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ダンジョンで伝説の英雄を目指すのは間違っているのだろうか?

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ジェネシス・ラプソードと言う男

 
前書き
こちらでは、初投稿ですので勝手がわからないので探り探りやっていきます 

 
赤い服を着た茶髪の男が、本を片手に持ち詩を読み上げる

『深淵の謎、それは女神の贈り物』

夕陽が彼等を照らし出す。
1人は、伝説の英雄。
1人は、誇りを背負う者。
1人は、英雄を目指すもの。

『われらは求め飛び立った』

その言葉が紡がれると、銀に輝く長い髪を持つ英雄は振り返る。
英雄を目指す赤い服を着た茶髪の男の横にいる、男は紡がれる詩に耳を傾ける。

『さまよい続ける心の水面にかすかなさざ波をたてて』

詩を紡ぎ終わると、誇りを背負った男は銀の英雄に目を向ける。
英雄を目指す男は、数多の詩を載せた本から目線を外さない。

『Loveless第一章』

銀の英雄の声が、耳に入る。
その言葉を聞いた、英雄を目指す男は1度英雄に目を向け、本を閉じ
その場に、置く。

『ふっ……詳しいな』

英雄を目指した赤の男は、自分が腰掛けていたパイプから降りる。

『毎日聞かされれば……嫌でも覚える』

そう言い、銀の英雄は右手で自分の頭を指さす。
それと同時に、左手で身の丈以上もある片刃の剣を構える。

それを見た、英雄を目指す赤の男と誇りを背負う黒の男も、自分達の使う剣を構える。

これは、俺の死ぬ前の世界で作られた物語。
それは、現実で起きた事ではない。
それは、液晶の向こう側で起きた男達の物語。
俺は、その物語に出てくる一人の男に憧れた。
憧れはしたが、俺のいた世界では英雄になる事は出来なかった。
魔法は、物語の中だけの現象で、現実では使えない。
それに、英雄を目指せるのは期間限定で、大人になればなる事は出来なくなる。
大人になれば、上司に頭を下げて生きていがなければならなくなる。
そんな生活を、俺は何十年も続けていた。

そんな、生活がある日終わりを迎えた。

俺は、突如として死に、この世界で目を覚ました。
それまで俺が、生きてきた身体はなく。
俺が、夢の憧れた男の身体を得て、この世界で2度目の生を受けた。
俺の、身体も剣技も魔法も全て、あの幻想の物語の中の男が苦労して手に入れた力なのだ。

俺は、それを何の苦労もせずに手に入れてしまった。
ならば、せめてあの男が目指した英雄になろうではないか。
そうでなければ、この体の持ち主である、あの男の名を汚すことになってしまう。

俺は、この体に彼の名と誇りを背負っているのだ。

「夢を持て……」

目前には夕陽に染まる、冒険者の都が。

「英雄になりたければ夢を持て」

その、中心には冒険者が夢を求め日夜探検し続ける天高くそびえる塔が。

「さぁ、今日も目指そう……英雄というやつを」

俺は、あの男の名を名乗ってる。
俺の憧れた、俺の中での英雄。
そんな、男の名。
それは。

『ジェネシス・ラプソードス』 
 

 
後書き
第1話は、まんま向こうに掲載してるものを投稿した漢字ですね 
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