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ドリトル先生北海道に行く

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第四幕その八

「煉瓦の建物の間に見えるお空もね」
「奇麗だよね」
「何処までも澄んでいて」
「空が海みたいだよ」
「空色の海だね」
「僕は残念だけれどね」
 こうしたことも言った先生でした。
「詩人でも小説家でもないから」
「詩はだね」
「こうした奇麗な場所の中にいても書けない」
「そうなんだね」
「そうしたことは出来ないんだよね」
 本当に残念そうに言うのでした。
「僕は」
「そういえば先生は詩は好きだけれど」
 王子も先生に言います。
「詩を作ることはしないね」
「しないというか出来ないんだ」
「そうなんだね」
「それが残念だね、今は」
 そうだというのです。
「本当にね、ただ」
「ただ?」
「いや、詩は作れなくても景色は楽しめるね」
「うん、それ自体はあね」
「じゃあそれでいいね」
 こう言って満足するのでした。
「それでね」
「そういうことだね」
「本当にね、じゃあ」
「それじゃあだね」
「今度はお風呂に入るんだね」
「はい、そうです」
 トミーが先生に答えます。
「そうなります」
「それじゃあ」
「うん、じゃあね」 
 こうお話してでした、先生達は。
 今度はお風呂屋さんに向かいますがふとでした、先生は皆に言いました。
「そうだ、お風呂の後はね」
「お寿司の前にだね」
「その前にですね」
「お土産を買っていこう」
 こう言うのでした。
「是非ね」
「あっ、そうだね」
「小樽のお土産もですね」
「皆の為にね」
「買いましょう」
「小樽はお土産もいいから」
 だからというのです。
「ガラス細工がね」
「ガラスいいね」
 王子はガラスと聞いて述べました。
「気をつけないと壊れるけれど」
「落としたりしたらね」
「けれど凄く奇麗だから」
「うん、是非ね」
 それこそと言うのでした。
「買っていこう、サラ達にね」
「そういえばサラさん最近は」
 ここでこう言ったトミーでした。
「皆ガラス細工の品に凝ってるんですよね」
「そうだね」
「じゃあサラさんにも」
「買おうね、他の皆にもね」
「お父さんとお母さん、それに王宮の他の皆にも」
 王子も言います。
「買おうか」
「それじゃあね」
「うん、是非ね」
 こうお話してでした、皆で。
 まずはそのスーパー銭湯に行きました、そうしてでした。
 皆で一緒にです、こう言ってでした。 
 後はです、皆でなのでした。
 お湯やサウナを楽しみます、そして。 
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