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Little Vlad Ţepeş~魔法少女と瀟洒なメイド

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第一部~運命と出逢いと笑顔~
二章~レミリアの過去~
  Scarlet Full Moon.

レミリアは長い間孤独だった。

吸血鬼として生を受け、悪魔として恐れられ、世の驚異として忌み嫌われてきた。

彼女は自らを「Vlad Ţepeşの末裔」と称し、誇り高き吸血鬼を名乗っていたが、そんなもの人間などには興味がなかった。

ずっと孤独だったのだ。



レミリアにはひとり、同じ吸血鬼の妹がいる。

名はフランドール・スカーレット。レミリアを「お姉様」と慕い、大好きなお姉様に「フラン」という愛称をもらってそれはそれは仲睦まじく暮らしてきたという。

しかし、生まれて間もなくして、レミリアはフランを館の地下牢に閉じ込めてしまった。

気性が荒く、精神不安定であることから外に出るのを危険と感じたからだ。

自分の妹と、外の人間などを気遣っての行動であったが、妹には「お姉様は私が嫌いなの?」「外に出してよ!」と不満をぶつけられ、人間からは「血の繋がった姉妹を幽閉する姉」というレッテルを貼られた。



ついにレミリアは自分の味方をすべて失ってしまったのだ。


 
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