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アンジュリーゼ物語

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アンジェラ外伝4 シャーロットの休日

 
前書き
第二中隊から第一中隊に転属したアンジェラ。
いじめにあったり、無人島に漂着したり。 

 
アルゼナルで年に一度開催される、マーメイドフェスタ。
マーメイドフェスタが行われる日は、アルゼナルで唯一の休日である。
アルゼナルを管理する人間は、ノーマに年に1日だけ休日を与える。
その休日が、マーメイドフェスタの行われる日である。

参加者達は、皆水着を着ている。

アンジェラも、マーメイドフェスタに参加した。

しかしアンジェラは、ペロリーナの着ぐるみを着て幼年兵たちと会うことを命じられた。
そしてペロリーナの着ぐるみを着て、片手に風船を何個か持って会場を歩き回る。
アンジェラ「よい子のみんなにはこの風船をプレゼントしちゃうペロ~。」

こちらはローゼンブルム家の別荘。
金髪縦ロールのノーマであるシャーロットは、エマ監察官と共にミスティに会う。
エマ「沿道はるばる、アルゼナルにお出でくださいました、ミスティ・ローゼンブルム妃殿下。」
ミスティ「アルゼナルの管理・運営は、我がローゼンブルム家の責務ですから。そして今年もシャーロット様とご面会させていただきます。」
ミスティは、アンジュリーゼの写真をホログラムで映し出す。
ミスティ「これが今年のアンジュリーゼ様です。」
シャーロット「成長したアンジュリーゼ様の姿、素敵ですね。」
ミスティ「アンジュリーゼ様は来年にて、洗礼の儀を受けます。楽しみですね。」
シャーロット「アンジュリーゼ様は私にとっても憧れの存在です。私は兵士ですが、来年になっても生きているよう日々訓練に励んで見せます。」
ミスティ「兵士としての日々、ご苦労ですね。あと私も来年に洗礼の儀を受けることになります。」
シャーロット「貴女が立派な王家の一員になることを、心より楽しみにしています。」

ロザリーは、競豚にて賭けを行っていた。
307.2倍という一番倍率の高い豚・トンコツインパクトに全キャッシュを賭けていたのだ。
だがそのトンコツインパクトは1位にはならなかった。
ロザリー「何やってんだよ、私…。」
ロザリーは、働いてキャッシュを稼げばよかったと思い、競豚に全キャッシュを賭けたことを後悔した。
そこにクリスが寄って来た。
クリス「貧乏になっちゃったの、ロザリー。」
ロザリー「貧乏どころか、一文無しだ!」
クリス「しばらくは私がおごってあげるからね。」

ヴィヴィアンは、売店でイカ焼きを2本買い、それらを美味しそうに食べていた。
それを隣で見るメイ。
メイ「美味しいの、ヴィヴィアン。」
ヴィヴィアン「フェスタ恒例の運動会のための栄養補給!」

サリアは、テントで恋愛映画を観ていた。
本人が言うに、涙が止まらないほどだったという。

アンジェラがかつて所属していた第二中隊の隊員のケイトは、ゲームコーナーでVRメガネをかけて電脳空間を冒険していた。

一方でヒルダは、ローゼンブルム家の別荘の近くで何か考えている。
ヒルダ「(…ママ、もうすぐ会えそうだね。)」

そして運動会が開催された。
その運動会の賞金は、1千万キャッシュであるという。

一方でアンジェラは、着ぐるみを脱いで休憩をしていた。
その間、ヒルダは着ぐるみを奪い、その着ぐるみを着てローゼンブルム王国の別荘へ向かう。
執事や側近たちをぶち倒し、着ぐるみを脱いでミスティと対面。
ミスティに銃を向け、こう言う。
ヒルダ「死にたくなかったら、脱走の手伝いをしな。」
ミスティ「誰ですか、貴女は。」
ヒルダ「私はノーマのヒルダだ。この島に人間は、お前とその一族とエマ以外にいるか?」
ミスティ「シャーロット以外のノーマは嫌いです!」
ヒルダ「つべこべ言うな!もうすぐ追っ手が来ちまう。とっとと協力しな!」
ミスティ「…はい!」

ロザリーは、司令部で外の見張りを行っているオリビエを、背後から銃で殴って気絶させた。

そしてロザリーとクリスが、約束の場所でヒルダと合流した。
ロザリー「脱走計画、これで成功しそうだな!」
ヒルダ「この日が、脱走のチャンスだ。」
クリス「外の世界、楽しみ楽しみ。」
ミスティ「ヒルダさん、そこの2人、誰ですか?」
ヒルダ「お前ら、自己紹介しな。」
ロザリー「私はノーマのロザリーだ。」
クリス「私は同じくノーマのクリス。よろしく。」
ミスティ「仲良しですね。ノーマの3人組。」

4人は、ローゼンブルム家の輸送機が置かれている場所に来る。
ロザリー「何だ、その輸送機は。」
ミスティ「我がローゼンブルム家専用の輸送機です。」
ヒルダは、ロザリーとクリスに、輸送機の滑走用車輪がアレスティングギアでロックされている所に着目させる。
ヒルダ「そのアレスティングギア、無理に外せば警報装置が鳴るぞ。どうすればいいと思う?」
ロザリー「緊急射出システムは、鍵がかかってて使えそうにないな。」
クリス「無理だよ。諦めようよ。」
ヒルダ「諦めるだと?ふざけるな!私はこの時を10年も待っていたんだ!今日まで生き残るためなら、ゾーラのオモチャにだってなってきたんだ!ママに会いたい、ママに会いたいと思ってな!お前らも、外の世界に行きたいと思っているんだろ!簡単に夢を捨てるんじゃねえよ!」
ロザリー「でもどうやって外せばいいんだ?」
ヒルダ「知りたいか?」
クリス「何言っているの!?早くしないと見つかっちゃうよ!」
ヒルダ「そうあせるな、クリス。鍵を開けてやる。」
ヒルダは針金を鍵穴に入れ、緊急射出システムの鍵を開いた。
ロザリー「すげえな、ヒルダ。」
ロザリー、クリス、ミスティは輸送機に乗った。

運動会は終わり、その優勝者はヴィヴィアンであった。
フェスタのエンディングとして、花火の打ち上げが行われた。
花火の玉が空の高い所で爆発したその瞬間!

ヒルダは緊急射出システムを起動させた。
ゆっくりと滑走路を移動する輸送機に、ヒルダは急いで乗り込んだ。
輸送機はハッチが閉まり、カタパルトから離れアルゼナルを飛び立った。

ミスティの一族は、ミスティが失踪したことをエマに報告。
エマはジルに連絡し、輸送機が止めてあった所に行かせた。
輸送機が無いことから、ミスティは輸送機で勝手に帰っていったと解釈した。
ミスティが1人で勝手に帰っていったのは一体何故か。
ミスティの一族は、輸送機が無いからということで仕方なく、別荘で一夜を過ごすことにした。

翌日の点呼にて、ゾーラ隊にてヒルダ、ロザリー、クリスがいないことが発覚。
3人はミスティを使役して輸送機で脱走したとされた。

こちらは、エンデラント連合とミスルギ皇国との国境付近。
廃ガソリンスタンドにて、ヒルダは黒いジャケットとバイクを奪う。
ヒルダは、黒いジャケットを着てバイクに乗り、ロザリーとクリスにこう言う。
ヒルダ「追っ手から振り切るべく、ここで3手に別れるぞ!」
ロザリー「頑張って母親に会いなよ!」
クリス「離れていても、私たちは友達だ!」
ヒルダが乗っているバイクは、ガソリンで動くバイクである。
マナの光がインフラとなっているこの世界では、ガソリンはエネルギーとして破棄されている存在である。

一方でミスティを乗せた輸送機は、山の近くに着陸していた。
検疫官は銃を持って輸送機のハッチを開け、揺れているペロリーナの着ぐるみを発見。
その着ぐるみを着ているのは、胴体を縛られ口を塞がれているミスティだった。
検疫官「ミスティ様、お怪我はありませんか?」
ミスティ「3人のノーマに脅され、使役されました。」 
 

 
後書き
・外伝5の予告
脱走犯3人の行方を追うのに、アンジェラが協力者にさせられた。 
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