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夏の詩

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第四章

4.白い服
 彼女とプールで待ち合わせた  屋外のその明るいプールで
 
 彼女の水着はビキニだった  白いビキニで僕の前に現れた

 普段は絶対に見せない照れ臭そうな顔で僕の前に出て来て それで似合うかと聞いてきた

 僕は言った  似合うとか似合わないとかじゃなくて

 見ているとそれだけで目も心もいってしまう  それでだった

 彼女にそっと囁いた  その姿でここにはいて欲しくない

 僕にだけ見せて欲しい  その白い姿は

 普段から奇麗だけれど今はまるで天使の様だから  だからだった

 僕は彼女にこのプールでその服でいて欲しくはなかった  その服でいて欲しいのは

 僕の前だけだった  天使を一人占めしたかった

 それでこう言うと彼女は笑顔になって  それで僕に頷いてくれた

 白い天使は僕だけのものになった  夏の白い天使は

 笑顔を向けてくれた僕の天使  もう二度と放さない 
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