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ハイスクールD×D暁の滅龍魔導師が守りたいもの

作者:零宮龍夜
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1章旧校舎のディアボロス
  番外編1話使い魔をゲットしに行きます

 
前書き
1章が終わって今回は番外編です

内容は使い魔を取りに行く話です

アレンの使い魔がどれになるのでしょうかね?

ではどうぞ 

 


アーシアが悪魔になってから数日がたった。

あれからアーシアは本当に俺とイッセーのクラスに転入してきて、クラスの男子ほぼ全員が騒然となった

しかも、アーシアがイッセーの家にホームステイしていると発覚したことで、イッセーを責める男子が多数、アーシアを心配する女子が多数と、一気に賑やかになった

そしてアーシアも悪魔稼業に慣れてきたある日



「「使い魔ですか?」」

イッセーとアーシアが声を合わせてそう言っていた

使い魔・・・それは、悪魔と契約し、主の手伝いから、情報伝達、追跡する存在のことを言う

「悪魔は大体が自分の使い魔を持っているのよ、イッセーもアーシアも悪魔稼業に慣れてきたから、そろそろ持たせようと思ったのよ」

へぇ、そういうことか

ちなみにアーシアも契約を何件か取れているが、その契約対象はその誰もが癒しを求める人のようだ

日々ストレスが溜まっている人たちに親身に接して、話を聞いてあげる

そんなアーシアは癒しを与えてくれる少女ということで人気がある

アーシアは優しいシスターで、神器も癒しのものだから、癒されるというのは分かる。というか、アーシア自体が癒しの塊に思えてしょうがない

『使い魔ですか・・・だったら、私は主様の何でしょうね?』

知らん

なぜだか、俺の中のドラゴンは最近、よくそんなことを聞いてくる

確かに、俺はメルクリアのことを家族だと思っている。かといって、母だとか、姉だとか、妹だとか、どこのポジションにいるかなんて正直言ってどれでもいい気がする

いいドラゴンなんだけどなぁ、なんというか、あの時の威厳のある姿からは想像できないほどの甘ちゃんっぷりなんだよ、最近

『知らんって・・・全く、主様は酷いです。家族なんですから、どこのポジションにいるかは重要なんですよ?というわけで、私はママのポジションを所望します!』

若干、興奮気味にメルはそう言ってくる

あー、はいはい、お好きにどうぞ

『ええ、ではこれからは私は主様のママです!』

そうっすね

と、今日も賑やかな俺の相棒だ

「部長、俺も言ってもいいですか?」

「アレンも?・・・ええ、別に構わないわよ」

よし、これで俺もいける

俺も個人的に使い魔が欲しいからな

「それで、部長どこに使い魔を取りに行くんですか?」

と、俺が聞いた時、不意に部屋の床一面に描かれている魔法陣が光りだした

は?なにごと?

「部長、準備整いましたわ」

朱乃さんの言葉に部長は笑顔でこう告げてくる

「というわけで、早速あなたたちの使い魔をゲットしに行きましょうか」

うちの部長は有言実行だった



転移魔法陣の光が止むと、そこは見知らぬ森の中だった。

「ここは悪魔が使役する使い魔のたくさん住み着いている森なのよ。ここで今日、イッセーとアーシアには使い魔を手に入れてもらうわ」

ここは使い魔が多く生息する森らしい・・・だけど

ここって、俺がたまに修行とか、はぐれ悪魔や魔物狩りするときに通る場所なんだよな

ここで、魔物相手に魔法の修行をしたり、サバイバル生活もしたりしてたな

というか、使い魔か・・・俺も欲しいな

『失礼ですが、主様に合うような魔物はそんなにいないと思うのですが』

えー、なんでだよ

『それは単純に主様が人間のみでありながら異常な強さを宿しているからです』

あー、なるほどね、だったら心配ねぇか

まあ、それは置いといて

今問題なのは、部長が言ってた使い魔専門の悪魔がここに来てないということだ

と、そのとき

「ゲットだぜ!」

「なっ!」

「きゃっ!」

突然の声にイッセーとアーシアは驚き、体が飛び上がっていた、アーシアなんか、イッセーの後ろに隠れるくらいだ

そして俺たちの目の前には、帽子を深くかぶり、ラフな格好をしたおっさんがいた

おそらくはこいつが使い魔専門の悪魔なんだろう

「俺の名前はマダラタウンのザトゥージ!使い魔マスターを目指して修行中の悪魔だ!リアス・グレモリーさんよ、その者たちが電話で言っていた子達か?」

「ええ、一人増えたのだけれど、いいかしら?」

「問題ないぜ!へぇ、さえない顔の茶髪男子と金髪の美少女さんに白髪の野性的男前か・・・へぇ、人間か、これは珍しいな」

ザトゥージが俺を見ながらそう呟く

普通は悪魔と行動を共にする人間なんていないもんな

「イッセー、アーシア、アレン、この人は使い魔のプロフェッショナルよ。今日は彼の言うことを参考にして、使い魔を手に入れなさい、いいわね?」

「「「はい!!」」」

そして、俺たちは使い魔を探し始めたのだが


「クルルゥ〜クルル」

「キュー、キュー」

森に入ってからすぐに俺の周りは小型の魔物がすり寄ってきた

中には俺の肩に乗ってきたり、足に擦り寄ってくる魔物もいて頬ずりしてくる、顔はまだいいんだけど、脚は歩きにくいから勘弁して欲しい、けどまあ、見た目無害そうだし、可愛いから許す

「ほぉ、どうやら人間の兄ちゃんは魔物に好かれる才能があるようだな」

ザトゥージは俺を興味深そうに見ながらそう呟く

俺は一つ気になることがあるので、ザトゥージに尋ねる

「あんたのオススメの魔物って何があるんだ?」

そういうとザトゥージはニヤリと笑いカタログのようなものを取り出し一つの絵を指差す、そこには見開き一杯に書かれている一匹の獰猛そうな獣・・・いや、これはドラゴンか

「俺のオススメはこれだね!龍王の一角ーーー『天魔の業龍(カオス・カルマ・ドラゴン)』ティアマット!伝説のドラゴンで龍王唯一のメスでもある!未だ嘗てこいつをゲットできた奴は見たことねぇな、なんせこいつは魔王クラスの強さを持つって話だからな」

へぇー、魔王クラスか、一度戦ってみてぇな

『・・・ティアマットですか、懐かしい名を聞きました』

すると、メルがしみじみと呟く

お前、知り合いなのか?

『ええ、顔なじみです、確かいつも赤龍帝ドライグに戦いを挑んでは完膚なきまで倒されていたので、彼のことをかなり嫌っていましたよ』

・・・そうなのか

魔王クラスの龍王を完膚なきまで倒すって・・・天龍すごいな

「赤龍帝に龍王・・・伝説のドラゴン同士で意気投合できそうだわ。イッセー!ティアマットを使い魔にしなさい!」

「無理っすよ、部長!意気投合できなそうな雰囲気がこの図鑑からでも目一杯つたわってくるですけど!」

「気のせいさ、イッセー君、うん、いけるいける」

「うるせぇ、木場ぁぁぁっ!てめぇがハントしてこい、こんちくしょぉぉぉぉっ!」

そういう部長と祐斗にイッセーはそう叫ぶ

難儀だな、イッセーのやつも

でもまぁ、ティアマットは使い魔にしたいな

龍王なら、俺の修行もはかどるし、何より、ドラゴンだしなー

その後イッセーは気持ちが落ち着いたのか、ザトゥージに何かを聞いていた

「あの、こんなのっけからラスボス的な魔物はいいんで、もっと捕まえやすくて友好的なのいませんかね?」

「ははは!そうか、ならこれだ!ヒュドラ!」

そういいながら、ザトゥージはページをめくり、たくさんの首がついた巨大な蛇のイラストを見せてくる。

鋭い目線と牙が目立つ、猛毒を持つ魔物だったか?

何回か狩ったことがあるけど、結構強い毒を持ってたな。

まあ、俺には効かなかったけど

「い、いや、こんな強い化け物なんかじゃなくて、可愛い使い魔とかいないすかね。女の子系とか」

イッセーは途端に下心満載な顔になりそうたずねる

・・・イッセー、お前は使い魔を何の目的で使う気だ?

ザトゥージは途端に不機嫌な顔になり舌打ちをする

うわ、こいつあからさまに嫌悪感出しやがったな

「これだから初心者による使い魔の価値観はダメなんだ。いいか?使い魔ってのは有用で強いのをゲットしてなんぼだ。しかも個体ごとに能力も違う。本当の使い魔マスターを目指すならば、同じ種類のを何匹も捕まえ、その中で一番能力の高いオスとメスを選出し、交配させ、能力の高い才能溢れた子供を産ませる、さらにーーーー」

なんか、独自の使い魔理論を展開しだしたな

「私も可愛い使い魔が欲しいです」

「うん、わかったよ」

アーシアの言葉にザトゥージは笑顔で即オッケーをだしたな

こいつ、チョロいな


そして、再び俺たちは探索を始めた時、ザトゥージは怪訝そうな顔をする

「・・・今日はおかしいな」

「何がですか?」

「ああ、今日は森が静か過ぎるんだ」

そういえば、確かに

「どうやら、今この森にはドラゴンが生息しているみたいだな」

するとザトゥージはまたページをパラパラとめくり俺とアーシアとイッセーにそこに描かれている絵を見せてきた

「ここにいるのはまだ子供なんだが、蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)緋炎龍(スカーレット・ドラゴン)翠風龍(シルウィンド・ドラゴン)、ドラゴン族の中でも上位の強さをもつドラゴンになるんだぜ」


「可愛いな、こいつら」

「うわー、可愛いです」

「へー、可愛いじゃん」

俺とアーシアとイッセーは、そう口々に呟く、カタログに写っている三体の龍はまるでブルーダイヤモンドやルビー、エメラルドのような色の鱗を持っていた

と、その時

「おっ!これは運がいい!お前ら、あれを見てみろ!」

ザトゥージはそう興奮しながらあるところに指を指す、そしてそこにいたのは

なんと、さっきカタログに載っていた蒼雷龍に、緋炎龍、それに翠風龍がいた!!

オオワシぐらいの大きさをしていて、可愛らしい姿をしている

しかも、そのうちの緋炎龍と翠風龍はなんかくるくると空を飛び回りながら遊んでいる

けど、なぜか蒼雷龍の方は仲間はずれにされていて近づくと二体に威嚇をされていた

なんか、不便だな

「どうやら、あそこで遊んでる二体がメスで、蒼雷龍はオスのようだ」

まさか、ドラゴンの世界でも男子禁制とかそんなのがあるのか?

『ええ、ありますよ、特にドラゴンの子供は他の異性をとても嫌います。成熟した個体ならば、それは無くなるのですけどね』

メルがそう付け加える

『しかし、これはチャンスです!主様なら緋炎龍と翠風龍をゲットすることはできると思いますーーーーッ!?』

すると、メルは突然、何かに気づいたように驚く

そしてそれと同時にあたりに凄まじい強風が巻き起こり、轟音のような生物の咆哮が轟いた

肌にビリビリとくるこの威圧感

それにいつの間にか、周りにいた小型の魔物達はみんないなくなっていた

これは、まさか!!

「おいおい、こいつはまずいぜ!」

「ザトゥージさん、何が起きてるの!?」

「それはーーー」

ザトゥージは言葉を続けずに上空を仰ぎ見た

俺たちもそれにつられて上空を見るとそこにいたのは

サファイアのような蒼と銀色の鱗に包まれた一頭の龍が、上空で滞空しながら、俺たちを見下ろしていた

「来ちまったぜーーー龍王最強のドラゴン、ティアマトが!!」

ザトゥージがそう叫ぶ

龍王の一角ティアマット、その姿は先ほどカタログで見た通りだった。

まさか、本当に会えるとはな!!

「木場ぁぁぁぁぁぁぁ!!お前がハントしろとか言うから出てきちまったじゃねぇかヨォォォ!!」

「い、イッセー君?君の使い魔にどうって話したのはだけじゃないと思うんだけど?」

「そんなの関係ねぇんだよ!!責任とんのはお前の役目だ!!」

この非常時に何やってんだか・・・

でも、これはまたとないチャンスだ!!

『主様!?まさか、彼女を使い魔にする気ですか!?』

ああ、そのつもりだ!!

俺は浮遊魔法を使い、両腕に籠手を展開させ、ティアマットの目前まで飛んだ

「初めまして、龍王ティアマット」

『ーーー誰だ、貴様は』

こいつ、普通に喋れるんだな

しかも普通の女の声だし

「俺は暁亜蓮・・・滅龍魔導師だ」

ティアマットは俺の言葉に不敵に笑う

『ほお、滅龍魔導師か・・・久しいな、暁の者に会うのは数百年ぶりだーーーッ!?』

すると、俺の何かに気づいたらしく、目を丸くし、驚愕していた

何に気づいたんだ?

『その神器は・・・まさか、始創神龍メルクリアのものか!?』

『ええ、そうですよ、お久しぶりですね、ティア』

メルはティアマットのことをティアと呼んだ。あだ名で呼ぶってことはそれほど親しい仲だったのか・・・

『まさか、貴方が神器となってるとは、どうやら、見つけたらしいな、善の心の者を』

『ええ、彼は私の最高の主様ですよ』

『ほお、貴方が認めるほどの者か。おい、そこの滅龍魔導師、貴様は何の目的でここに来た?』

「俺はさ、ここに使い魔を探しに来たんだよ」

俺は自分の目的を彼女に話す

『使い魔だと?』

「ああ、俺はただ単純にお前が気に入ったから、使い魔にしたくなった。いや、こういう時は使い魔じゃなくて仲間だな、それでだ、ティマット、俺の仲間にならないか?」

俺は嘘偽りのない言葉でそういうとティアマットに手を差し出す

すると、

『アッハハハハハ!!私を仲間か!面白いな暁亜蓮!そんなことを言う奴は初めてだ!!・・・いいだろう、メルが認めた男だ。さぞ素晴らしい心の持ち主なのだろう、だが!!』

ティアマットはそこで言葉を区切ると、声音を真剣なものにする

『私も龍王だ、いくら神龍が認めたとはいえ、貴様の実力を見ないで仲間にはならん!!だから、私を認めるほどの力を見せてみろ!!』

そういうとティアマットは大きな翼をはためかせて遥か上空へと行く

ああ、いいぜ!!そういうことなら!!

メル!!

『ええ!了解です!!』

『Charge!!』『Charge!!』『Charge!!』『Charge!!』
『Charge!!』『Charge!!』『Charge!!』『Charge!!』

音声とともに必要な創造力が溜まった

よし、これで二つで一つの神器を創れる!!

『Create!!』

その音声とともに俺の背中に白銀の光が集まり、ロケットブースターのような翼が出来上がった

白銀の龍機翼(シルヴァリオ・ドラゴニックスラスター)!!」

ティアマットは上空へ飛びながら、俺を見て面白そうに笑う

『ほぉ、さっそくメルの創造の力か!!面白い!来い!暁亜蓮!!』

「言われなくても、そのつもりだ!!」

俺は背中のブースターに魔力を込めて、一気にそれを解き放つ。

その瞬間、ブースターから勢いよくエネルギーが噴きだし、勢いよくティアマットにまっすぐ迫る

『なんてスピードだ。だが、これを避けれるか!!』

ティアマットは俺に特大のブレスを放ってきた

避ける必要なんかねぇ!!

炎のブレスには水の属性が効く!!

俺はブースターのエンジンを一切緩めず、水の魔力を体に纏いながらそのまま直進する

「海龍の穿角!!!」

その勢いでティアマットのブレスを水の槍とかした体でぶち抜く

『ほぉ、加減したとはいえ、私のブレスを消し飛ばすか、なら!!』

ティアマットは翼をおりなし急降下し俺に向けて頭突きをしてくる!!

そのまま、俺とティアマットは衝突しあたりに激しい衝撃波を放に暫く拮抗するもお互い弾かれる

しかし、すぐさま俺はブースターのエンジンをふかし、ティアマットは翼を大きく羽ばたかせ、空中を移動しながら何度も拳をぶつけ合う

『ハハハハ!!いいパンチだ!!人間とは思えんぐらいに鍛え抜かれている!!だが、これで終わりだ!!』

ティアマットは腕を大きく振りかぶる、今までの中で一番強い打撃を繰り出すつもりなのだろう

だが

動きが丸見えだ!!

俺はブースターから一気にエネルギーをふかし、ティアマットの背後に回り込む

「な、にぃ!?いつの間に後ろに!?」

「これで、俺の勝ちだ!!滅龍奥義!!」

俺は氷と雷の魔力を両腕にまとわせ、滅龍魔法の奥義の一つを使う

この一撃に全てを込める!!

俺は全魔力を両腕に集中させ両腕を一気にふるい氷と雷が混じった一撃を螺旋状に放つ

「氷華雷閃刃!!!!!!」

『ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?』

ティアマットは部長たちがいる方向とは別の方向にある山へと吹き飛ぶ

ティアマットは山に直撃し大量の砂煙を起こす

・・・・ッ!?

ああ、やべぇ

やっぱり双属性の奥義は魔力を使うなぁ

まだまだ修行不足だな

俺はそう思いながら部長たちの元に降り立った

「・・・本当に、アレンって人間なのかしら?龍王のティアマットを吹き飛ばすなんて・・・」

「あらあら、すごいですわね。」

「・・・アレン先輩は規格外です」

「ははは、すごいね、アレン君は」

「す、すごいです、アレンさん!!」

「・・・お前、本当は人間じゃないだろ?強すぎんだろまじで」

みんな、口々に俺のことを褒めたり、化物呼ばわりする

俺は不意にアーシアの手元を見た。そこには先ほどの蒼雷龍が俺を化物を見るかのような顔をしていた。

「おい、アーシア、お前まさか蒼雷龍と・・・」

「はい!どうやら、先ほどの戦いを見て怖かったらしく私のところに来て、それで気に入られたみたいで、そのまま使い間契約をしました!」

「おぉ!良かったじゃん、アーシア」

確か、蒼雷龍は心の清いものにしか心を開かないって話を聞いた

優しいアーシアなら納得だ

と、その時、俺の両肩に二つの何かが張り付くような感じがした、俺は両肩を見るとそこにいたのは

「キュ〜イ、キュ〜」

「ピィ〜、ピィ〜」

可愛らしく鳴く緋炎龍と翠風龍がいた!!

「これは驚きだぜぃ、龍王を吹き飛ばしただけでなく、緋炎龍と翠風龍の雌の子供に気に入られるとはな、そいつらに気に入られる男は類稀なる強さと善の心を持つイケメンに限るんだぜ?」

「へぇー、そうなのか?」

「ちなみに、ドラゴンのメスは姿を変化できるんだぜ?」

「ーーーその通りだ、暁亜蓮」

ーーーッ!

ティアマットの声が後ろから聞こえてくる、振り向くとそこには、背の高い長い蒼髪をもつ、整った顔立ちの美人な女性が立っていた

って、彼女って、まさか

「ティアマットか?」

「ああ、そうだ、この姿は私が擬人化した時の姿だ。」

なるほど

メルもできるのか?

『ええ、できますよ、ですが、それはまた今度で』

わかった。

「あの一撃、見事なものだった。まさか、滅龍「あー、ちょっと待った」って、なんで私の話を止める?」

俺はティアマットが滅龍魔法と言おうとした瞬間、彼女の言葉を止めた。

そりゃあそうだ、俺が滅龍魔導師ということはこいつらには話してないからな

俺はティアマットの肩を掴むと小声で話す

「いいから、滅龍魔法とメルのことは黙っといてくれないか?今はまだばれたくないんだよ、こっちにも事情があるからさ」

「そ、そうなのか、わかった。これからは気をつけよう」

フゥ、危なかった

もうちょいでいろいろバレるところだった

すると、ティアマットは咳払いをし、言い直した

「しかし、あの一撃は見事なものだったぞ、すぐさま私の隙をつく機転の良さ、全力の一撃を瞬時に放てるその技術ーーーあっぱれだ」

「そりゃどうも、それと俺のことはアレンって呼んでくれ、ティアマット」

「だったら、私のこともティアと呼べ、これがお前が私を使い魔にする条件だ」

『ッ!?』

俺たちはティアの言葉に心底驚いた

まさか、あの最強の龍王が俺の使い魔になってくれるなんてな

ティアはそれとと言葉を続ける

「お前の肩に乗っている緋と翠のチビどももお前の使い魔になりたいようだ、私と一緒に使い魔契約をしたらいい」

「ああ、そうさせて貰うよ」

俺は使い魔にするための魔法陣を展開させそこにはティアを含めた3匹のドラゴンが入る

「我が暁亜蓮の名において命ずる・・・汝ら、我が使い魔として契約に応じよ!!」

銀色の魔法陣が3匹をくぐり消失していく

俺はティアマットへと手を伸ばす

「これからよろしくなティア」

「ああ、よろしく頼む我が主アレン」

ティアは快く答え、俺の手を握り、他の二匹のドラゴンは俺の胸に飛び込んできた

そしてそれを見ていたザトゥージは腕を組みウンウンと頷く

「そこの少女の蒼雷龍の使い魔化でも驚いたが、お前さんはもう前代未聞すぎるぜ、一度に三体の強力なドラゴンを使い魔にしちまうんだからな、全く、これだから使い魔ハンターはやめられないんだぜ!!」

・・・何が、彼をそこまで駆り立てるのだろうか?

すごい謎だ

まあ、こんなわけで俺には三体の使い魔ができた






その後も使い魔探索は続いたが、まあ、結構キャラが濃いものにあった

例えば、歴戦の戦士ウンディーネ(殺し系)の縄張り争いを見たりとか後は服を溶かすスライムや触手らしきものに部長とかの女性陣が襲われてたな

イッセーはそれをかなり気に入ってスラ太郎と触手丸と名前をつけるほどに

だけど、それも部長たちが燃やしたりアーシアの蒼雷龍が雷で焼き焦がしたりして全滅した

イッセーはこの世の終わりみたいな顔をしていたな

「なぜだ!?なぜ死んでしまったのだ!?我が相棒スラ太郎、触手丸ぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」

と、後ろで変態(イッセー)がキレて叫んでいた

まあ、変態の叫びはいいとして

今回の使い魔探索はいろいろあったが、俺にとっては大収穫だった

だって、龍王と上位ドラゴンの子供だぜ?

これを大収穫と言わずしてなんというんだ

そして、これを見てティアはこう呟いていた

『今代の赤龍帝はなんか、残念なやつだな』

否定はできないな
 
 

 
後書き
はい、どうでしたか?

今回アレンの使い魔になったのは天魔の業龍ティアマットに上位ドラゴンの子供、緋炎龍と翠風龍でした

ちなみに緋炎龍はカレン、翠風龍はエルフィーという名前にしました

そして当初から使い魔にしようと思っていたティアマットも使い魔にすることができました

そしてこれで1章番外編が終わり次回からは戦闘校舎のフェニックス編です

それではまた次回に 
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