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SAO~円卓の騎士達~

作者:エニグマ
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第二十四話 コンビ結成

~キリト side~

俺は今、アスナの自宅がある六十四層のセルムブルクに来ている。

アスナ「はい。 ここが私の家。」
キリト「へぇ。 結構良い感じの家だな。」

そのまま中に入る。

キリト「どれくらいしたんだ?」
アスナ「内装も合わせて、四千Kぐらいしたかな。」
キリト「マジか。」
アスナ「キリトくんもギルドとは別に家持てばいいのに。」
キリト「金は装備や道具につぎ込んでいるので圧倒的に足りません。」
アスナ「それで? どういう風に料理してほしい?」
キリト「シェフのお任せで。」
アスナ「じゃあ、シチューにしようか。 ラグーって言うぐらいだし。」
キリト「ラグー?」
アスナ「煮込むって意味よ。 作る間、新聞でも読んで待ってて。」

言われた通りに新聞を読みながら待つ。

興味を示すようなニュースが最近少ないんだよな。

迷いの森のエクストラステージ、これはアーサーから聞いた。
始まりの街の治安が改善、ギルド『円卓の騎士団』が『軍』と協力、知ってる。
二十七層でPK事件、『ラフィンコフィン』の残党の仕業か、早く『ラフコフ』の新アジトの場所見つけろよ。

アスナ「出来たよ。」

シチューと一緒にいくつかの料理を運んできた。

キリト「良いのか? こんなに作って貰って。」
アスナ「いいの、いいの。 シチューだけじゃ物足りないでしょ?」

いや、まぁ、それはそうだけど。

キリト「それじゃ、いただきます。」
アスナ「いただきます。」

そう言うと二人でほぼ同時にシチューを口に運ぶ。
やばい、美味い、美味すぎる。
八百字で収まるかな?

アスナ「ん~~、おいし~い。 生きてて良かったって思うよ。」
キリト「本当に美味いよ。 作ってくれてありがとな。」
アスナ「良いよ、私だって食べたかったんだし。」

その後も話をしながら食べ続けた。


キリト「ふぅ。 美味かったよ。 ご馳走さま。」
アスナ「こちらこそ、食材を提供してくれてありがとう。」

食事の後、俺達はお茶を飲みながら話していた。

キリト「それにしても、随分とこっちの世界に馴染んできたな。」
アスナ「うん、私も最近はリアルの記憶が思い出せなくなってきたよ。 それに、攻略のスピードも少しずつだけど、落ちてきてるし。」
キリト「あぁ。 最大では二千人近く居たのに今では七百人くらいしかいないしな。 皆がこの世界に馴染んできてしまった・・、またはこの世界で生きていくことを完全に決めてしまった、か」
アスナ「そうなんだと思う。だけど、私は諦めない。まだ、向こうでやりたい事とか沢山有るんだから」
キリト「そうだな、俺たちが諦めたらサポート組の奴等に申し訳が立たないもんな。」

そう言って少しばかり感傷に浸る。

アスナ「あ、あ~。 やめて、そういうの。
えっとね、前にもそういう顔して結婚の申し込みをしてきた人達が居たの。」
キリト「ふーん、じゃあ、どういう顔してれば良いのかな?」
アスナ「え? そ、それは、まぁ、普段通りで。 それはともかく、キリト君って何でギルドに入ってるのにボス攻略時以外はソロで動いてるの?」
キリト「何でまた、そんな話を。」
アスナ「ほら、七十層を越えてからモンスターのアルゴリズムにイレギュラーな行動が多くなってきたじゃない? それで、ギルドに入ってるのに何でパーティーを組まないのかなと思って。」
キリト「それは、ウチのギルドはソロの集まりみたいなモンだし。 ウチのギルメンに息の合うやつが居ないんだよな。 だから大抵足を引っ張り合っちゃうんだよ。」
アスナ「じゃあ、私と組まない?」
キリト「は? 何で?」
アスナ「たまにはギルドの人以外と組みたいから。」
キリト「つまり、気分転換?」
アスナ「そう。」
キリト「そんな理由で危ない最前線にっ!」

俺の首にナイフを当ててきた。

キリト「いえ、何でもありません。 でもギルドはどうするんだよ。」
アスナ「ウチのギルドにノルマなんて無いし。 団長に許可取るし。」
キリト「じゃあ、護衛は?」
アスナ「置いてくるし。」
キリト「じゃあ、まぁ、そこまで言うなら。」
アスナ「それじゃあ、明日の朝九時に七十四層の転移門前で集合ね。」
キリト「分かった。」

この後、ギルドに戻ったらリンチにされかけた。

~side out~ 
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