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ドリトル先生北海道に行く

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第九幕その十

「好きだよ」
「どちらもだね」
「うん、日本酒なんかはね」
「もう大好きになったよね」
「日本人の恐ろしい発明の一つだよ」
 それこそというのです。
「あのお酒はね」
「発明なんだ」
「そう思うよ、お米が造ったお酒があそこまで美味しいなんて」
 先生が日本酒について言うことはといいますと。
「思いも寄らなかったよ、だから日本酒を造る人達にはね」
「頑張って欲しいんだね」
「是非ね」
 先生はこうも思っているのです。
「そうして欲しいよ、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「いや、その日本酒を造る人達がね」
 先生は皆に少し寂しいお顔で言いました。
「元気がないんだ」
「業者さん達も」
「そうなんだ」
 そうだというのです。
「会社とお店も人も減ってきているんだ」
「そういえば日本酒を飲む日本人も」 
 トミーも言います。
「減ってきているそうですね」
「どうもね」
「そうなんですね」
「ビールやワインも飲まれる様になったこともあるだろうね」
 実際に先生も今はワインを飲んでいます。
「そのこともあって」
「だからですか」
「日本酒は全体的に弱くなってるよ」
「難しい問題ですね」
「日本酒はなくならないけれど」
 それはないけれどというのです。
「弱まってるね、ただこのお酒は日本人だけが飲んではいけないことはないから」
「じゃあ世界にですか」
「広まればいいね」
 こうも言った先生でした。
「是非ね」
「そうですよね」
「うん、それが日本酒の活路かな」
 今は弱まっていてもというのです。
「貴重な日本文化だからね」
「先生はそうなって欲しいですか」
「僕は日本酒も好きだからね」
 それ故にというのです。
「そうも思ってるよ」
「そうですか」
「美味しいものは皆が楽しむものだよ」
 先生の持論です。
「だから日本酒もね」
「世界にですね」
「広めていくべきだよ」
「そしてそれがですね」
「日本酒の活路にもなるから」
「ワインみたいにかな」
 こう言ったのは王子でした。
「日本酒もなれるかな」
「流石にそこまではわからないけれど」
「それでもだね」
「日本酒も努力次第で今以上に飲まれる様になるよ」
 先生は王子にこう答えました。
「海外に売り出したりしてね」
「日本の中だけでなくて」
「そう、外にもね」
「日本酒は日本だけで飲まないといけないんじゃないんだね」
「何処でも飲んでいいから」
 それ故にというのです。
「今以上に飲まれる様には出来るんだ」
「先生日本酒にも造詣あるんだね」
「造詣というよりかはね」
 何かとです、先生は王子にワインを飲みつつ答えました。 
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