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ドリトル先生北海道に行く

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第一幕その六

「日本も暑いからね」
「そうだね」
「人が多いしね」
 その人の熱気のこともあって余計に暑いのです。
「アスファルトが熱を保ってしいかもビルが多くて風も防がれて」
「それがね」
 アオシツオサレツは二つの頭で言います。
「大阪は余計に暑いね」
「冷房から出る熱気もあって」
「だから大阪は暑いけれど」
「北海道はなんだ」
「そう、北海道は涼しいからね」
 先生は皆にこのことを保障しました。
「そして自然も豊かで美味しいものが多いよ」
「あっ、美味しいものが多いんだ」
 食いしん坊のダブダブはそこに反応しました。頭から音符が出たみたいになって。
「それは楽しみだね」
「ダブダブはそう言うね」
「うん、早く行きたいよ」
「自然も豊かなら」
 ガブガブはこちらに興味を向けます。
「是非行きたいわね」
「動物も独特だよ」
「あら、それは余計に行って見たくなったわ」
「生きものが独特って」
 ポリネシアはそこに注目しました。
「日本よね」
「日本でもなんだ」
「北海道は独特なの」
「狐や狸、熊がいるけれど」
 それでもとお話する先生でした。
「北海道にいる亜種なんだ」
「ふうん、そうなんだ」
 チーチーはそう聞いて目を好奇心で輝かせました。
「そのこと面白そうだね」
「そう思うね」
「一体どんな感じかな」
「じゃあそういうことも見る為に」
「是非共ね」 
 最後にチープサイドの家族がお話します」
「行きましょう」
「その北海道に」
「そして旅行をね」
「皆で楽しもう」
「そうしようね、じゃあ皆で行こう」
「いや、正直なところね」
 トートーがまた先生に行ってきました。
「今日のうちに決まるなんてね」
「思っていなかったね」
「うん、何処かに行けるかなとは思っていたけれど」
 それでもというのです。
「まさか今日すぐに決まるとは思っていなかったよ」
「運がよかったみたいだよ」
 先生はここで少し考えるお顔になりました。
「日本じゃ旅行はイギリスよりずっと盛んみたいでね」
「ああ、そういえばテレビでもね」
「いつも旅行番組やってるね」
「日本国内のことも海外のことも」
「いつもね」
「そうだね」
「日本人はかなり旅行好きみたいで」
 先生は皆にお話します。
「オフの時は結構前から予約しないとね」
「駄目なんだね」
「行けないんだね」
「そうみたいだから」
 それでというのです。
「僕が動いたのはかなり遅くて」
「それであっさり決まったのは」
「今日のうちに」
「それは本当になんだ」
「運がいいんだ」
「いや、何か僕はね」
 微笑んでしみじみとして言う先生でした。 
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