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ドリトル先生北海道に行く

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第七幕その三

「やっぱり来てみてよかったよ」
「同じ日本でもね」
「神戸と全然違う場所なんだね」
「いや、日本の他の地域とも」
「北海道は違う場所なんだね」
「そうなんだ、何度か皆に話してるけれど」
 先生は穏やかな声で皆にさらにお話しました。
「狐も日本の他の地域の狐と北海道の狐は違うんだ」
「同じ狐でも」
「そrでもなんだ」
「北海道と他の地域で違うんだ」
「同じ日本の狐でも」
「確かに先生に教えてもらってるけれど」
「それ不思議なことだよ」
「本州や四国、九州の狐はホンドギツネなんだ」 
 こうした名前だというのです。
「僕達が京都で会った長生きしている狐さん達もね」
「あの狐さん達もなんだ」
「ホンドギツネなんだ」
「そちらになるんだ」
「そう、そして北海道の狐はね」
 彼等はといいますと。
「キタキツネというからね」
「ううん、狐でもだね」
「同じ日本の狐で種類が違うんだ」
「同じって言ってもいいかも知れない種類だけれど」
 それでもというのです。
「亜種になるんだ、キタキツネがね」
「そういうことなんだね」
「そして他の生きものもそうで」
「本州や四国、九州の生きものと北海道の生きものは違う」
「似てはいても」
「生物学というのは面白くてね」
 それでというのです。
「同じ生きものでも住んでいる地域によって種類が分けられているんだ」
「それで日本でもなんだね」
「北海道と他の地域だと」
「また違っていて」
「分けられているんだね」
「そうなんだ、だから生物学は覚えるのが大変でもあるんだ」
 生きものの種類にしてもです。
「日本にしてもそのことは同じだよ」
「そしてその北海道の生きものについても」
「生成は興味がある」
「そうだよね」
「うん、そうだよ」
 その通りとです、笑顔で応えた先生でした。
「この旅行でも見たいものだね」
「ただ先生」
 ここで王子は少し真剣なお顔で先生に尋ねました。
「一つ気になることがあるけれど」
「何かな」
「熊だけれど」
「ああ、北海道の熊はね」
 熊と聞いてです、先生も王子にすぐに応えました。
「ヒグマだよ」
「本州とかの熊とは違うね」
「他の生きものは亜種だけれど」
「熊についてはかなり違うよね」
「本州や四国の熊はツキノワグマでね」
 その熊だというのです。
「首のところに白い三日月型の模様が入っていることがあってね」
「だからツキノワグマだね」
「その名前の由来にもなっているよ」
「そうだよね」
「そう、そしてツキノワグマは熊の中でもかなり小型なんだ」
「性格も大人しいよね」
「だから人を襲うことも滅多にないんだ」
 先生はそのツキノワグマについてもお話しました。
「少なくとも本州や四国、九州で熊に食い殺された人の話はないね」
「そうなんだ、けれど」
「そう、北海道ではあるね」
「とんでもない事件あったらしいね」
「明治の頃にね」
 先生はこのことは暗い顔でお話しました。 
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