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おたく☆まっしぐら 2016年の秋葉原

作者:本郷明
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激闘、コミケの中で萌えと叫ぶ

 
前書き
だんだんと更新期間が開いていっているが、俺の魂がやる気になるのを待っているのだ!(本業に逃げておりますw) 

 
開場のアナウンスとともに男(本郷は知らないが女性参加者たちも増加している)津波が会場内へ雪崩打つ。
明「いやあああああああああ!!」
このとき、本郷の心はバーサークモードであった。
並み居る競合を文字通り吹き飛ばす。
明「獲物はどれだぁぁああ! ゲットサムシング!」
彼はコミケカタログを片手にマークした場所へと向かう。
今日はコミケの日。夏の暑い日の話だ。

明「ふぅ……こんなものか」
時刻は開場から2時間。人の多さは彼の元居た時代よりも少し多い程度だ。
本郷は歩く。ここは世界にまたとない同人誌即売会。
その時々で出される作品は変わる。
本郷は同人誌を手に取る。
それは純愛エロ同人。それもオリジナルだ。
明「ほう……」
手に取れば作品の熱意、魂が分かるのだ。
厳選する。
つたない荒々しい作画、見難いコマ割、だが、そこに熱意がある。
中の話は非常にシンプル、だがエロは裏切らない。
同人作家「…………」
静かに見定められていることは彼もわかっている。
的確に読み取る。本郷は一筋の汗を流した。
明「ありがとう、買おう」
同人作家「ありがとうございます。500円です」
本郷は同人誌を手に入れた。
足早に次へと向かう。スマホを使いこなし作家のSNSを登録した。
明「実にいい作家だ。これから化けるだろう」

コミケの中は広い。東館、西館と分かれている。
参加サークルは12000もあり、三日間で全てを回りきるのは非常に困難を極める。
???「あの……こまりますぅ……」
らいとなオタク「スケブ頼みたいのですお」
本郷は足を向けた。
そこにいたのは以前知り合いになった御茶ノ水と小奇麗な服を着て、ぱっと見ではオタクとは思えない人物であった。
らいとなオタク「無料で描いてもらえるって聞いて!」
御茶ノ水「そ、そうなんですが、僕も知らないキャラで……」
らいとなオタク「その資料はここにありますから!」
どさどさと原作のコミックスをテーブルに広げていく。
明「おい」
肩をつかむ。
らいとなオタク「なに? おっさん」
明「通りすがりのオタクだ」
らいとなオタク「いま、俺が頼んでるんだから割り込むなよ。大人なのに順番も守れないのか?」
御茶ノ水「あっ……」
本郷は怒りのあまり○った(原作では未成年を短時間にフェードアウトさせる手法であった)をするところであったが、
ここは昔のアキバではない。
明「そうだな。だったら有料だ。5万用意するならお前のスケッチブックに描いてもらえるように説得してやる」
らいとなオタク「あ? 無料だから頼んでるんだろ? お前みたいな根暗そうなオタクが偉そうに」
明「だったらそれを受けてくれる人に頼め、少なくともこの先生は無料でそんな注文は受けない」
御茶ノ水「ごめんなさい。無理です」
らいとなオタク「ちっ……くそっくそっ! 絵描きなんていっぱいいるんだ」
舌打ちしつつ本郷にあからさまに肩をぶつけていくと、ぶつぶつと文句をいいつつ去っていった。
明「あのようなものでもオタクと呼ばれるようになったのか……時代も変わったな」
御茶ノ水「明さぁあああああん!!!!」
だきつき! ほんのりフローラルな香り。
明「だからまぎらっかしいと言うとろうがっ!」
ヘッドクロウをかます。
ぶらんぶらん。
御茶ノ水「痛い痛い痛い」
明「まだ男に帰ってなかったのか? あんな手合いきっぱり断れ」
本郷の目には御茶ノ水の格好は男であっても、雰囲気は女の姿であった。
御茶ノ水「すいません、すいません、離してぇ……」
しくしくと泣き始めたため、周囲からの視線を感じ始めた。
明「むぅ……」
本郷はしぶしぶ解放した。
御茶ノ水が座るこの場所は壁といわれる、いわゆる大手サークルであった。
明「お前……大手か」
御茶ノ水「はい……とはいえ、10万部とかいったことないんですけどね、交換用の新刊渡しますねー」
明「ああ、ってそれは同人作家と交換する用だろ?」
御茶ノ水「明さんは私の恩人ですから……その受け取ってほしいかなって」
上目遣いに少し潤ませた瞳で、いかにも可憐な美少女という感じだ。
明「不公平な感じもするが、いただこう」
御茶ノ水「やったぁ……今回は自信作なのですよ」
前回もらった本もそうだが、どちらもエロ本。まごうことなきエロ本であった。
明「うまいな……肉感があってだけど女性が描くような可愛らしさを残している」
御茶ノ水「そんな、褒められると恥ずかしいですぅ。ここじゃなんですから……あっちでっ」
明「ホモよ帰れ!」
本郷は御茶ノ水の頬を掴む。
御茶ノ水「ふぉおおおおお」
明「顎ごとくだいてくれるわ!」
御茶ノ水「ひぇめへーーーー!(やめてぇ!!)」
本郷は不敵な笑みを浮かべていた。
 
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