら考えていると、不意にTVから聞き覚えのある名前が聞こえてくる。
 ドーリアン外務次官。それは、原作でヒロインだったリリーナの養父の名前。
 確か元サンクキングダムの重臣だったか。
 有能で、活動的な外交官という印象だ。
 個人的にサンクキングダムにはちょっと首を傾げるようなところもあるが。
 ただ、リリーナが自分の治めるサンクキングダムをOZに攻められた時、国の主権を放棄するといった風に決断した事だけは驚いた記憶があるが。
 良い意味でも、悪い意味でも。
 そう言えば原作でオペレーション・メテオが開始された時、リリーナはシャトルからそれを見ていたと思うが、もしかしてその為に宇宙に行くのが、このニュースか?
 少しだけ興味を抱き、TVへと視線を向ける。

『ドーリアン外務次官は、これまでにもコロニーとの外交で大きな成果を上げてきていると言われています。ですが、同時にコロニーの武装化を憂慮している一部の政治家や軍人からコロニーに近過ぎるのではないかとも言われており、時折話題になります』

 ドーリアンの場合、サンクキングダム時代にコロニーと深い関係にあったという話だから、そっちのコネもあるんだろう。
 サンクキングダムの国王……リリーナとゼクスの父親は、ヒイロ・ユイ――ガンダムのパイロットではなく、本物の方――との関係も良好だったという話だし。
 その部下だったドーリアンが、現在もコロニーとの伝手を持っていてもおかしくはない。
 まぁ、ドクターJを始めとするガンダムを開発した科学者との伝手はなかっただろうが。
 ドクターJ達か……正直なところ、科学者としては有能なんだろうが、まずシャドウミラーに入る事はないだろうと思われる。
 MD――モビルドール――の使用にあそこまで嫌悪感を露わにし、その上で反対し、徹底的に逆らっていた人物だ。
 メギロートやカトンボ、ヤンマ、量産型W……無人機こそが主力と言ってもいいシャドウミラーとは、どうやっても肌に合わないだろう。
 俺が接触しようと考えているハワードも……まぁ、ドクターJの昔の仲間という事を考えれば、トールギスの完成のように一時的に雇うといった事は出来ても、シャドウミラーに引き込むのは難しい筈だ。
 そいつらよりは、まだMDを開発したツバロフの方が性格的には合うが……ただ、ツバロフの方は科学者としての技術はドクターJ達に劣っているにも関わらず、自己顕示欲が強いんだよな。
 迂闊にシャドウミラーに入れようものなら、妙な方向に暴走される可能性もある。
 これでツバロフが極めつけに有能な科学者だったりすれば、多少無理をしてでもシャドウミラーに誘うんだが、そこまでの能力の持ち主でもないし。
 MDを嫌うという意味では、トレーズもシャドウミラーに入るような事はないだろう。
 政治班辺りには是非欲しい人材なんだが。

『最近では、コロニーの中にも過激な思想をしている者も増えており、噂ではコロニー出身のテロ組織のような存在もあるという話を聞きます』

 ……おい、もしかしてこのテロ組織って、ヒイロ達の事じゃないよな?
 まぁ、オペレーション・メテオを行うのにはバートン財閥とかが裏にいるんだから、多少噂になってもおかしくはないんだが。
 結局ドクターJ達によってオペレーション・メテオは乗っ取られるんだが。

「んん……」

 TVを見ていると、不意にそんな声が聞こえてくる。
 声の聞こえてくるベッドの方に視線を向けると、そこでは綾子が悩ましげな声を上げながら目を覚ましていた。
 凛よりも早く目を覚ましたのは、純粋に体力の問題だろう。
 半サーヴァントと化した綾子の体力は、人のそれを大きく上回るのだから。

「起きたか?」
「……アクセル……いるよね?」

 体力の消耗が激しかったのだろう。寝ぼけ眼で告げてくる綾子に、そう言葉を返す。
 そうして上半身を起こしながら俺の方を見て、安堵の息を吐く。
 それはいいんだが、何も着ていない状態で……しかも昨夜の行為が終わってからそのまま寝ていたので、今の綾子の上半身は色々と物凄いことになっている。
 身体中のいたるところに俺が吸い付いた跡が存在しているし、それ以外にも色々な体液が身体中に付着していた。
 ……うん。何て言えばいいんだろうな。物凄い色気というか……端的に言えば、エロい。
 一応ここはバストイレ付きなので、シャワーはある。

「綾子、目を覚ます意味でもシャワーを浴びてきたらどうだ? その、身体も洗いたいだろうし」
「……うん、そうするよ」

 そのまま半分眠っているような状態でベッドから降り、フラフラとしながらシャワー室へと向かう。
 寝ぼけているからこそだろう。一糸纏わず、それでいながら何も隠さずに俺の前を歩いていく。
 まぁ、散々俺に抱かれた経験があるからというのもあるんだろうけど。
 ともあれ、コルシカ基地から帰ってくる途中で適当に買ったタオルや服をシャワーがある部屋の前に置いておく。
 下着については、俺はあまり詳しくないし……何よりまさか俺が女ものの下着を買う訳にもいかないので、昨夜寝る前に身につけていたものを使って貰うしかないが。
 その辺は、凛も含めて2人が目を覚ましたら自分達で買って貰おう。
 下着を脱がせる事は多いが、サイズやら何やらその辺は全く詳しくないんだよな。

『スペシャルズが現在試験運用中のMS、キャンサーとパイシーズ。これは共に水中用MSだという話ですが、その辺はどうなのでしょう?』
『そうですね。現在連合軍で使われている機体に比べると、非常に高い性能を持っていると聞いています。この辺は、さすがスペシャルズと言うべきでしょうな』

 ふと気が付けば、TV番組の内容はいつの間にか別のものに変わっていた。
 そこではスペシャルズの最新鋭機、キャンサーとパイシーズについての特集が行われている。
 へぇ、こういう番組もあるのか。
 そう言えば結局コルシカ基地にこの2機種はなかったんだよな。
 島にある基地だし、その辺のMSもあっても良かったと思うんだが。
 そんな風に考えながら、TV番組に意識を向ける。
 ……ただ、機種名については知っていても、性能に関しては知らないらしく、推論に推論を重ねたような話になっている。
 まぁ、スペシャルズもその辺の情報を漏らすようなドジは踏まないという事だろう。

「……アクセル?」

 ベッドの方から聞こえてきた声で我に返る。
 そちらに視線を向けると、そこではさっきの焼き直しのように上半身を起こしている凛の姿があった。
 サイドテールにしている髪も今は解かれており、たったそれだけなのに強烈な色気を感じさせる。
 ……まぁ、見えている胸の大きさでは綾子に負けているので……
 そう思った瞬間、俺のすぐ横にガンドが一発放たれる。
 誰が撃ったのかというのは、考えるまでもないだろう。
 そちらに視線を向けると、そこでは薄らとした笑みを浮かべた凛の姿があった。
 俺と初めて会った時に比べると、随分大人っぽくなってはいるが……こうして引き攣った笑みを浮かべているところを見る限り、性格の方はあまり成長していないらしい。

「アクセル、今私の方を見て妙な事を考えなかった?」
「いや? 何も」

 凛の胸云々について考えていたことは一切顔に出さないようにしながら、そう答える。
 だが、凛は自分の胸を……綾子同様にキスマークや様々な体液のついているその胸を毛布で隠しながら、ジト目を向けてきた。

「そうかしら。随分と微妙な表情で私の胸を見ていたようだけど?」
「別にそんなつもりはないぞ。ただ、そう言えば凛は朝が弱かったよな……と思っただけだ」

 俺が知っている凛は、朝になるとゾンビの如き動き方で家の中を彷徨ってるといった印象だ。
 だが、今日の凛は目が覚めた時点で既にしっかりと意識のスイッチが入っており、とてもではないが俺の知っているような寝起きの悪さはない。

「へぇ。……ま、今日は証拠もないし、そういう事にしておいてあげるわ。それで、綾子は?」

 凛の口から出た質問に、俺はシャワールームの方へと視線を向ける。
 バストイレ一体型ってのは、空間の節約が出来るけど……誰かがシャワーに入っている時にトイレを使えないのが痛いよな。
 いや、場所によっては布で仕切りが出来るようになっていたりもするんだが、この安宿にそんな物を期待出来る訳もない。
 ……うん? 安宿って事は……もしかして、昨夜凛と綾子が上げていた嬌声とかが部屋の外に聞こえていたんじゃないだろうな?
 コルシカ基地に向かった時は、ここで影のゲートを使ったから問題なかったが……もしかして部屋の外に出れば、ある意味こういう宿に泊まった時のお約束『昨夜はお楽しみでしたね』とか言われるんじゃないだろうか。
 そんな風に考えながら、多少不機嫌だった凛と会話を交わし……そして綾子が出てくるのと同時に凛もまたシャワーへと向かい、それぞれ身支度をするとチェックアウトする。
 ……ちなみに、昨夜はお楽しみでしたねという言葉はなかったが、受付の女は頬を薄らと赤くしていた。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:555
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1213 
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