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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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124部分:第十五話 第二の戦いへその三


第十五話 第二の戦いへその三

「御前も宴に参加するんだな」
「はい、そうです」
 返答はもう決まっていた。
「これで九人ですね。楽しくやりましょう」
「そうだな。それではだ」
 カミュがシャカの言葉に頷く。
「この店のオーナーはだ」
「おられますよ」
 アフロディーテはシャカが座るそのカウンターを見た。
「あちらに。ほら」
「ああ、おっさん」
 デスマスクが早速彼に声をかける。
「今日も来たぜ。宜しくな」
「・・・・・・デスマスクか」
 割烹着を着た辰巳がそこにいた。忌々しげな顔で彼を見ている。
「また来たのか、御前は」
「来ているも何も伝えておいただろ?」
 ジロリと睨んできた辰巳のその視線はあっさりとスルーしている。
「今日も来るってな」
「来るなと言った筈だが」
「デスマスク、御前何をやったのだ?」
 ミロは今の辰巳の言葉を聞いて目を顰めさせてデスマスクに問うた。
「辰巳さんかなり怒っているぞ」
「怒っているも何もだ。この男はな」
「ええ」
「何をしたんだ?こいつは」
「俺を蛸だ蛸だと散々言ったんだ」
 やはり言わなくていいことを好き放題言ったデスマスクだった。
「しかも今日蛸の刺身と酢蛸を用意しておけとな」
「やはりそうだったか」
 アルデバランはそれを聞いて納得したように頷く。
「そういうことをしたのだな」
「友好的に言ってたじゃねえか」
「貴様は人の気にしていることをよくも!」 
 やはり気にしていた辰巳だった。
「俺は禿ではない!禿ではないのだ!」
「じゃあ何なんだよ」
 デスマスクは顔を真っ赤にさせる辰巳にまた言う。
「まだ若いんだろ?それで髪の毛が一本もないっていうはよ」
「これは髪型だ」
 こう力説してきた。
「禿ではない。よく覚えておけ」
「んっ!?髪型かよ」
「そうだ」
 胸を張って主張する辰巳だった。
「あえて剃っているのだ。心を引き締める為にな」
「何だ、そうだったのかよ」
「これでも大変なのだぞ」
 辰巳はさらに力説する。
「毎日剃ってな。しかも肌に栄養を与えて」
「どうやって与えているのですか?」
「卵の白身をだ」
 真剣にムウに答える。
「毎朝塗ってだ。これでも大変なのだ」
「何だよ、随分凝ってるんだな」
 デスマスクはそこまで聞いてからまた頷く。
「髪型なら髪型ってちゃんと言えよ、おっさん」
「言ってそれでからかうのを止める貴様か?」
「それはないな」
 アイオリアがデスマスクにかわって断言する。
「この男がそんなことで止める筈がない」
「そういうことだ。全く昨日は」
「私には見えます」
 シャカが目を閉じつつ述べる。
「デスマスク、貴方はジャミアンやディオ達が止めるにも関わらず辰巳さんを散々からかい尽くしていましたね」
「何でわかるんだよ、そんなところまで」
「私にわからないことはありません」
 まだ強引に主張するシャカだった。
「過去の出来事も。頭に入って来ます」
「何かすげえな、そりゃ」
「その結果です。そして」
「そして?」
 デスマスク以外の七人がシャカに問う。
 
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