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ドリトル先生北海道に行く

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第五幕その五

「僕達は」
「そうそう」
「華があるからね、阪神は」
「他のチームにはない」
「そんなチームだからね」
「そう、本当にね」
「むしろそうしたチームでないと」
 先生は阪神がここぞという時に負けることから言いました。
「僕も応援していないかな」
「僕達もね」
「そうかもね」
「そうしたところがまたよくて」
「それで応援するのかな」
「魅力があって」
「阪神はいいチームなんだろうね」
 こうも言った先生でした。
「負けることが多くても」
「不思議とね」
「勝っても負けても華があって」
「それで惹かれる」
「それが阪神なんだろうね」
「出来れば次この球場に来た時は」
 先生は札幌ドームを見つつ言いました。
「阪神とのシリーズを観たいね」
「是非ね」
「その時が来て欲しいね」
「本当に滅多に優勝しないけれど」
「滅多になんだよね」
 先生はとても残念そうに言いました。
「阪神が優勝することは」
「ううん、それじゃあ」
「そのことを楽しみにしながら」
「これからね」
「ラーメンを食べるんだね」
「そうそう、ラーメンもあるし」
 ここで先生はこうも言いました。
「ここはスープカレーも名物なんだよ」
「あっ、そうなんだ」
「北海道ってスープカレーも名物なんだ」
「そうだよ、あのカレーはね」
 まさにというのです。
「この札幌が発祥らしいんだよ」
「へえ、それじゃあね」
「スープカレーも食べることになるかな」
「ラーメン、蟹、ジンギスカン鍋に」
「それもね」
「そうしようかな、ただまずはね」
「ラーメンですね、それでスープカレーは」
 ここで言ったのはトミーでした。
「明日の朝どうでしょうか」
「朝になんだ」
「はい、朝にカレーもいいですよね」
「うん、カレーは栄養価も高いしね」
「一気に目が覚めますし」
「その暖かさと味でね」
「だからどうでしょうか」
 これがトミーの提案でした。
「明日の朝はスープカレーを食べて」
「ホテルでだね」
「そうしませんか?」
「そうだね、じゃあ明日の朝に食べよう」
 スープカレーをとです、先生はトミーの提案に頷きました。
「それじゃあね」
「はい、それじゃあ」
 トミーは先生に笑顔で応えました、そうしたお話もしてです。先生達は札幌のラーメン横丁に入りました、そしてそこで。
 まずは塩ラーメンを食べてです、先生は言いました。
「このあっさりした感じがいいね」
「うん、九州とはまた違った感じでね」
「美味しいですね」
「薬味にコーンが入っていてね」 
 先生は王子とトミーに応えつつ薬味のそちらにも言及します。
「出汁をとっているんだよね」
「スープは豚骨だね」
 王子はそのスープを少し飲んでから言いました。 
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