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ドリトル先生北海道に行く

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第三幕その九

「お昼はこれまでで」
「そしてだね」
「夜また飲みましょう」
「それじゃあね」
 先生はトミーの提案に笑顔で頷きました、そしてです。
 食事の後は函館の街を歩いての観光でした、そこで。
 先生は皆にです、こう言いました。
「夜は離れた場所で見るよ」
「見るって?」
「離れた場所でって」
「どうするの、一体」
「夜は」
「この函館は夜景も有名なんだ」
 動物の皆にこのことをお話するのでした。
「だからね」
「あっ、街から離れて」
「その場所からなんだ」
「函館の夜景を見るんだ」
「そうするんだ」
「そう、函館に来たから」
 それ故にというのです。
「夜景も見ないとね」
「そういうことなんだ」
「じゃあ一緒に行こうね」
「夜は夜景」
「それを楽しもうね」
「さて、夜はお刺身を食べて」
 晩御飯のことも言う先生でした。
「お酒も飲んでね」
「そして夜景だね」
「夜景も楽しんで」
「函館を見ていくんだね」
「そうしようね」
 こうお話してでした、そのうえで。
 先生達は夜まで函館の街を歩いて王子や日笠さん、それにサラへのお土産を買って郵送で届ける手続きもしてでした。
 晩御飯は実際に鮭のお刺身と烏賊やほたて貝の天麩羅等を食べてです、お酒も楽しんでそれからでした。
 函館の夜景を見に行きました、その夜景はといいますと。
 動物の皆は夜の中に輝く無数の宝石達を見てです、目を輝かせて言いました。
「凄いね」
「日本は夜景が奇麗な街が多いけれど」
「函館の夜景は別格だね」
「明るいだけしゃなくて」
「宝石が無数に瞬いてる」
「澄んだ夜空みたいだね」
「それ以上かもね」
 こう言うのでした。
「こんな夜景もあるんだ」
「函館って夜も奇麗なんだ」
「この奇麗な街を見られるなんてね」
「私達幸せね」
「いや、僕もね」
 先生も言うのでした。
「これだけ奇麗とはね」
「思わなかったんだね」
「先生にしても」
「そうだよ」
 こう皆に言うのでした。
「こんなに奇麗とはね」
「先生の予想以上」
「そうだったんだね」
「この函館の奇麗さは」
「そこまでなんだね」
「こんなに奇麗だとね」
 声にも笑みが入っていました、奇麗なそれを見て満足している笑みが。
「来てよかったよ、そしてね」
「また来たい」
「そう思うんだね」
「先生にしても」
「そうなのね」
「うん、函館は凄くいいよ」
 太鼓判を押した言葉でした。 
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