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遊戯王ARC-V 千変万化

作者:ユキアン
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第4話

 
前書き
『超重武者』の使い方がよくわからずにかなり強引に回してます。そして瑠璃は瑠璃で『RR』に使わせてはいけないフィールド魔法のせいで手札が有り余って逆に困りました。 

 



「永続トラップ【シモッチによる副作用】を発動。これによって相手のライフを回復する効果は全てライフにダメージを受けるに変更されます。つまり、正答だろうと誤答だろうと発動した時点でダメージは確定。事前調査でこのアクションフィールドのカードはライフの増減の量が異なるだけで全てクイズカードであることは知っています。つまり、貴方の戦術は破綻する。デュエルの答えは一つではない。無限の可能性を手繰り寄せるのがデュエルです!!」

「【ワンダーレシピ】にチェーンして【サイクロン】を発動。【食罪庫】を破壊します。これによってワンダーレシピが参照する数は0。よって0体を特殊召喚して効果は解決です。材料がなくともお客様を満足させるのが一流のシェフです。状況に合わせた料理ができないのであれば二流も同然。必ずしも美味しい料理が正しいとは限りません!!」

「【アルティメット・ファルコン】は効果を受け付けません。よって【ペタルエルフ】の効果も受け付けませんので攻撃表示のままです。攻撃を続行。さらに【ブレイズ・ファルコン】の効果を発動。ORUを一つ取り除き、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊し、500ポイントのダメージを与えます。【タロットレイ】を破壊して500ポイントのダメージ。エンドフェイズに【アルティメット・ファルコン】の効果で1000ポイントのダメージを与えます。占いごときで未来を知った気になるなど浅はかです。自分自身で未来を切り開く。そのための鉄の意志と鋼の強さを備えた私に占いで見通せると思わないでください!!」



「調子はいいみたいだな、瑠璃」

LDS近くの喫茶店でバナナパフェを食べながら瑠璃の戦績に目を通していく。アクションデュエルは体を動かしまくるのでアクションデュエルをメインに行うデュエリストはカロリーが高いもの、甘いものが好物なのだ。

「ええ。どうしてもデュエリストの質が今のエクシーズ次元のデュエリストの質に劣るし、こっちだと複数の召喚方法があるから、どうしても薄くなっちゃうのかしら?」

瑠璃は対面の席に座ってイチゴパフェを食べている。

「その可能性はあるね。カードプールの量が全然違うからね。でも、その分楽しめたでしょう」

「うん。皆思い思いのデッキを組んでるから楽しいわ。今のハートランドでは、対アカデミア用のカードを生産するので精一杯ですから。どうしても似たり寄ったりのデッキになってしまうから」

「それももうすぐ終わる。ペンデュラムカードの生産も始まったし、それの扱い方もガンガン公開して行っている。その中の精鋭を選りすぐり、アカデミアの野望を潰す。それからはLDSの協力で再興。オレもチャリティーイベントもガンガンやるつもりだ。ハートランドはすぐに笑顔があふれる街に戻るさ」

「そうですね。そのためにも私ももっと頑張らないと」

「あの、チャンピオン。デッキ診断をお願いしてもいいでしょうか?」

「うん?あれ、もうそんな時間だった?」

慌てて時計を見ると確かにデッキ診断の時間になっていた。

「ごめんね、瑠璃。次の仕事に行ってくるよ」

「いえ。頑張ってくださいね」

席を立ち、伝票を持ってレジに向かい会計を済ませてからデッキ診断に来た子と一緒にLDSの一室に向かう。

「あの、先程の人は、その、チャンピオンの恋人なのですか?」

「へっ?いいや、違うよ。半年の休暇の間に旅先で出会ってお世話になったんだ。それで、舞網に用があるっていうんで一緒に帰ってきて、そのまま色々とね。今度のチャンピオンシップに出るために、公式戦8連勝を目指してる最中。もう6連勝だからあと2戦だね」

「えっ?でもチャンピオンが戻ってきてからそんなに時間が経っていませんよね?」

「だから公式記録は6戦6勝。勝率10割」

「すごいですね」

「まあ、デッキ診断とかこまめにしたからね。扱うカードもすごいからね。ちなみに主戦力のモンスターは通称特殊召喚絶対殺すマンだから。ほい、入って」

ハートランドから戻ってから少しでもデュエリストの質を高めるためにデッキ診断の仕事をしている。赤羽零児にも協力してもらい、場所だけでなくデッキ診断後に診断で紹介されたカードがLDS系列のショップで割引が行われるようにもしてもらった。これで少しでもアカデミアに対抗できればいいんだけど。

「それじゃあ、デッキを見せてもらえるかな?」

デッキを預かりカード別に広げてデッキを確認する。

「ふむふむ、トークン主体の『冥界ターボ』にペンデュラムを加えてリリース要員を確保した形か」

デッキを元に戻してデュエルディスクに装填してシャッフルを行い、5枚ドローする。5枚を書き出して先行1ターン目の動きを見てからデッキに戻し、シャッフル後に再び5枚ドローする。それを繰り返してバランスを確認する。

「なるほどね。中々高レベルでまとまっているね。ペンデュラムのために多少バランスが崩れた感じかな?」

「そうなんです。できれば安定性を高めたいのですが、どうすればいいでしょうか?」

「そうだね。まずはトークン主体に戻すのが一番早いね。だけど、それじゃあ面白くないし、逆にペンデュラムを主体にしよう。まずはトークン生成の魔法を抜いて、ペンデュラムに『魔術師』を使っているけど、こっちの方がリリース要員を確保しやすいよ」

部屋の端末を弄ってモニターに映し出すのは『イグナイト』達だ。

「『イグナイト』は両方のペンデュラムゾーンに『イグナイト』がセットされている時に両方を破壊してデッキから戦士族・炎属性モンスターをサーチするんだ。そして『イグナイト』は戦士族・炎属性モンスターだ。また、通常モンスターだからこういうカードでサーチもできる」

次に映し出すのは【召喚師のスキル】【苦渋の決断】どちらも通常モンスターをサーチするカードだ。

「これで安定してリリース要員を確保できる。これらを『冥界ターボ』に必須なカードと混ぜ合わせて、こんな感じかな?」

『冥界ターボ』に必要【冥界の宝札】にあると便利な【アドバンス・ゾーン】回転率を上げるための【アドバンス・ドロー】と【トレード・イン】それからレベル8の便利なモンスター【神獣王バルバロス】【堕天使アスモディウス】【古代の機械巨人】をピックアップする。それらの後にランク3・6・8の汎用エクシーズを並べる。

「そんでもって今のデッキを登録してっと。ほい、この端末で今のデッキと新しいデッキとデュエルが出来るから試してみるといいよ。まあ、初めはデッキの回し方と端末の操作の説明するから見てるといいよ」

モニターでデュエルが開始され、手札を見る。よしよし、ちゃんと回るな。【召喚師のスキル】で【イグナイト・ウージー】をサーチして【ウージー】と【イグナイト・キャリバー】をセットして効果で破壊して【イグナイト・イーグル】をサーチ。【苦渋の決断】で【イグナイト・マグナム】を手札と墓地に。そして【マグナム】【イーグル】をセットして効果で破壊して【イグナイト・マスケット】をサーチして【マスケット】と【イグナイト・ドラグノフ】をセットしてペンデュラム召喚。エクストラから【ウージー】【キャリバー】【マグナム】【イーグル】を特殊召喚して【ウージー】と【キャリバー】で【永遠の淑女 ベアトリーチェ】をエクシーズ召喚してORUを1つ使ってデッキから【ラーの翼神竜ー不死鳥】を墓地に送って【マグナム】と【イーグル】で【炎星皇ーチョウライオ】をエクシーズ召喚して、ORUを1つ使って墓地の【ウージー】を回収。Pゾーンの【マスケット】と【ドラグノフ】を破壊して【キャリバー】をサーチしてエンド。

「これが基本の動きだね。あとはペンデュラム召喚でリリース要員を特殊召喚してアドバンス召喚していく形だね」

「なるほど。ですが、足りないカードを買うとなるとどれぐらいになりますか?」

足りないカードをリストにしてもらい計算していく。

「ええっと、割引を使って30万円だね。DPだと50000程になる。高額になっている原因は、【ラー】だからそれを抜いて、強いんだけど代用がないわけでもないから【ベアトリーチェ】も抜いてもいいね。これで13万ほどまで下がる。優先的に必要なのは『イグナイト』だから、それだけの場合は5万5千、サーチを突っ込んで7万弱ってところかな」

「やっぱりそれぐらいはしますか」

「シングル購入だからね。『イグナイト』に関してはパックを大量に購入する方が安く済むかもね。ただ、その場合は割引が効かないよ」

「そうですか。なら、もう少し考えさせてもらいます」

「それもいいね。周りにも色々と聞いてみるといいよ。お金のことだから慎重に考えてね。はい、これが今回のデッキ診断の割引券。これを持ってLDS直営店のショップに持っていけば今回紹介したカードと汎用カードが割引になるからね。店員さんに確認してみてね」

「ありがとうございます」

そんな感じで6人ほど捌いていく。やはり既存のデッキにペンデュラムを組み込もうとして失敗しているパターンが多い。まだ慣れていないのが問題なのだろう。これもしばらくすれば落ち着くはずだ。仕事も終わったので、瑠璃の次の対戦相手が気になりデータに目を通す。相手は、なるほど。明日はちょうど休みだし、迷いは振り切れたか、確認しに行こうか。






珍しいことに今日は遊矢が観戦にやってきている。相変わらず変装しているけどね。試合会場には既に対戦相手が到着していた。白い学ランにリーゼントに下駄を履いた漢を体現するかのような相手だった。

「来たか。俺は権現坂塾の権現坂昇だ。この男、権現坂、新たな不動のデュエルを世に見せよう!!」

「不動のデュエル?」

まさか、不動性ソリティア理論のことでしょうか?いえ、違うでしょうね。不動の意味は別にあるのでしょう。それに、今までの相手よりも覚悟がにじみ出ています。これは、強者の気配。スタンダードにも遊矢や零児のようにここまでの覚悟を持っている同年代がいるとは。私も手を抜くわけにはいきませんね。サイドデッキからカードを選び、デッキの『BF』カードと入れ替える。

「負けるわけにはいきません。私にも背負っているものがありますから」

デュエルが始まる。先行は私か。手札を見て取るべき行動を選択する。

「フィールド魔法【コズミック・フロンティア】を発動。エクシーズ召喚に成功した時、カードを1枚ドローします。そして【RR-バニシング・レイニアス】を召喚。このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、私は更に『RR』を召喚することができます。2体目の【バニシング・レイニアス】を召喚し、更に『RR』の召喚権を得ます。手札から永続魔法【RR-ネスト】を発動して効果を使います。私の場に2体以上の『RR』が居る時、1ターンに1度、デッキ・墓地から『RR』を手札に加えることができます。これで3枚目の【バニシング・レイニアス】をサーチして召喚」

「レベル4が3体。来るか!!」

「2体の【バニシング・レイニアス】でオーバーレイ。エクシーズ召喚、【RR-フォース・ストリクス】エクシーズ召喚に成功したので【コズミック・フロンティア】でドロー。【フォース・ストリクス】効果を発動。ORUを1つ使い、デッキから更に『RR』をサーチします。私は【RR-ファジー・レイニアス】を手札に加えます。【ファジー・レイニアス】は場に『RR』モンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できます。【バニシング・レイニアス】と【ファジー・レイニアス】でオーバーレイ。2体目の【RR-フォース・ストリクス】。【コズミック・フロンティア】でドロー。【フォース・ストリクス】の効果で【RR-レトロフィット・レイニアス】を手札に加えます。そして墓地に送られた【ファジー・レイニアス】の効果で【ファジー・レイニアス】をデッキからサーチして【レトロフィット・レイニアス】を召喚。【RR-シンギング・レイニアス】は私の場にエクシーズモンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できます。そして【レトロフィット・レイニアス】は1体で2体分の素材となります。2体分の【レトロフィット・レイニアス】と【シンギング・レイニアス】でオーバーレイ。【星守の騎士 プトレマイオス】。【コズミック・フロンティア】でドロー。ORUを3つ取り除き【プトレマイオス】の効果を発動して自身を素材に【サイバー・ドラゴン・ノヴァ】をエクシーズ召喚。更に【ノヴァ】を素材に【サイバー・ドラゴン・インフィニティ】をエクシーズ召喚。【コズミック・フロンティア】でドロー。【エクシーズ・ギフト】と【エクシーズ・トレジャー】を発動。【ギフト】は2体の【フォース・ストリクス】のORUを使用して2枚ドロー。【トレジャー】は場のエクシーズモンスターの数だけドロー。カードを4枚伏せてターンエンド」

瑠璃 LP4000 手札5枚
場 コズミック・フロンティア
RR-フォース・ストリクス DEF2500
RR-フォース・ストリクス DEF2500
サイバー・ドラゴン・インフィニティ ATK2500
RR-ネスト
セットカード4枚

「これほどの展開を行ったにも関わらず手札が減っていないとは、見事!!だが、この男権現坂、引くわけにはいかぬ!!俺のターン、ドロー!!」

力強くドローしたカードが光っているように見えた。これはまずいかもしれない。

「これが俺の出した不動のデュエルの答えだ。俺はモンスターをセットし、カードを2枚セットする。これでターンエンドだ」

権現坂 LP4000 手札3枚

セットモンスター1枚
セットカード2枚

デッキ内容がわからない。これが不動のデュエル?いや、違う。これは下準備だ。

「私のターン、ドロー」

【ツイン・ツイスター】を引けなかったか。押されているわね。ならば現状のカードで対処する。

「リバースオープン【ゴッドバード・アタック】【フォースストリクス】をリリースして、セットカード2枚を破壊する」

「リバースカードオープン。【ブレイクスルー・スキル】を発動。1ターンの間、相手のモンスターの効果を無効にする。対象は【サイバー・ドラゴン・インフィニティ】だ」

「おっと、それは通さないわ。【インフィニティ】の効果を発動。ORUを1つ使い、効果を無効にするわ」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ ATK2500→2300

もう一枚のカードは、【テイクオーバー5】、通常魔法だったか。囮だったのかしら?また外したか。モンスターを破壊したほうがよかったかもね。展開するか否か。ここは様子見で展開はやめておきましょう。でも、モンスターぐらいは確認しないとね。

「バトル、【インフィニティ】でセットモンスターを攻撃」

「セットしていたのは【巨大ネズミ】だ。破壊されて効果を発動。デッキから攻撃力1500以下の地属性モンスターを攻撃表示で特殊召喚する。俺は【超重武者ビッグベン-K】を特殊召喚。更に【ビッグベン-K】の効果を発動。召喚・特殊召喚された時、表示形式を変更することができる。【ビッグベン-K】を守備表示に変更」

超重武者ビッグベン-K DEF3500

攻撃力1000なのに表示形式が変更できて守備力3500とは。攻撃表示なら吸収することができたのに。これは少し裏目に出てしまったわね。

「【RR-トリビュート・レイニアス】を召喚して効果でデッキから『RR』カード、【RR-リターン】を墓地に送るわ。それから【RR-ネスト】で墓地の【バニシング】を手札に加える。そして【インフィニティ】の効果を発動。フィールドの攻撃表示のモンスタ-1体を自身のORUとして吸収する。私は【トリビュート】を吸収してターンエンドよ」

瑠璃 LP4000 手札6枚
場 コズミック・フロンティア
RR-フォース・ストリクス DEF2500
サイバー・ドラゴン・インフィニティ ATK2500
RR-ネスト
セットカード3枚

「俺のターン、ドロー!!スタンバイフェイズ、墓地の【テイクオーバー5】を除外して更に1枚ドロー。メインフェイズ、墓地の【ブレイクスルー・スキル】を除外して、【サイバー・ドラゴン・インフィニティ】の効果を無効にする」

「2枚とも墓地から除外して発動するカードだったとは。【インフィニティ】の効果を発動するわ」

サイバー・ドラゴン・インフィニティ ATK2500→2300

「これで条件は揃った。このモンスター達は俺の墓地に魔法・罠が存在しない時、手札から特殊召喚できる。出でよ【超重武者ヒキャ-Q】【超重武者ホラガ-E】」

「なっ、そんな条件を持つモンスターをデッキに入れているのに魔法・罠を入れるなんて、まさか!?」

「そうだ、俺のデッキの魔法・罠は墓地から除外することで効果を使えるものばかりだ。そしてレベル8【ビッグベン-K】にレベル2【ホラガ-E】をチューニング。荒ぶる神よ、千の刃の咆哮と共に砂塵渦巻く戦場に現れよ!!シンクロ召喚!!いざ出陣、レベル10【超重荒神スサノ-O】!!」

超重荒神スサノ-O DEF3800

「見ているか、遊矢!!これが俺の答え、これが俺の『不動のデュエル』だ!!」

「見てるよ、権現坂。今のお前に迷いは見えない」

「ああ、そうだ。お前と同じく、俺も俺の道を見つけた!!見ていてくれ、遊矢!!」

なるほど。友人、違うわね、親友なんだろう。完全に素の遊矢だ。そっか、柚子以外にも素の遊矢を知っている人がいたんだ。まあ、それも普通か。けど、いいなぁ。私はたまにしか見れないんだけどなぁ。

「行くぞ!!」

「あいやそこまで!!この勝負、我が息子、昇の負けとする。不動のデュエルとは何事にも動じぬ心こそ肝要。勝つために他流派の技を盗んだ時点でお前は負けていた!!」

「それは違うぞ、親父殿。これが俺の不動のデュエルだ!!」

「お前の?」

「親父殿、親父殿は何に不動の真髄を見られた?」

「無論、先代の、儂の親父殿の背中だ。一切の迷いなく、状況にも、世間にも流されず、自分自身のデュエルを行う漢の背中だ!!」

「だが、俺は他の物に不動の真髄を見た!!俺は親父殿が幼い頃に連れられ嵐に見舞われたあの山にこそ不動の真髄を見た!!何が相手であろうと、決して負けない強さを山に見た!!それを信じていた!!それでも、昨今のデュエルの環境は変わった。様々な召喚方法、新たなカード群に俺は自分を見失いかけた。そんな中、旅に出る直前の遊矢に俺は尋ねた。そして遊矢の答えは『もう一度山に行けばいい。もう一度その山から不動を見せて貰えばいい』と。そして親父殿が知るように山に篭った。そして山の持つ真の不動を俺は知った」

「それは、なんだというのだ」

「山は不動に有って不動で有らず!!」

「何!?」

「山は不動に見える。だが、実際には少しずつ変化している。それは木々の成長、食物連鎖、四季の変化、天候による変化、その他多くの変化を山は行っている。それでも山は不動だと見れた。何故ならその変化の全ては土台があってこそ起こりえることだからだ。そして、土台だけでは山とは言えぬ。色々な変化が起こり、それを支える不動の土台が存在する。それが、俺が知った山の真の不動!!不動に有って不動で有らず!!例え表面上(デッキと戦法)が変化しようとも、それを支える不動の(不確定なアクションカードに頼らずにどっしりと構える)心構えがあれば、不動のデュエルだと、俺は主張する!!それによって破門されても構わん!!俺は俺の信じた道を行く!!それが俺の答えだ!!」

「昇、お前」

「待たせてしまったな」

「悪いと思うのなら、これからその本気を見せてください。久しぶりに、遊矢やお兄ちゃん以外で本気を出せそうなので」

軽い挑発を入れて闘気をみなぎらせる。遊矢に影響を受けているとはいえ、ハートランドでもここまで漢を体現しているデュエリストはいない。その本気が私は見たい。

「ああ、これが俺の全力だ!!【スサノ-O】の効果を発動!!1ターンに1度、俺の墓地に魔法・罠が存在しない時、相手の墓地から魔法・罠を1枚選択し、俺の場にセットする。そしてこの効果でセットしたカードがフィールドから離れた場合除外する!!俺は【エクシーズ・トレジャー】をセットして発動!!2枚ドローする」

「相手の墓地の魔法・罠が使えるなんて」

「さらに【ヒキャ-Q】の効果を発動!!このカードをリリースして、【超重武者装留チュウサイ】を相手フィールド上に守備表示で特殊召喚する。その後、カードを1枚ドロー!!」

超重武者装留チュウサイ DEF0

「続いて【超重武者装留イワオトシ】を【スサノ-O】に装備。そして【超重輝将サン-5】をライトペンデュラムゾーンにセット!!」

「このタイミングでペンデュラム!?いえ、召喚が目的じゃない!?」

「一瞬で見破るか。だが、バトルだ!!」

「守備表示モンスターだけで?」

「【スサノ-O】は守備表示で攻撃ができ、さらに守備力を攻撃力として扱いダメージ計算を行う!!」

「何よ、そのキワモノ!?」

「【スサノ-O】で【チュウサイ】を攻撃!!」

「【インフィニティ】がいるのに守備の【チュウサイ】を攻撃。まずい、どっちかが貫通で、もう片方が攻撃回数の増加だ!?リバースカード【ダメージ・ダイエット】!!このターン私が受けるダメージを全て半分にします!!ぐっ!?」

瑠璃 LP4000→2100

「完全に読まれたか。【サン-5】の効果を発動。自分の場の『超重武者』モンスターが相手のモンスターを破壊した時、続けて攻撃することができる。【スサノ-O】は超重武者として扱う効果が存在する。続いて、【サイバー・ドラゴン・インフィニティ】を攻撃!!」

瑠璃 LP2100→1350

危なかった。油断したつもりはなかったけど、一撃で刈り取りに来た。まるで土砂崩れのように。直前まで危険だと感じさせなかった。彼は不動の山そのものね。ゾクゾクするわ。

「カードをセットしてターンエンドだ」

権現坂 LP4000 手札2枚

[超重輝将サン-5]P8
超重荒神スサノ-O DEF3800
超重武者装留イワオトシ(超重荒神スサノ-Oに装備)
セットカード1枚

「いいわ、楽しいわ。こんなデュエルは久々よ!!私のターン、ドロー!!」

さて、どうするか。仕留めきれそうにないわね。とりあえずは【スサノ-O】を処理しましょうか。

「【ファジー】と【シンギング】を特殊召喚して3体目の【フォース・ストリクス】をエクシーズ召喚。【コズミック・フロンティア】でドロー。【フォース・ストリクス】の効果で【シンギング】を手札に。手札から魔法カード【RUM-レイド・フォース】を発動!!ORUが無い【フォース・ストリクス】でオーバーレイ・ネットワークを再構築。獰猛なるハヤブサよ。激戦を切り抜けしその翼翻し、寄せ来る敵を打ち破れ!!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!ランク5【RR-ブレイズ・ファルコン】!!【コズミック・フロンティア】でドロー!!」

RR-ブレイズ・ファルコン ATK1000

「【ブレイズ・ファルコン】の効果を発動!!ORUを1つ取り除き、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てを破壊する!!」

「させん!!手札から【超重武者装留ファイヤー・アーマー】を墓地に送り【スサノ-O】の守備力を800下げることで、このターン【スサノ-O】は破壊されない!!」

超重荒神スサノ-O DEF3800→3000

「ならばバトル!!【ブレイズ・ファルコン】はダイレクトアタックができる!!」

「ぬぅ!!なんのこれしき!!」

「さらに手札から速攻魔法【RUM-レヴォリューション・フォース】を発動!!【ブレイズ・ファルコン】でオーバーレイ・ネットワークを再構築。誇り高きハヤブサよ、英雄の血潮に染まる翼翻し、革命の道を突き進め!!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!ランク6【RR-レヴォリューション・ファルコン】!!【コズミック・フロンティア】でドロー!!」

RR-レヴォリューション・ファルコン ATK2000

「【レヴォリューション・ファルコン】で【スサノ-O】を攻撃」

「【スサノ-O】の守備力の方が高いのに攻撃?」

「【レヴォリューション・ファルコン】が特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う時、相手のモンスターの攻撃力・守備力を0にする」

「なんだと!?だが【スサノ-O】は破壊されない」

超重荒神スサノ-O DEF3000→0

「メイン2、【RR-ネスト】で墓地の【バニシング】を回収してカードを2枚伏せてターンエンド」

「メイン2終了時、【スサノ-O】の効果で【ダメージ・ダイエット】セットする」

「くっ、相手ターンにも使えるなんて。それにチェーンして【ダメージ・ダイエット】を除外。このターン、効果ダメージを半分にする。意味はないけどね。ターンエンドよ」

瑠璃 LP1350 手札6枚
場 コズミック・フロンティア
RR-フォース・ストリクス DEF2500
RR-レヴォリューション・ファルコン ATK2000
RR-ネスト
セットカード4枚

「俺のターン、ドロー!!俺は再び【ヒキャ-Q】を特殊召喚して効果を発動!!このカードをリリースして、【超重武者装留ビッグバン】と【超重武者ココロガマ-A】を相手フィールド上に守備表示で特殊召喚する。その後、カードを2枚ドロー!!そして【超重武者タマ-C】を召喚する。そして【タマ-C】の効果を発動!!自分のフィールドに『超重武者』モンスター以外のモンスターが存在せず、自分の墓地に魔法・罠が存在しない時、相手フィールド上表側表示のモンスター1体を素材にシンクロ召喚を行える」

「相手の場のモンスターを素材に!?」

「俺はレベル3【ビッグバン】にレベル2【タマ-C】をチューニング!!剣を極めし者よ、二振りの剣戟と共に血潮渦巻く戦場に現れよ!!シンクロ召喚!!いざ出陣、レベル5【超重剣聖ムサ-C】!!このカードがS召喚に成功した時、墓地から機械族モンスターを手札に加えることができる。俺は【ヒキャ-Q】を手札に加える」

超重剣聖ムサ-C DEF2300

「バトルだ!!【ムサ-C】で【ココロガマ-A】に攻撃!!メイン2、【スサノ-O】で【レイド・フォース】をセットしておこう。ターンエンドだ」

権現坂 LP4000 手札2枚

[超重輝将サン-5]P8
超重荒神スサノ-O DEF0
超重剣聖ムサ-C DEF2300
超重武者装留イワオトシ(超重荒神スサノ-Oに装備)
セットカード2枚

強いわ。だけど、そろそろ終わらせましょうか。

「私のターン、ドロー。よし、行ける!!【バニシング】を召喚して【バニシング】を召喚して【RR-ネスト】で【バシニング】を回収して召喚。そして3体でオーバーレイ!!雌伏の隼よ、逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!!エクシーズ召喚!!【RR-ライズ・ファルコン】!!【コズミック・フロンティア】でドロー!!」

RR-ライズ・ファルコン ATK100

「【ライズ・ファルコン】の効果を発動!!ORUを1つ取り除き、相手フィールド上の特殊召喚されたモンスターの攻撃力分、攻撃力をアップさせ、さらに特殊召喚されたモンスター全てに攻撃することができる!!」

RR-ライズ・ファルコン ATK100→2800

「ぬぅ、まずいか」

「さらに【レトロフィット・レイニアス】を召喚してオーバーレイ!!希望と可能性の光を身に纏い、未来を切り開け!!【No.39 希望皇ホープ】【コズミック・フロンティア】でドロー!!そして【ホープ】でオーバーレイ・ネットワークを再構築、可能性の先にある奇跡の雷光、【SNo.39 ホープ・ザ・ライトニング】!!【コズミック・フロンティア】でドロー!!」

SNo.39 ホープ・ザ・ライトニング ATK2500

「【シンギング】を特殊召喚して、リリース、喰らえ!!2枚目の【ゴッドバード・アタック】対象はセットカード2枚」

「ぬぅ、一応【スキル・プリズナー】を【ムサ-C】に発動」

「行け!!【ライズ・ファルコン】!!全てを灰塵にかせ!!そして殺りなさい【ライトニング】!!ライトニング・スラッシュ!!」

「まだ終わらん!!手札から【速攻のかかし】を「無駄よ、【ライトニング】の攻撃中は全てのカードは発動できない。さらにORUを2つ取り除き攻撃力を5000にする!!」

「なんだと!?ぬおおおおおおおおおっ!!」

権現坂 LP4000→0

攻撃力5000となった【ライトニング】のダイレクトアタックを受けてなお、その場から吹き飛ばされることなく受け止めるその姿はまさに不動。彼も遊矢と同じく超一流だ。

「私に【ライトニング】まで切らせるなんて思いもしませんでした。お見事です」

「いや、まだまだ修行が足りなかった。上には上がいるものだな」

「凄かったぜ、権現坂」

観客席から遊矢が飛び降りてこちらにやってくる。

「遊矢、これが俺の答えだ。いつかはお前と肩を並べれるだけの力を手に入れてみせる」

「ああ、権現坂なら出来るさ。それから、こっちは瑠璃。柚子に似てるけど別人で、旅先で知り合ったんだ」

「黒崎瑠璃です。柚子とはいいお友達(恋敵)ですよ。顔だけじゃなくていろんな意味でそっくりです」

「……う〜む、応援してやりたい気持ちはあるが柚子のこともある。付き合いが長い分どうしてもな」

「構いませんよ。柚子にも言いましたが鉄の意志と鋼の強さで奪い取るまでです」

「柚子と喧嘩でもしてるのか、瑠璃?」

「柚子にも言ったことがあるが、敵は強大だぞ」

「その分、達成感がありますから。諦める理由はありませんね」

「そうか。ならばこの件に関してはこれ以上は何も、いや、頑張れとだけ言わせてもらおう」

「ありがとうございます」
 
 

 
後書き
コズミック・フロンティアは漫画版のZEALに出てきたカードです。おそらくエクシーズ次元では禁止行きでしょうね。ホープに突っ込むとタクティクス・チェンジと合わさってデッキがすごい勢いなくなります。 
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