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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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turn:10 記憶の扉

 
前書き
決意を新たにメグミとのファイトに挑むタイガ
互いの全力がぶつかり合い、激しいファイトが続く
そんな中タイガに異変が
本気をぶつけた果てに二人が出した答えは
そしてファイトの勝者は……… 

 
「ブレイクライド………」
ただライドしただけでないことはタイガにも予想がついた
バトルフェイズ中にライドしたことでガーネットは今スタンド状態
それだけでも意味のあることだが
「ブレイクライド………それがヴェールのスキルか」
今までヴェールのスキルが発動しなかった理由がそれで説明がつく
「そうよ、この能力の持ったユニットの上に新たなユニットがライドすることで発動するリミットブレイク、それがブレイクライド」
「面白れぇ、ヴァンガードにはまだまだいろんなスキルがあるんだな」
タイガのその言葉に小さく笑うメグミ

Turn;10 記憶の扉

「続けるわよ、ヴェールのブレイクライドスキルで1枚ドロー、更にリアガード2枚を手札に戻し、ガーネットのパワーを+10000」

「ブレイクライドはアレがこえぇんだよな」
ブレイクライド能力を持つユニットは様々だがパワーをプラスする点はどのユニットも変わらない
何せ発動するだけで一気にフィニッシュに持って行けるかもしれない可能性を持ったユニットたちだ
「それにそれだけじゃねえ、リアガードにはローザがいる」
ハジメはリアガードにいるローザの事も警戒していた
確かに今の局面、リアガードのローザからアタックして一度手札に戻し
ガーネットのリミットブレイクでコールしなおす選択肢もあった
攻撃回数を1回分減らしてまでローザを残す意味があったのだ

「まずはガーネットのスキル、カウンターブラスト、この能力を2回使うわ、そしてレイテのスキルで………」
レイテのスキルでカウンターチャージ、先ほど手札に戻ったレイテは2枚、これによりガーネットで支払った分のコストは帳消しになった
ソウルも増え5枚、ローザにパワーをすべて与えた
「(ヴァンガードを防がれたときの保健か、今の手札で行けるか………)」
「これで終わりじゃないわ、次はローザのスキル、ソウルブラスト」
山札からソウルに置かれたアドリアとヴェールをそのままドロップゾーンに送るメグミ
「これもガーネットと同じでユニットが手札に戻ったときに発動するスキル、ソウルブラスト1枚でユニット一体とローザ自身にパワー+3000」
「ちょっと待て、ローザがいるときに手札に戻ったユニットは………」
「そう、4体、だからこのスキルも4回使うわ」
更にエメラルとローザをソウルからドロップゾーンへ
ローザとガーネットのパワー上昇が留まることを知らない
「さあ、行くわよ!ガーネットでクロノファングにアタック!そしてリミットブレイク!」
2枚のレイテとケルト、先ほど手札に戻ったユニットたちだ
「パワー43000………なるほど、確かにこりゃすげえ、けど!俺も負けねえ!ジェネレーションガード!」
ラファンナとウルルがガーネットの前に立ちはだかる
ラファンナのスキルでジジを戻してウル・ワタルをコール
ウルルの効果でギアイーグルとルガルバンダを山札に戻した
これで合計56000、トリガーを2枚引いても通らないが………
「甘いわよ!リアガードを3体コールしたことでガーネットの更なる能力発動!アルティメットブレイク!」
アルティメットブレイクはダメージ5点以上で発動する、まさに極限の状態でのみ許されたリミットブレイク
条件は難しいがその対価に見合うだけの効果を持っている
「なるほど、ガーネットにもまだそんな能力が隠されていたのか」
「この能力でトリプルドライブの権利を得ている、もし私がトリガーを3枚引いたら」
合計パワーは58000で攻撃が通ってしまう、だが
「来いよ!」
既にタイガの覚悟は決まっていた
「なら、トリプルドライブチェック」
【PRISM-Duo アリア】トリガーなし
この時点でガーネットの攻撃が通ることはなくなった
だが
「まだ2枚残ってるわ、セカンドチェック」
【PRISM-M カナリア】クリティカルトリガー
「クリティカルはローザ、パワーはケルトに、サードチェック」
【PRISM-M アドリア】ドロートリガー
「1枚ドローしてパワーはケルトに、そしてケルトでアタック」
ケルトの攻撃を通せばまたスキルを発動される危険がある
そうなればローザの攻撃を防ぐのは困難になってしまう
「遡る時乙女 ウルル!」
だからこそタイガはこの局面でウルルを使った
更にその効果でキラキラ・ワーカーとメーザーギア・ドラゴンを山札に戻した
「やるじゃない本城」
攻撃を防がれてもメグミは落ち着いていた
落ち着いて、タイガの手札3枚を見据えていた
「(あのうちの2枚は前のターンドライブチェックで見えたカード、メーザーギア・ドラゴンとスチームブレス・ドラゴン、完全ガードがあるならガーネットの攻撃の時に使っているはず………もし温存していたとしても、私には防げるだけの手札がある、レイテやローザのスキルを考えれば、次の本城のターンの攻撃は怖くない………)」
勝利を確信し笑みを浮かべるメグミ
「覚悟しなさい!ローザのアタック!」
パワーは驚異の41000、普通に考えれば防ぐのは難しそうだが
「ガードだ!」
そう言ってタイガが手札から出したユニットに目を見開くメグミ
「あれは………スチームスカラー エメルアンナ!」
エメルアンナ、アルリムと同じく守護者の能力を持つユニット、その能力は
「我が声に答えよ!クインテットウォール!」
クインテットウォール
山札の上から5枚をガーディアンとして呼び出す能力
完全ガードと違い単体での発動が可能なため手札の少ない時に重宝するスキルだ
だがもちろん弱点はある、山札の上から5枚という性質上シールドが不足してしまうことも多い
今のように高いパワーを持つユニット相手ならなおのこと
「賭けに出たわね、本城」
必要なシールドは35000、それを引き当てることが出来るかどうか
「1枚目!」
スチームスカラー ジジ、シールドは5000
「2枚目!」
スチームファイター ナンネア、これもシールド5000
「3枚目!」
スチームメイデン アルリム、完全ガードだが
「くそ!」
アルリムの能力発動条件は手札からガーディアンとして出た場合、それ以外では能力は使えない、となると
「あと、25000、たった2枚で引き当てるのは無理だ」
残りの2枚はキラキラ・ワーカーとスチームバトラー マシュダ、何とかあと5000までこぎつけたが
「これ以上手札を切れば次のターンの攻撃はつらいはず」
「スチームブレスでガード!」
「えっ!?」
ガードに切った、それもストライドのコストとして有用なスチームブレス
そんなことをすれば本当に攻撃がつらくなるはずだが
「エメルアンナの更なるスキル、ナンネアをバインドしてマシュダを2枚山札へ」
「ターンエンドよ………」
「スタンドアンドドロー!」

「手札がありゃ十分だ、クロノファングにはあのスキルがある」
ハジメは以前タイガとファイトした時のことを思い返していた
そう、その時のファイトで決め手となったスキル
「メーザーギア・ドラゴンをバインドしてジェネレーションゾーン開放」
「その手があったわね」
クロノファング・タイガーはジェネレーションブレイク2を達成すれば手札1枚をバインドすることでストライドが可能になる
が、Gゾーンに手を伸ばした途端、タイガの頭に電流が走ったような感覚が
「な、なんだこの感覚は………」
タイガの頭の中に映るのは誰かの記憶
まるで誰かの中から見ているかのような不思議な感覚
頭の中に流れてくるは悲しみと、喪失感
「なんだ、いったい何が」
「………城、本城!」
自分を呼ぶ声に気付きハッとなるタイガ
既にヴァンガードサークルにはバインドタイム・ドラゴンのカードが置かれている
「っと、悪い悪い、続けるな」
自分の身に何が起こったのか気になったタイガだが今はファイトに集中だ
「ナンネアをコール、そのナンネアでブーストしたバインドタイム・ドラゴンでヴァンガードにアタック!スキル発動」
ウル・ワタルをバインドするタイガ
バインドタイム・ドラゴンの効果はバインドゾーンのカードの数だけ相手リアガードを山札の下に、つまり
「一気に3枚………しまった」
今リアガードにいるのはそのほとんどがメグミの戦術を支えるカードたち
しかも今、メグミの手札に次のターンのアタックに使えそうなユニットはない
「レイテを残すわ」
レイテを1枚だけ残し残りを山札の下へと置くメグミ
「まだスキルは続くぜ、カウンターチャージとソウルチャージ、そしてウル・ワタルのスキルでドロー」
バインドゾーンのウル・ワタルが、そして2枚引いたうちの1枚が山札へと戻される
「完全ガード!」
アドリアをコストにアリアで完全ガードするメグミ
残りの手札もまだ5枚ある、防ぎきるには十分だ
「後は山札に残ったグレード3のカードを引ければ………」
「トリプルドライブ」
【スチームナイト ムダル】トリガーなし
【変革を呼ぶギアイーグル】トリガーなし
【スチームバトラー ウル・ワタル】スタンドトリガー
「スタンドさせるユニットはいないけど、リアガードのクロノファングにパワーを、そのクロノファングで攻撃」
「カナリアでガード!」
なんとか防ぎ切ったメグミだが
「スタンドアンドドロー!アドリアとファンディをコール!ヴァンガードにアタック!」
やはりユニットが足りない、アドリアのブーストしたガーネットでそのまま攻撃に入る
「ツインドライブ」
【PRISM-I サンシャイン・ローザ】トリガーなし
【PRISM-P プリンセス・ケルト】トリガーなし
「ダメージチェック」
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
トリガーはないが次のターンの攻撃に使えそうなユニットが来た、だがファンディの攻撃はマシュダに容易く防がれてしまう
「ストライドジェネレーション!」
再び現れるバインドタイム・ドラゴンが咆哮を上げる
「ギアイーグルとメラムをコール、ヴァンガードにアタック」
翼を広げガーネットに向かっていくギアイーグル
メグミは手札を見た、次のバインドタイム・ドラゴンの攻撃でリアガードは一掃されてしまう
そうなれば手札のティモールを使ってジェネレーションガードしたとしても防げない、となればここは防ぐしかない
「サファイアでガード」
飛び出したサファイアが飛来するギアイーグルの勢いで飛ばされてしまう
「バインドタイム・ドラゴン!」
咆哮を上げ光を集めるバインドタイム・ドラゴン
その攻撃を防ぐ術はもうメグミにはない
「本当に強くなったなぁ本城、ノーガードよ」
【アップストリーム・ドラゴン】トリガーなし
【スチームバトラー マシュダ】クリティカルトリガー
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
バインドタイム・ドラゴンの放った光がガーネットを飲み込んでいく
その光に包まれるガーネットは自然と笑顔を浮かべていた
【PRISM-I サンシャイン・クリア】

「負けちゃったか」
ダメージゾーンに置かれた6枚のカードを見て手札を置いてため息を零すメグミ
「いいわ、あなたと一緒に組んであげる、そういう約束だったし、今の本城とならきっと大丈夫」
その言葉にタイガはガッツポーズをすると親指を立てて店の入り口の方を見た
メグミもそちらを見て見ると肩を落として笑うハジメの姿が
「プライドの高いハジメがチームに入るなんてね、ふふっ」
すると次の瞬間メグミはタイガに飛びかかり肩を組んできた
「そういうことだから、これからよろしくね、タイガ」
「えっ?………あ、ああ!頼んだぜ!メグミ!」
「ふふっ、でもまさかこないだはじめたばっかりのタイガがもうグレード3だなんて」
メグミの発言にタイガはその場で固まる
「は?え?何のことだ?」
「え?チャンピオンシップに出るにはファイカのグレードが3以上無いと出られないって………まさか知らないの!?え!?今グレードは」
驚いて叫ぶメグミにソーっとファイカを差し出すタイガ
ポイントは順調にたまってはいるがまだグレード1のままだった(※グレード0から1には何でもいいのでクエストを一回クリアするだけで上がることが出来ます)
「タイガ!」
声を荒げるメグミに言い返すことが出来ずその場で土下座する羽目になったタイガだった 
 

 
後書き
メグミ、ハジメとチームを組むこととなったタイガ
だが今のままではチャンピオンシップに出場できない
打開策としてメグミが提案したクエスト
それは誰もクリアしたことのない超難関のクエストだった
turn:11 タイガVSカムイ 
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