| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『Face TO Face』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『Alive』



涙なんか溢れるから
ほらもう未来なんか
見えないまんまで
溺れてしまって

邪魔なモノばかりが
視界を遮ってく
邪魔なモノばかりが
此の躰を縛ってく
邪魔なモノばかりが
此の心支配する

ついさっき迄
其処で泣いてた子が
あっちでは
もう笑ってたりする

そんな感じの日々は
もう嫌んなって
何も考えたく無くて
そっと蓋を閉じた

それでもあの子は
また此処に来て
そっと泣いていた

女の子によく居る
ほら、あの子が
居なくなったら
すぐ陰口叩く様な子
でもすぐ何も
無かったフリでニコニコ
笑顔で愛想振り撒く

汚くて醜い
そんな人間は
死んでしまえとか
思ってた部類だ

一生懸命やって
影で泣いてる子は
汚い人間には
成り得ないだろう

ほら、あの子は
人知れず泣きながら
一生懸命生きてる


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧