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ポケットモンスター〜ソウタストーリー〜

作者:nsk118mk
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第1話 旅立ちの儀式

 
前書き
もう1つの方と共に少しづつ更新していきたいと思います。よろしくお願いします。 

 
グリーン「よっ‼️みんな。」
グリーン「俺の名前はグリーン。トキワシティのジムリーダー兼ポケモン博士のオキードの助手をしている。」
グリーン「本当はこの場にもじーさん…いや、オキード博士が居るべきなんだが…なんせオーキド博士は現在、コガネシティでラジオの収録中でな。」
グリーン「ってなわけで、お約束のあの台詞をじーさんの代わりに俺が言うことになった。」
グリーン「ではでは…ゴホン。」

ポケットモンスター縮めてポケモン。この世界にいる不思議な生き物だ。ポケモンは人と時に協力し、時に戦ったりしながら共存している。
これから君はそんな不思議なポケモンの世界への一歩を踏み出すわけだ。さぁ‼️勢いを持って…

グリーン「…ダメだ。全然ちげぇわ。あのじーさんよくあんな長いセリフ覚えてるなー。孫の名前は忘れる癖に。」







少年の部屋には大きな鏡がある。145㎝と12歳にしては少し小柄な少年の全体像など、いとも容易く映し出す程の立派な鏡だ。そんな埃一つない鏡の前に少年は立ち、鏡の中の自分を見つめた。

「これから暫くはこの鏡の前にも立てなくなる。これは最後のケジメの儀式だ。」

誰もいない部屋で、少年は妙に甲高い声で呟いた。呟いたとは言ってもその声量は家の庭で日向ぼっこをしていたペルシアンが飛び跳ねるくらいのかなりのモノだったが。
呟いたあと、少年は鏡の中の自分…正確には自分の中の自分に話しかけ始めた。

「なぁソウタ?今日も元気か?」
「笑っていられるか?」
「自信に満ち溢れているか?」

少年は誰かを問いただすような口調で自分に問いを投げかけた。少年の名はソウタ。いつから彼はこんなことを始めたのか…今となっては昔のこと、それは一年前へと遡る。

ソウタ「おっと。」
ソウタ「第1話から回想なんかに入ってたら、話が伸びすぎて訳わかんなくなるからとりあえず割愛だ!」







その頃、ソウタの家から歩いて15分もかからない場所にある研究所…オーキド研究所には既に3人の少年がいた。
オーキド研究所はマサラタウンという小さな街にある。マサラタウンは何もないが、何か懐かしい田舎で素朴な街だ。だが、そんな素朴な街にあるにしてはオーキド研究所は少し大きい建物であった。その為、マサラタウンの人間ならば誰でもそのオーキド研究所に行くときは緊張してしまう。ましてこの3人はオーキド研究所に初めて来たのだ。3人とも緊張でガチガチに固まった状態で応接間のソファに腰掛けていた。

「お前たちが今日…旅に出るトレーナーか。」

応接間の扉が不意に開いた。3人は特に会話していた訳でもないのに、いっそう背筋を伸ばした。

「そんなに緊張するなって。」

現れたのはオーキド博士…ではなくて、ファッション誌のモデルのような緑を基調とした衣服に身を包んだ若者…グリーンだった。

「「「グリーンさん⁉️」」」

3人そろって声をあげる。

グリーン「いや、そんなに驚くこたぁねぇだろ。」
「でも…オーキド博士がポケモンをくれるんじゃ…」
グリーン「じーさんは今は、コガネシティでラジオの収録をしている。まぁ、俺はあの人の代わりってことだ」

オーキド・グリーン。若干21歳にしてジムリーダーとポケモン研究所の助手をこなす凄腕のトレーナー。マサラタウンの子供たちにポケモンの授業を受け持つこともある。その忙しさの中でも、ポケモンを愛する心を忘れないどんな人からでも好かれる若者。3人の少年もグリーンのことは大好きだった。

グリーン「と、いう訳でだ。」
グリーン「今日…お前達はついにポケモントレーナーへの第一歩を踏み出す訳だ。俺の持ってきたトレーの中には3匹のポケモンがいる。この中から好きなポケモンを選べ。」

ポケモントレーナー。カントー地方では10歳になったときにポケモンを持つことが許される…が、トレーナーとして旅に出るのは普通、トレーナーズスクール(ポケモンの学校)を卒業してからである。少年3人もトレーナーズスクールの卒業生だった。
しかも、12歳になり旅に出発する予定の10万人の少年少女から選ばれた所望天才の少年3人。彼らには特別な任務が課せられる。

グリーン「そろそろ決まったか?」

3人は揃えて首を縦に振る。

「俺はヒトカゲです。」

3人の中で1番背が高く、常にヘラヘラとしている少年…名をヒロと呼ぶが、彼はヒトカゲを選んだ。

グリーン「ほのうタイプのヒトカゲか。そいつは少し癖があるが育てれば強くなるぞ‼️」

「俺はフシギダネ。」

3人の中で最も筋肉隆々でサッカー選手のような身体をしている少年…名をヨシと呼ぶが、彼はフシギダネを選んだ。

グリーン「フシギダネか。そいつは草タイプのポケモンでな。利口で初心者にはピッタリだ。」

「俺はゼニガメだな。」

頭を丸めており人懐こい笑顔を浮かべている少年…名をユウと呼ぶが、彼はゼニガメを選択した。

グリーン「水タイプのゼニガメか。そいつはとても元気な奴だから、きっと楽しい旅になるぞ‼️」

グリーンがさながらオーキド博士のように3人にアドバイスを伝えたところで、場をまとめ始めた。

グリーン「選び終わったな。よし。」
グリーン「じゃあ…これを渡そう。」

そう言ってグリーンは懐ろから赤いタブレット端末を差し出した。ポケモン図鑑である。

グリーン「ポケモン図鑑は知ってるな?」
ユウ「はい。」
ヒロ「ポケモンを捕まえればその情報が記録される機械ですよね。」
グリーン「そうだ。」
グリーン「そのポケモン図鑑を埋めることが君たちトレーナーズスクールの優等生に課せられた任務となる。」
グリーン「さぁこれで渡すものは渡した。あとは旅に出るだけだ。グッドラック‼️幸運を祈る。」
「「「はい‼️」」」

こうしてヒロ、ヨシ、ユウの3人の冒険も始まった。

続く

 
 

 
後書き
主人公はソウタです…笑 
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