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ゲート 代行者かく戦えり

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歩兵用武器解説(日本編)その1

 
前書き
この作品で登場する兵器のデータを載せておきます。
参考元
MEDIAGUN DATABASEとウィキペディア

「SIG SAUER P220」
「豊和M1500SIG」
「SAUER P226」
「89式5.56mm小銃」
「ミネベア9mm機関けん銃」
「64式7.62mm小銃」
「ミニミ(MINIMI)軽機関銃」
「FN MAG機関銃」
「ブローニングM2重機関銃」
「M24A2 SWS」
「SR-25」
「H&K MP5」

図解:世界のGUNバイブル(P180、P138,P218)、

世界のカリスマGUNバイブル(P16、P108、P146)、

最新・最強GUNカタログ(P82、P87、P170)等からです。

文章は全てこれから引用しました。登場する兵器は、少しアレンジされています。 

 
「SIG SAUER P220」

種類:自動拳銃
口径:9mm
製造メーカー:SIG社およびザウエル&ゾーン
使用弾薬:9mm×19
装弾数:15+1発
全長:198mm
重量:810g
有効射程:50m


SIG SAUER P220は、
スイスのSIG社および当時傘下(現在は独立)であったドイツのザウエル&ゾーン社が1976年に共同開発した警察および軍用の自動拳銃。P220と後に同じシステムを採用したP226は手動のセイフティを持たず、メカニズム的に特徴的な点は手動の安全装置をいち早く廃止し、その替わりに起きた撃鉄を安全にリリースするためのデコッキングレバーを採用した事があげられる。


これの採用によって起き上がった撃鉄(ハンマー)を安全に倒すことができるので、
コルト・ガバメントのような手動安全装置は無い。そして引き金を引かない限りは仮に銃を落としても暴発しないファイアリング(撃針)ピンブロックというシステムを備え、排莢口にチャンバー部をかみ合わせて、スライドとバレルをロックする独自のロックブリーチ・ショートリコイルを採用している。


これらは当時としては画期的なもので、
後のさまざまな自動拳銃に影響を与えている。マイナーチェンジも数度行われており、プレス成型で製造されていたスライドは、90年代以降にステンレス削り出しとなり、製法の変化に合わせてデザインも改められた。
マガジンキャッチの位置や形状も変化し、マガジンの底部からグリップの左側面に再配置され、親指で簡単に操作できるようになった。


日本の警察は1982年に従来の回転式拳銃に代わり9mm自動拳銃として採用し、改良点としては前方が角張って、後部の滑り止めの溝が幅広となったプレス製スライドの中期型を使用している。他にはマガジンキャッチはレバー式となっている。
予備弾入れはマガジンが2つ入るタイプを、2つか3つほど防刃ベストタイプの制服に装着している。






「豊和M1500」

種類:ボルトアクションライフル

口径:7.62mm他

製造メーカー:豊和工業

使用弾薬:.308Win、.300WinMag、.338WinMagなど多数

装弾数:6発(「マガジンフロアー」方式)または20発(着脱式箱弾倉)

全長:1080mm

重量:3400g

有効射程:800m~1000m


豊和M1500は、日本の豊和工業が開発したボルトアクション方式のライフルである。狩猟用の銃として国内および海外で販売されており、日本の警察も使用している。このライフルは豊和工業がかつて製造していた狩猟用ライフル「ゴールデンベア」をフルモデルチェンジしたものである。現在、国産では唯一の大口径ボルトアクションライフルであり、豊和工業を代表するライフルとして日本のみならず世界各国で販売されている。


ボルトアクションとしての機構上はモーゼル型1ピース構造、
コックオン・オープニングに分類される。引金は精密射撃を意識した2ステージ・トリガーが採用されている。安全装置は引金を固定する比較的初歩の形式であるが、
引金のみ固定する安全位置と引金と同時にボルトも固定される安全位置を持つ3ポジション方式が採用されている。


M1500は、海外では比較的安価ながらも日本の工業製品らしく精巧・堅牢に作られている事が評価され、アフターパーツも販売されるなどある程度の人気がある。
日本の警察は狙撃銃として採用しており、都市部の警察を中心に対テロ・ハイジャック様に配備が進んでいる。使用するのは警察官の中でも、腕が良いのを選んだ選抜射手と呼ばれる警察官である。




「SIG SAUER P226」

種類:自動拳銃

口径:9mm

製造メーカー:SIG社およびザウエル&ゾーン

使用弾薬:9mm×19、.40S&W、357SIG

装弾数:20+1発(.40S&Wと.357SIGの場合17+1)

全長:196mm

重量:845g(弾倉込み)

有効射程:50m


SIG SAUER P226は、
シグ・ザウエル&ゾーン社が同社のP220の後継として開発した自動拳銃。P220との違いは見た目ではわかりにくいが、
ダブルカラムマガジン化が最大の改良点である。このため、
装弾数が9x19mmパラベラム弾仕様で、15+1発から20+1発に増えている。.40S&W弾モデルと.357SIG弾モデルの場合は17+1発になっている。
また長時間、水や泥の中に浸けた後でも確実に作動するほど堅牢であり、耐久性は非常に高い。



日本においては自衛隊や皇宮護衛官、
海上保安官などが9mm自動拳銃として採用している。1980年代に行われた米軍のM1911に次ぐ制式拳銃の選定では、提示価格の差でベレッタM92Fに敗北する(マニュアルセイフティを備えていない事が原因だったとも言われている)。


しかしトライアルそのものには合格し、
その高い性能が評価されたため、後に士官用や特殊部隊用として導入されることとなる。米海軍SEALがMk24及びMk25の名称で使用しているほか、本家本元であるドイツのGSG9、英国のSAS、スペインのGEO(国家警察特殊作戦グループ)などの軍や警察の特殊部隊にかなりの数が配備されている。


市場における販売価格は高めだが、官給品に満足しない一部のSWAT隊員や軍特殊部隊の隊員は、私費を投じてこの銃を購入することもあるらしい。現行のモデルは、トリガーアクション、バレル長、フレーム素材、装弾数、アジャスタブルサイトの有無などの違いから、
「X-FIVE」や「XPRESS」などの明確なモデル分けが幾つも存在する。これに口径の違いやカラーリングなどの差を加えると、P226だけで数十種類にも及ぶシリーズとなる。






「89式5.56mm小銃」

種類:自動小銃(アサルトライフル)

口径:5.56mm

製造メーカー:豊和工業

使用弾薬:5.56x45mm 普通弾(89式実包)

装弾数:40+1発(30+1)弾倉タイプ。150+1発ドラムマガジンタイプ

全長:916mm/670mm(折曲銃床式)

重量:3500g(弾倉込み)

連射速度:780発/分

有効射程:500m


89式5.56mm小銃は、
自衛隊が制式化した自動小銃である。1990年代以降、陸上自衛隊の主力小銃となっている。豊和工業が、かつてOEM生産していたAR18を参考に、1966年から「HRxx(xxは番号)」の名で開発を進めていた突撃銃。1989年には旧式化した64式小銃の後継として、
最終試作の「HR16」が陸上自衛隊に「89式」として採用された。国産のアサルトライフルに相当し、
自衛隊と海上保安庁、警察の特殊部隊(SAT)において制式採用されている。


使用弾を64式小銃の7.62mm×51減装弾から、日本独自の「89式実包」と呼ばれる、現在のNATO標準であるSS109と同等レベルの弾薬へと変更。
弾倉もM16の物が共用可能で、元となったAR18の主要部品の流用も可能である。


弾倉は30連と40連のものが用意されており、普通科など戦闘職種では40連弾倉が用いられ、後方職種のほか空挺など、
コンパクトさが要求される部隊には30連弾倉が支給されている。更にC-MAGの様な150発ドラムマガジンも装着可能。


使用する弾薬および弾倉は、西側の共通規格である5.56x45mm NATO弾とSTANAG弾倉に準じている。そのため、必要があれば在日米軍などの同盟軍とそれらを共用できる。また、5.56mm機関銃MINIMIとも弾薬互換性を持つ。
更に特別な器具なしで06式小銃てき弾を装着できるため、
全ての89式で火力支援と限定的ながら対戦車戦闘が可能となっている。


左右非対称のストックやグリップは特殊な強化樹脂で形成され、ロアレシーバーのヒンジピンに強度的な問題があるものの、64式小銃に比べて1kg近い軽量化を実現している。部品点数は標準的な突撃銃としてはやや多いが、64式と比べて約10%減少し、問題だった整備性が向上した。また、銃口部のフラッシュハイダーはやや特異な形状となっているが、優れた消炎効果を発揮するといわれる。地味だが撃ちきり時にホールドオープンするボルトキャッチ機構も備えられた。


発射形式は突撃銃には珍しいセミ、フル、3点バーストの三種類。セレクターレバーの表示は、64式小銃から受け継いだ「ア/タ/レ(安全/単発/連射)」に「3」(連射)を追加したものとなっている。セレクターシステムはユニット式になっており、取り外すことでセミオートもしくはフルオートのみとすることも可能だ。
このセレクターレバーは匍匐前進の際に誤って解除されないよう右側についており、操作する際はグリップから一旦離した右手でレバーを保持するよう指導・訓練される。


銃身長420mmというカービン(短縮小銃)に近い長さでありながら、大型の消炎制退器の銃口制退機能によって高い制動性と良好な集弾性能を有する。また、取り外し可能な二脚を有し、展開し接地することで安定した射撃ができる。材質・製造方法は、大量生産が容易なように選択されている。銃床、
銃把、被筒には軽量かつ量産性に優れた強化プラスチックを採用し、金属部分はプレス加工を多用している。更に、銃を構成する部品数が64式から大幅に減り、
生産性や整備性が向上している。


戦後初の国産自動小銃であった64式は駄目な銃だったが、
この銃は実写レポートなどを見る限りなかなか良い評判だ。
AKとM16という東西を代表するアサルトライフルの良い所どりをしたようなガス作動式で、ガスポートから取り出されたガスは最初はガスチューブで導かれ、途中から短いピストンを押す構造となっている、これにより反動はM16より軽くて撃ちやすい。また機関部の汚れが少ないので手入れが楽なのも利点だ。


状況により異なる場合もあるが、通常、
陸上自衛隊の隊員は弾倉を10本携帯する。弾入れは3本用と2本用の2種類(それぞれ30発弾倉用と40発弾倉用がある)があり、それぞれ2個ずつ、弾帯、防弾チョッキ2型、防弾チョッキ3型等に装着して携帯する。戦闘防弾チョッキの場合は40連弾倉8本分のポケットが縫い付けられている。匍匐などの際に邪魔にならないよう、
弾帯に装着する場合は1本用を前面、2本用を背面に取り付けるのが基本仕様。





この銃が装着できる89式多用途銃剣は、
1989年の89式小銃の制式に伴い開発され、同年に制式化した多用途型の銃剣。
全長41cm(刃渡り29cm)の64式銃剣(64式7.62mm小銃用銃剣)に比べ、全長が28cm、刃渡りは旧型の半分程度の17cm内外と短縮されている。これでM16やAK用の銃剣と同じ使い勝手の良いレベルに自衛隊の銃剣は達した。


銃剣の握りの下に付いている柄頭にT型の溝があり、この部分が銃身先端の剣止めに接続される。この溝には脱落防止用の銃剣止めを差し込む事も可能。鞘に銃剣を入れ、弾帯に装着して携行する際に用いられる。片刃の刀身の刃背(峯)には金属切断用の鋸刃を持ち、剣鞘先のピンと銃剣にあいている穴を組み合わせるとワイヤーカッターとして使える。また、剣鞘は栓抜き、缶切りとして使用可能。


銃剣と同じく装着可能な06式小銃てき弾は、、陸上自衛隊が2006年に採用した国産の22mm小銃擲弾(ライフルグレネード)である。製作はダイキン工業(日本の大阪府に本社を置き、
世界五大陸38ヶ国に拠点を持つ空調機、化学製品の世界的メーカー)。64式小銃で使用していたM31対戦車小銃てき弾に、89式小銃が対応していなかったことから開発された。89式5.56mm小銃または64式7.62mm小銃の銃口に装着して用いる小銃擲弾であり、擲弾本体は銃口より突き出して装着。


06式小銃てき弾は専用の薬筒を使用せず、発射される小銃弾(実弾)を用いて投射される。発射方式には弾丸トラップと分離飛翔方式を組み合わせた機構が用いられており、小銃弾の発射により、小銃弾を受けるトラップ部と擲弾本体部分に分離して飛翔し、
発射反動を抑える事により命中率を高めている。この方式は、後方(射手の方向)に飛散物を発生させないことも目的としており、射手の安全性の面からも優れている。


性能諸元は明らかでないが、小型の成形炸薬弾と、調整破片による対軽装甲および対人兼用の多目的弾頭とされる。射程距離は250mから350mと推測されている。
発射には空包ではなく、実弾をそのまま用いる。このため、
弾体は小銃弾を受け止めるトラップ部と擲弾本体の二つに分けられている。


アメリカや旧ソ連軍の様にアドオン式グレネードランチャーを採用しなかった理由として、擲弾筒を装着した小銃の照準特性が変化したり、
擲弾射手が固定されることを避けるためなどと推測されている。他には小銃擲弾はぶっちゃけどの銃でも使えるので、
わざわざ発射筒を用意する必要が無いからだと思う。






「ミネベア9mm機関けん銃」

種類:短機関銃

口径:9mm

製造メーカー:ミネベア社

使用弾薬:9mm×19

装弾数:40発

全長:339mm

重量:3kg

連射速度:1000発/分

有効射程:100m


ミネベア9mm機関けん銃は、長野県に本拠地を置く電器部品メーカーのミネベア社が製造し、1999年に自衛隊が採用した9mm口径の短機関銃である。陸上自衛隊の空挺部隊向けとして開発された護身用機関拳銃。または当初9mm拳銃の更新用装備火器として、主に9mm拳銃を装備している指揮官などの自衛用に開発されたという2説が存在。現在は主に警察や自衛隊の指揮官や操縦手などが装備している。


下部レシーバー(機関部)は前方へ張り出し、直立形状のフォアグリップが取り付けられ、内部に弾倉を収納するため太く握り難いグリップの保持を補助する。銃床は持たず、射手は両手の力のみで銃を保持する必要がある。機関部の全長を短縮するため、イスラエルのミニ UZI(旧型)同様のL型ボルトを採用し、オープンボルト方式の撃発機構、セミオート/フルオート射撃機能を有する。


機関部は切削加工により製造されており、マズルブレーキは、ミニUZIのように銃身を直接開口したものではなく、銃身覆いと呼ばれる延長部にスリットを開けた形状で、銃口の跳ね上がりの抑制よりもマズルフラッシュの軽減に重点を置いたものになっている。
発射速度を抑制する機構はなく、余りにも発射速度が高速なので全自動時の保持射撃は困難である。


セレクターの各ポジションには、64式7.62mm小銃と同様に安全/単射/連射の頭文字である「ア/タ/レ」と記され、「当たれ」の意味が込められているとされる。性能については「小銃よりも軽く、
取り回しは良いが連射速度が高いからコントロールに難がある」「オープンボルト式のため安全装置が甘く、暴発しやすい」「地面に落として暴発したら弾が尽きるまで弾を吐き出しながらのた打ち回る危険な代物」との証言が存在する。
他にもボディを量産性に優れたプレス加工ではなく、アルミ合金材から削り出し加工で製作しているために値段は高めなのが難点である。




「64式7.62mm小銃」

種類:自動小銃

口径:7.62mm

製造メーカー:豊和工業

使用弾薬:7.62x51mm NATO弾

装弾数:30発

全長:約990mm

重量:約4300g

連射速度:500発/分

有効射程:500m


64式7.62mm小銃は、
主に陸海空の各自衛隊と海上保安庁で使用されている。他にも入隊直後の新隊員教育や、予備自衛官召集訓練及び予備自衛官補教育訓練でも使用されている。
この銃は1964年に自衛隊が制式採用した戦後初の純国産自動小銃である。


64式の開発には、
九九式短小銃の開発・製造を行った豊和工業が担当し、新中央工業(現・ミネベア)の岩下賢蔵や技術研究本部の津野瀬光男、日本製鋼所と陸上幕僚監部武器課の顧問を兼任していた銅金義一元陸軍少将など、戦前戦中に銃器開発に関わり、
四式自動小銃を手掛けたメンバーによって進められた.


当時、自衛隊の次期制式銃には米軍正式採用のM14を予定していたが、「自衛隊の主力火器は国産で」との声を受け急ピッチで開発。試作時にはアメリカのAR10、
最終的にはスペインのセトメ モデロ58(外観、減装弾)やソ連のシモノフSKS(機構)などの外国製自動小銃を参考にしながらも、日本独自の設計思想に基づいて開発された64式は、完成後そのまま制式採用された。


日本人の体格を考慮した設計となっており、命中精度を高めるために二脚を標準装備する。また、
連発時の命中精度向上を図り、緩速機構による低発射速度や横ブレ・振動を防ぐ部品形状・配置を採用した。弾薬は有事の際に在日米軍との弾薬を共用する事を考慮し、当時のアメリカ軍が配備していたM14と同規格の、
いわゆるフルサイズ小銃弾の一種である7.62x51mm弾を使用した。この弾薬は反動が強く、フルオート射撃に向かないため通常は装薬を減らして反動を抑えた減装弾を使用する。この7.62mm弾の採用は、当時採用されたばかりだった62式7.62mm機関銃との弾薬の統一化も含まれていた。


銃身と銃床が一直線上にある直銃床デザインを取り入れ、
ガス圧利用(ショートストロークピストン式)、ティルトボルト式、直動式撃鉄による撃発機構を採用している。当時の自衛隊は防御戦闘が主眼であり、多少の重量増加よりも射撃時の命中精度、弾幕散布界の小径化を考慮した小銃となった。これはソ連軍機械化部隊の侵攻を遅滞するため、多数の敵に損害を与えられ、対物射撃にも威力を発揮する7.62mm弾の連射に対応するよう設計されたことによる。また、防御戦闘重視の自衛隊の用兵思想に準拠して、携帯性の高い軽機関銃としての要素も有している。


銃身内部にはクロムメッキを施して耐久力と防錆能力の向上に努め、銃身後端の薬室肉厚も九九式短小銃よりも厚くする事で、銃身寿命は軽機関銃並みの発射数37000発以上、尾筒寿命は発射数24000発となっている。また、
クロムメッキを施したことで摩耗衰損を防ぎ、弾道維持も図られている。銃としても非常に堅牢でもあるため、2000年代中盤頃より制式化直後に導入された後継の89式が耐用限界を迎えて用廃となり始めた現在においても、多くの64式が現役で使用されている。


制式採用後は九九式短小銃や、アメリカ軍から供与されていたM1騎銃や7.62mm小銃M1を更新する形で配備が行われ、後継小銃の89式5.56mm小銃の採用をもって製造を終了した。陸上自衛隊の普通科など、戦闘職種に限れば更新は完了し、後方職種も順次更新が進んでいる。一方で予備自衛官用装備や海上自衛隊と航空自衛隊の自衛用装備としては、いまだに主力の小銃である。


ストレート形状の二脚(バイポッド)を有するが、89式の様に取り外しての射撃を考慮したものではない。左右対称デザインの銃床は木製で、
木材部分は調達が容易で加工しやすい東南アジア産の赤ラワン材を用いており、
赤みを帯びた木製部品が目立つ外観となった。独自の緩速機構による低発射速度を採用し、二脚を使用しての連射においては、同時期に米軍が使用していたM14に対し、優れた命中精度を発揮した。内部の撃鉄など直線運動が銃身軸延長線上、
または平行線上で動くように配置されているため、回転偶力が起きず変な振動を起こさない。


使用する7.62mm NATO弾は、反動軽減のため薬量を10%削減した減装弾を使用している。またハンマーのストロークが長く、スプリングが弱いため発射サイクルは遅い。これらは一見欠点に思えるが、
他国が7.62mm×51弾のフルオート制御難に悩まされた事に対して、射程や威力、
サイクルを落としてでもフルオート射撃での高い集弾性を実現した点では、日本に先見の明が有ったとも言える。


ただ、純国産・限定需要故の高生産コストなど、欠点も多い。ロックタイムが長く、またハンマーが軽くスプリングが弱いことから、雷管への打撃力も弱く、
未調整のままNATO標準弾を使用すると不発が発生する。何より部品点数の多さによる整備性と信頼性の悪さは深刻で、
部品の脱落防止対策として各部をビニールテープで補強、分解整備の徹底教育をするなどの現場側の対応で何とかしのぐも、これらの問題は解消されなかった。


否両論様々な評価がなされているが、
設計思想は実用性を考慮した先進的なものであったものの、
実際の設計構造はお世辞にも合理的とは言えない、というのが大抵の意見である。フルオート時の制御性の良さだけが評価され、実用的な性能は謎に包まれたままでいる。防衛庁(当時)は「世界最高の命中精度を誇る優秀な国産小銃」と宣伝したが、AK47より幾らかマシという代物であった。二脚があるので軽機関銃と同じ使い方をすれば問題ないみたいだ。





この様に色々と問題を抱えながらも、
幾多の自衛官が最初に手にするのがこの銃であり、多くの自衛官の汗が染み込んだ“重みと誇り”を持った銃である。
今作品では特地に派遣された自衛官の主力武器として使用されている。理由は勿論、紛失しても旧式なので惜しくは無いからだ。では次にこの銃の狙撃銃バージョンである64式7.62mm狙撃銃と、64式銃剣の説明に入る。


64式には64式用狙撃眼鏡(スナイパースコープ)が装着可能で、
狙撃銃としても運用されている。命中精度の高い個体を選別・使用してはいるわけではなく、各分隊内で射撃技術の高い者が「狙撃手」(運用上、正確には選抜射手(マークスマン)と呼ぶのが正しい)となり、その個人の貸与銃に取り付けられる場合が多い。


そして64式銃剣は、
41cm(刃渡り29cm)の銃剣。着剣状態ならAKM(876mm+銃剣長)などより長くなり、堅牢な造りで適度な重量があることから、銃剣格闘にも対応できる。銃剣の長さについては、開発当時に富士学校にて「新小銃(64式)は突撃銃であるから銃剣は無用」とする銃剣廃止論が挙げられ、必要論者と陸軍戸山学校の流れをくむ体操学校の長槍論者が加わっての三つ巴の論争となり、ついには決闘騒ぎに発展した経緯がある。
仲裁が入り、三者の平均をとることで決着がついた。長剣の三十年式銃剣と短剣のM1騎銃用銃剣との中間値と決定し、M1小銃用の銃剣長より3cm長い刃渡り29cmとなった。






「ミニミ(MINIMI)軽機関銃」

種類:軽機関銃

口径:5.56mm

製造メーカー:FN社

使用弾薬:5.56x45mm NATO弾

装弾数:150発または300(12×15)発(箱型弾薬ボックスやM27リンク)または40発(小銃用弾倉)

全長:1038mm

重量:6.9kg(無装填状態)11kg(300発装填状態)

連射速度:780発/分

有効射程:600m


ミニミ軽機関銃は、
ベルギーの国営銃器メーカーであるFNハースタル社が開発した、5.56x45mm NATO弾を使用する軽機関銃。同社のFN MAGを元に軽量化し、また軽量な小口径弾を採用することにより機関銃手一人当たりの携行弾数を増加させる事に成功した。


日本やアメリカでは分隊単位に配備され、火力支援に使用される。弾帯のほか、
小銃用のSTANAGマガジンでも給弾を行えるが、装弾不良が起こりやすいために推奨されていない。
使用すると発射速度は1000発/分に上昇する。冷却は空冷式で、銃身交換も容易である。


歩兵がアサルトライフルを標準装備するようになると、分隊機関銃もアサルトライフルと同じ弾薬を使う小型で軽量な機関銃が求められた。
そのとき問題になるのは給弾方式だ。
皆さんも是非想像してもらいたい。


実際に戦場でアサルトライフルから機関銃に弾を分けようとすると、弾は弾倉に入っているのでこれを抜いて1発1発給弾ベルトにさしてやる必要がある。逆に機関銃からアサルトライフルに弾を分けてやろうとすれば、
ベルトから1発1発抜いて弾倉に詰めなければならない。そこでベルト給弾式も弾倉も両方使用できる機関銃としてこのミニミが開発された。


二脚(バイポッド)が標準装備されており、簡単に携行できる分隊支援火器として使用されるほか、
アメリカ陸軍や陸上自衛隊では三脚を付けて使用することもある。世界各国の軍隊によって使用されており、ソマリアやイラクにおける各種作戦でも信頼度と射撃性能について優れた評価を受けている。


陸上自衛隊に於いては、89式小銃よりも射程が長い為、照準眼鏡(スナイパースコープ)を装着して長距離の精密射撃を行うこともある模様だ。
自衛隊では62式機関銃の頃から(旧軍時代からもその傾向はあったのだが)、機関銃によるブルズアイ射撃(遠距離精密射撃)を重視しており、
MINIMIによるそれもその延長線上と言える。


しかし、欧米の各国軍でも先行して導入されているミニミ機関銃は、その多くがフォアエンドやレシーバー上部にマウントレールが追加され、ダットサイトやスコープなどの光学サイトを備えている。
第二次世界大戦のイメージからこうした機関銃は制圧射撃が本分と思われがちであるが、これら精密射撃用の光学装備は現代戦では当然のものとなっており、
日本のそれはあながち的外れな装備・運用とは言えないだろう。


銃弾の薬室への装填は、ベルト給弾方式の場合は引き金を引くと同時に遊底が前進し、それに合わせるように装填機能により給弾が開始されベルトリンクから弾が1発ずつ押し出され薬室に押し込まれ、
遊底で固定され遊底内にセットされた撃針が雷管を叩いて銃弾が発射される。
弾倉方式の場合は遊底部分が直接弾を押し出し、薬室に装填される。


斜めに固定されたキャリングハンドルは、銃本体の運搬のみならず、銃身交換の際にも用いられる。
このハンドルによって、射撃直後の銃身が熱せられた状態でも耐熱手袋などを必要とせずに交換が可能となった。銃身は交換レバーを押し下げ、銃身を前方へ引き抜く動作のみで外すことができる。
ハンドルの角度は、
射手が右手でハンドルを握って銃を持ち上げた場合に、銃本体や弾薬ケースが射手の体に当たりにくいよう配慮されている。






「62式7.62mm機関銃」

種類:汎用機関銃

口径:7.62mm

製造メーカー:FNハースタル

使用弾薬:7.62x51mm NATO弾

装弾数:300発ボックスマガジンまたはベルト給弾式

全長:1250mm

重量:10500g

連射速度:850発/分

有効射程:800m


62式7.62mm機関銃は、ベルギーのFN MAG機関銃をライセンス製造したものだ。
製造は日特金属工業株式会社(戦前の日本特殊鋼。現在は住友重機械工業に吸収合併)が担当した。64式7.62mm小銃と共通の7.62mm弱装弾を使用する汎用機関銃であり、陸軍時代は弾薬共有が小銃・軽機関銃間にとどまり、重機関銃は別の弾薬が用いられていたが、自衛隊では汎用機関銃である62式が重機関銃と軽機関銃を代替することにより、補給体系の統一が達成された。


FN MAGは、1950年代にベルギーのFN社で開発された汎用機関銃である。1958年より製造が開始され、
7.62x51mm NATO弾を使用する汎用機関銃として、NATO加盟諸国など80ヶ国以上で広く採用されている。運用思想としては、第二次世界大戦中のドイツ製MG34/MG42によって証明された汎用機関銃の有効性を受け継ぐものだ。


FN MAGのメカニズムは、ブローニング BARのロッキング機構を基礎としたが、ベルト給弾機構とロッキング・ボルト機構との組み合わせはMG42が参考にされた。
また、引き金まわりの機構や、プレス加工を多用することにより生産性を向上している点も、MG42の影響を受けている。
FN MAGは全ての状況下において、AKと同じく非常に信頼できる機関銃であることが判明した。アメリカ陸軍におけるテストでは、動作不良(部品故障含む)の頻度は26,000発に1回というもので、弾詰まりによる射撃停止は更にそれよりも低かった。


この機関銃の特筆すべき点は、銃身を非常に素早く交換できるという点である。
よく訓練された兵士は、およそ3秒以内に新しい銃身に交換することができる。
機構的な過熱を防ぐため、継続射撃を行う際にもベルトリンクは100連に制限されている。訓練の際にはこの制限がしばしば省略されるが、
それでも継続して射撃を行うことができる。自衛隊においては歩兵部隊、戦車の同軸機銃、車両・ヘリコプター・舟艇への搭載用まで幅広く運用されている。






「ブローニングM2重機関銃」

種類:重機関銃

口径:12.7mm

製造メーカー:ジェネラル・ダイナミクス。U.S.オードナンス。FNハースタル

使用弾薬:12.7x99mm NATO弾

装弾数:ベルト給弾(1帯160発)

全長:1645mm

重量:38.1kg(本体のみ)58kg(三脚を含む)

連射速度:500~650発/分

有効射程:2000m(有効射程)6770m(最大射程)


ブローニングM2重機関銃は、アメリカが生んだカラシニコフと同じく超天才銃器設計者ジョン・ブローニングが、軍用機や装甲車両の撃破を目的として第一次世界大戦末期に開発した重機関銃である。
M2がアメリカ軍に制式採用されたのは1933年であるが、
信頼性や完成度の高さから現在でも世界各国で生産と配備が継続されている。


第二次世界大戦以来、現在でも各国の軍隊で使用されている著名な重機関銃である。M2のストッピングパワーや信頼性は伝説的で、口径が50口径(0.50インチ=12.7mm)であることから別名"キャリバー50"(Caliber .50)や"フィフティーキャル"(.50 Cal)と呼ばれる。現場では"マデュース"(Ma Deuce)や"ビッグママ"(Big Mama)などの愛称もある。


設計されて80年以上も経つが、費用を考慮しての基本構造・性能トータル面でこの重機関銃を凌駕するものは、現在においても現れていない。日本では、住友重機械工業の田無製造所が1984年からライセンス生産しており、主に自衛隊で使用している。陸上自衛隊では主に車載機関銃や対空用として「12.7mm重機関銃M2」という名称で採用しており、海上自衛隊でも護衛艦などに不審船対処用として搭載している。


戦車や装甲車、トラックやジープなどの車載用銃架、地上戦闘用の三脚架、対空用の背の高い三脚銃架、連装、または四連装の動力付き対空銃架、艦船用対空銃架、軽量銃身型の航空機用固定機銃、
航空機用旋回機銃架、動力付き航空機用旋回機銃架など、
様々な銃架に載せられ陸・海・空軍を問わず広く配備された。簡単な部品交換だけで左右どちらからでも給弾できることも柔軟な運用を可能にした。


M60パットン・M1エイブラムスなどの戦車やM113・M109といった装甲戦闘車両では主に車長用武装としてキューポラに、
ソフトスキン(非装甲)車輌ではキャビン上にマウントリングを追加して自由に旋回させられるようにして装備している。さらに、近年はM2を搭載した遠隔操作銃座(RWS)が複数種開発され、ストライカーICVなどの車輌に搭載されている。


M2は、第二次大戦中に使われたアメリカ軍航空機の代表的な武装でもあった。
しかし、高いGのかかる空中戦では翼内の弾薬の長いベルトリンクがねじれ、装弾不良が頻発、
装備法に改良が加えられたが、完全とはいえなかった。
このため、航空機には1機当たり多数を搭載することで、ねじれの発生で火力を失う事態を避ける工夫が成された。


M2は歩兵用小火器弾薬としては最大級の威力を持つ.50BMG弾を長時間連続発射でき、悪環境での信頼性も高く、余計なパワーソースを必要とせず、部品交換で給弾方向を変えることも可能である。基本動作はオープンボルトのショートリコイル式であるが、手動でボルトを閉鎖する事でクローズドボルトからの射撃も可能となっている。整備性も良好と文句の付けようが無いほど完成度が高い。


長時間の射撃に耐えるために長く重いブルバレルを持ち、
三脚による固定と本体重量の恩恵で単発射撃では反動の問題もほとんどなく、
発射速度が機関銃としては比較的遅いことから、トリガーでセミオート、フルオートのコントロールをするのが容易なので、上部にテレスコピックサイト(望遠鏡機能を持つ小型の照準器)を追加する事で、据付の長距離狙撃銃として使用するケースがある。


一方で、全く昔のままというわけでもなく、クイックチェンジバレルシステムの導入など、現在も地味に改良を続けている。各種光学機器用のマウントレールをはじめ、またシュアファイア社が専用の取り付けマウントを有した投光機を製作するなど、近代化装備の開発が今も各所で行われており、
一部ではすでに実戦配備されている。


実際に1982年のフォークランド戦争(フォークランド諸島をめぐるイギリスとアルゼンチンの紛争)でも、陣地に籠もるアルゼンチン軍が装備するスコープ付きM2による狙撃に、
質量共に優れるイギリス歩兵が多大な被害を受け、陣地1個1個に対してミラン対戦車ミサイルを撃ち込んで始末したとの逸話も持つ。高い火力と汎用性からテロリストにも重用され、海賊などの武装集団が敵対勢力を建物の壁ごと貫通射撃して殲滅させたとの事例が多数報告されている。


この銃が使用する12.7mm実包は、5.56mm弾と比べれば10倍以上の強力な弾丸だ。100mくらいの至近距離で厚さ25mmnの鉄板を撃ち抜き、
500mでも18mmの鉄板を撃ち抜く威力がある。ジープなど車で運ぶならまだしも、
人力で運ぶとなると銃身を外して銃身を運ぶ係(銃身一本の重さ12.7kg)、機関部(27kg)を運ぶ係、三脚(20kg)を運ぶ係、弾薬ボックスを運ぶ係……と、
歩兵にとっては大仕事である。






「対人狙撃銃A」

種類:ボルトアクション方式狙撃銃

口径:7.62mm

製造メーカー:レミントン・アームズ

使用弾薬:7.62x51mm NATO弾

装弾数:20発(着脱式弾倉)

全長:1124mm

重量:7760g

有効射程:800~1000m


対人狙撃銃Aは、アメリカのレミントン・アームズ社が開発したM24A2 SWSを、自衛隊や警察で採用した狙撃銃である。アメリカ陸軍をはじめ、
世界中の軍や警察で採用されている。M24は、スポーツ射撃用M700ライフルを基にHSプレシジョン製の銃床(外気温や湿度に影響されない)、
リューポルド社製の光学照準器を装備し、アルミ製だったトリガーガードをダコタ・アームズ社タイプのスチール製に交換するなどの変更が加えられている。


パラシュートでの投下に耐えられる輸送用のペリカン製大型ハードケースで支給され、銃単体ではなく、これら附属装備品を含めてM24 SWS(Sniper Wepon System)と呼ばれる。M24A2は基本型のM24の改良タイプで、10発装填のデタッチャブルボックスマガジンに変更、ストックもバットプレート近辺の全長とチークピースの全高を調節可能で、
マウントレールは従来のエジェクションポート上に置かれるレールを20mmピカティニー規格に変更しただけでなく、その前方に一箇所、左右に一箇所ずつ、合計三ヶ所のレールが増設された。後にバレルも、半ばまでを覆うOPS社のサプレッサーを備えたものに交換している。


M700ライフルはアメリカのレミントン社が開発した、狩猟用ボルトアクション式小銃の金字塔で、1962年に登場した本銃は生産コスト、
性能、耐久性のいずれも当時のライフルでは群を抜いており、今なお第一線で使われ続けている。
セミオートマチックライフルに比べて連射性こそ劣るが、
高い集弾性を持つため「ワンショット・ワンキル(一撃必殺)」を旨とするスナイパーに好まれている。


イラク戦争においても、待ち伏せへの反撃や対戦車ミサイル射手の排除、雑踏の中に紛れた相手を精密狙撃出来る等の性能が発揮されたものの、近年では連射性の低さと装弾数の少なさゆえ、市街戦では適さないという報告がなされている。


イラク戦争のファルージャの市街戦で、
固定マガジンを使用していたため、マガジン内の弾薬を撃ち尽くしたアメリカ軍兵士が発砲する毎に1発ずつ弾薬を排莢口から装填しながら戦闘を続ける姿がニュースで流され、後に着脱式マガジンを採用する事となった。


この銃と後述の対人狙撃銃Bを使用する陸上自衛隊の狙撃手は、全国の普通科連隊に創設された狙撃班(定員8名)に配属されており、単独もしくは観測手(スポッター)と2人1組での行動が基本となっている。狙撃手、観測手ともに、ギリースーツを含む隠密行動用戦闘装着セットが支給されており、森林など偽装が必要な場所で活動する際はこれを着用する。






「対人狙撃銃B」

種類:セミオートマチックライフル

口径:7.62mm

製造メーカー:ナイツアーマメント

使用弾薬:7.62x51mm NATO弾

装弾数:20発or30発(箱型弾倉)

全長:1118mm

重量:4880g

有効射程:600~800m


対人狙撃銃Bは、アメリカのナイツアーマメント社のユージン・ストーナー(M16の開発者である銃器設計者)によって開発されたセミオート方式のスナイパーライフルSR-25を、自衛隊&警察用に採用したセミオートマチックライフルだ。AR-10(AR-15、M16)の機構を踏襲しており、
作動方式はガス圧式ターンロックボルト、AR-10と同じ7.62x51mm NATO弾を使用する。


AR-15/M16のシリーズとは部品の60%を互換しているが、レシーバー、撃鉄、バレルセット、ボルト、
およびボルトキャリアーなどがオリジナルパーツとなっている。固定のアイアンサイトを持たず、
レシーバーとガスブロック(又はRAS)に設けられたレール上に、着脱式のフォールディングサイトを装備することが前提となっている。また、
排莢が後方に流れるのを防ぐカートディフレクターも、着脱式のオプションである。


SR-25にはアイアンサイトが付いておらず、レシーバートップには20mmピカティニー・レールを装備している。そのため、
各種光学機器や、
場合によってはM16A3の照準付きキャリングハンドルが着脱できる(レールシステムの前端にはフロントサイトが取り付けられる)。セミオート方式ゆえに外しても直ぐに撃つことが可能なので、主に警察や海上保安庁などの特殊部隊(SATなど)や市街戦を行う陸上自衛隊の狙撃班などで使用する事が念頭に置かれている。






「H&K MP5とSD」

種類:短機関銃

口径:9mm

製造メーカー:ヘッケラー&コッホ社

使用弾薬:9mm×19

装弾数:20、30、40発

全長:550mm(ストック展開時)700m

重量:3100g(弾倉込み)

連射速度:800発/分

有効射程:100~200m


H&K MP5は、ドイツのヘッケラー&コッホ(H&K)社が設計した短機関銃。現代を代表する近代的短機関銃であり、命中精度の高さから対テロ作戦部隊などでは標準的な装備となっている。基本的にはG3自動小銃を元に、
9mmパラベラム弾仕様に縮小した設計となっている。G3ではモーゼル社が開発し、
StG.45アサルトライフルに組み込んだのと同様のローラー遅延式ブローバック(ローラーロッキング)機構が採用されており、これは本銃でも踏襲された。


この方式では、圧力が低下してから閉鎖が解除されてボルトが開くことから、
反動がマイルドで、
軽量のボルトでも9mmパラベラム弾を安全に射撃できるようになったほか、ボルトを閉鎖した状態から撃発サイクルがスタートする、いわゆるクローズドボルト撃発となったこともあり、当時一般的だったシンプルブローバック方式・オープンボルト撃発の短機関銃と比して、命中精度が高いというメリットがあった。命中精度については、100m以内の近距離射撃であれば狙撃銃にも匹敵するらしい。


しかし一方で、G3の構造をそのまま受け継いだ故に、短所もほぼそのまま受け継いでいる。この機構によってボルトの構造が複雑になり、
単価の上昇にも繋がった。また繊細な整備を必要とし、多弾数発射後にはヘッドスペース(包底面から薬莢位置決め部までの間隔)の点検をしなければ銃が作動不良を起こすこともある。ただし7.62mmNATO弾と比べ遥かに弱い9mm拳銃弾を使うため、ボルトスプリングが柔らかく、コッキングはしやすくなっている。


軍用としては、高性能とはいえ、高価なうえにあくまで低威力な短機関銃でしかないため、後方部隊の護身用火器としても、採用例は決して多くない。ただ、G3とメンテナンスや生産ラインを共用できるため、ノルウェーやイラン、トルコ、
パキスタンなどのG3採用国の一部では、
一般兵向けにも支給されている。


永らく日の当らぬ存在であったが、1977年のルフトハンザ機ハイジャック事件において、MP5を装備したドイツのGSG9が事件を解決したことで一躍有名になり、
続く1980年のイラン大使館占拠事件でこのMP5を装備するイギリスSASの映像が世界に公開され、その地位を不動の物とした。現在は世界各国の軍・警察で採用され、SWATや対テロ部隊においては標準的な突入用火器として使用されている。


近年では犯罪者がボディアーマーを着込むなど、拳銃弾では威力不足なケースが現れたため、アメリカ各地のSWATではM4などのライフル弾を使うカービン/アサルトカービンへと更新されている。しかし、過剰な威力を嫌う警察ではまだまだ有効な武器であり、
高精度な9mm短機関銃の需要は完全に廃れたわけではない。




そしてH&K MP5SDはH&K社が、1974年頃に開発した特殊作戦用短機関銃。同社のMP5に、銃身と一体化したサウンドサプレッサーを設けている。
SDとはSchalldämpfer(独語で"消音装置")の略。


大型の一体型サプレッサーで発砲音を減少させると共に、
内蔵の銃身部に設けた幾つものベント穴で腔圧を落とし、
本来超音速で飛ぶ9mm弾を亜音速弾として発射することができる。異様な見た目とは裏腹に、発射音やマズルフラッシュの軽減効果はかなりのもの。15m離れると、
ボルトの前後音しか聞こえないという。


世界各国の軍・警察特殊部隊に制式採用され、アジアでは韓国のKP-SWAT(韓国国家警察・特攻隊)、
インド陸軍やMARCOS(インド海軍陸戦隊)、
マレーシア王室警備隊などが装備しており、日本でも警察の特殊急襲部隊(SAT)や、銃器対策部隊、
陸上自衛隊の特殊作戦群と海上自衛隊の特別警備隊(SBU)などが採用している。


その一方で30年以上も前の設計ということもあり、当時最高の性能を誇ったサプレッサーの付加価値の低下が指摘されている。また、MP5の特徴であるローラーロッキングシステムは減音効果を高めるものの、構造が複雑なため、サプレッサーによって溜まった発砲ガスによる汚れに起因する故障も多いという。
 
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