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昔の歌

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8部分:第八章


第八章

22.積み重ね
 積み重ねていけば少しのことでも

 気付いた時には大きくなっている

 はじめた時はどうなるかわからなかったけれど

 今じゃとんでもなく大きなものになっている

 些細なはじまりが素晴らしい結末になる

 花が育っていくように

 だから何でも続けて積み重ねていけば

 それは何時か大きな山か花になる

 山か花を目指して少しずつ

 積み重ねていけばいいさ


 積み重ねていけば何時かきっと

 大きく実を結ぶことになるから

 気付いた時は途方もなく大きくなっていて

 それを見て驚いてしまうことすらあるから

 だからまずははじめてみることが大事さ

 まずはそれからなんだ

 そこから少しずつ毎日続けていけば

 それはきっと大きなものになるから

 山も花も一日ではできないから

 焦ることなくやっていこう


 だから何でも続けて積み重ねていけば

 それは何時か大きな山か花になる

 山か花を目指して少しずつ

 積み重ねていけばいいさ


23.盗んでいいもの
 不意に女の子から言われた言葉

 盗んでいいものが世の中に一つだけある

 それは何かと思っていたら

 何と人の心だという

 何の冗談かと笑って返したら

 自分の心を盗んで欲しい  呆れたプロポーズ

 盗んだ心は好きにしていい  これはまた大胆な

 けれど盗んで欲しいというから盗んでみると

 それは何ととびきりの宝石だった

 心も身体も味あわせてもらって

 盗んだものを堪能する

 これは夢か幻か  盗んだものは最高の宝だった

 
 心を盗まれた女の子は巧みなもので

 何とそれを咎めて僕を逮捕すると言う

 幾ら何でもあくどいと思ったら

 ずっと心は僕のもの

 何とも楽しいことを言ってくれる

 自分の心を捧げたから僕も  彼女のものらしい

 盗んだ相手は逃がさない  それはまた厳しい

 けれど盗んで心を完全にしたものだから

 どうにも断りきれずに僕は

 今度は彼女に自分を委ねる

 盗んだ筈が逆に捕まって

 それが夢かまことか  何時の間にか彼女の牢獄へ

 
 けれど盗んで欲しいというから盗んでみると

 それは何ととびきりの宝石だった

 心も身体も味あわせてもらって

 盗んだものを堪能する

 これは夢か幻か  盗んだものは最高の宝だった


24.打線は水物
 野球を観に行けばまず気にするのは

 贔屓のチームが打つかどうか

 それがまず気になる

 ヒットが続くもよしホームランもよし

 とにかくチームが打つのが気持ちがいい
 
 しかし打線は水物で

 その日によってどうなるかわからない

 打つ日もあれば打たない日もある

 そこのところは完全にお天気だ

 打てばいいが打たないとどうにも詰まらない

 そうしたチームだからついつい期待する

 さて今日は打ってくれるかどうか

 
 球場でいつも気にかけているのは

 あの選手が打つかどうか

 それが第一だ

 打席に立ってチームを勝利に導く

 あの豪快なアーチと動作がまず観たい

 打たない時も多いけど

 それでも観られた時の喜びが素晴らしい

 打つ時のあのポーズを観ればそれで
 
 雨もまるで消え去ってしまうかのよう

 彼が打てば僕も心を躍らせてしまう

 その彼を信じて今日も球場へ

 さあ今日も打ってチームを勝利へ


 打つ日もあれば打たない日もある

 そこのところは完全にお天気だ

 打てばいいが打たないとどうにも詰まらない

 そうしたチームだからついつい期待する

 さて今日は打ってくれるかどうか
 
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