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ドリトル先生北海道に行く

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第八幕その六

「そうした説も」
「そうだね、けれど今は」
「はい、代々混血してきたので」 
「外見は日本人と変わらないね」
「お互いに混血して一緒になっています」
「そうなんだね」
「ですから私もです」
 他ならないお姉さんもというのです。
「こうした外見です」
「日本人と変わらないだね」
「アイヌ人の友達もいますけれど」
 それと共にというのです。
「日本人の友達も多いですよ」
「一緒に暮らしているんだね」
「今はそうなっています、そして」
「こうしてアイヌの文化もだね」
「残しています」
「そうなんだね」
「ただ、普段はこのアットゥシは着ていません」
 今着ているそのアイヌの服に触れての言葉です。
「洋服です」
「民族衣装はだね」
「普段は着ていないです」
「この資料館でだけだね」
「そうなんです」
「あれっ、何か」 
 ここでふとです、王子がお姉さんのそのアイヌの服の着方を見て言いました。
「その服の」
「アットゥシですね」
「それがその服の名前なんだね」
「はい、そうです」
「いや、何で左が前かな」
「これは昔の着方でして」
 お姉さんは王子にそのアットゥシに触れながら説明するのでいsた。
「左を前にしてです」
「着るんだね」
「それも普通でした」
「成程ね」
「それは女の人のアットゥシですか?」
 今度はトミーがお姉さんに尋ねました。
「男の人はどんなのですか?」
「同じです」
「男の人も同じアットゥシですか」
「そうです」
 そのアットゥシとズボンを見せての言葉です。
「私達は一年中このアットゥシを着ています」
「北海道は寒いですけれど」
 トミーはお姉さんにこのことを聞きました。
「その服で大丈夫ですか?」
「寒い時はその上に毛皮を着ますので」
「毛皮もあるんですか」
「そうなんです」
「そうですか、厚着も出来るんですね」
「そうなんです」
 お姉さんはトミーににこりと笑ってお話するのでした。
「いつも」
「そうですか、わかりました」
「このアットゥシはオヒョウの樹皮から作った繊維から糸を作りそれで編んだものです」
「木綿ではないですね」
「木綿はなかったので」
「北海道には」
「はい、長い間」
「そう、木綿が日本に入って定着したのはね」
 先生がここでまた言ってきました。
「比較的新しいんだ」
「そうですね」
「だからアイヌの人達の服にしてもね」
「こうして樹皮であったり毛皮もあれば」
 お姉さんもお話します。
「鮭の皮のものもあります」
「色々あるんだね」
「ここにはそうした服も置いてあります」
 アイヌ民族のそれもというのです。 
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