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元吸血鬼の魔道士生活(休息中)

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ドラゴン襲来

・・・・・・・・・・
マカロフ「皆の者、心して聞け」

さっきまで騒いでいたショウブたちは今は、マカロフの話を聞くために静かになっている

マカロフ「今から重大発表をする。天狼島からギルドに戻ったその日より…」

ショウブたちはマカロフの話に耳を傾る

マカロフ「女子のみ制服を設定する!!ナース服かスク水限定じゃ!!ヤッホー!!」
ルーシィ「何の話かしら!?」

マカロフの発表にルーシィが突っ込む

エルザ「なるほど。それは楽しみだな」
ルーシィ「乗らない!!そこ怒るとこ!!」
ミラ「マスター…ここは真面目に…」
マカロフ「すみましぇ~ん!!ちょっと乗りで!!」

そんなマカロフをミラが睨む。ミラさんに睨まれたマカロフはじぶしぶ話を戻した

マカロフ「おほん、重大発表なのじゃが…今回のS級魔導士昇格試験は中止とする!!」
「「「「なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」」」」

ナツ、グレイ、ガジル、エルフマンは大声で叫んだ

マカロフ「だ・か・ら!!今回はS級魔導士昇格試験は中止とする!!」

マカロフは再度ナツたちにそう言うが、納得いかないようだ

ナツ「納得いかねぇぞじーさん!!」
グレイ「なんで中止なんだよぉ!!」
ガジル「俺をS級にしやがれ!!」
グレイ「候補者はおめぇじゃなくて!!レビィの方だけどな!!」
マカロフ「仕方なかろう、色々あったんじゃから」
ミラ「候補者の中に評議院が紛れ込んでたり、悪魔の心臓に邪魔されたり」
レビィ「今回は仕方ないかなぁ」
ガジル「おめぇ!!それでいいのかよちくしょー!!」
マカロフ「お前がそんなに暑くなることもなかろう」

マカロフとミラの説明でレビィは納得したのだが、なぜかガジルはいまだにS級を諦められないようだ

グレイ「だぁー!!S級になりたかったー!!」

グレイは頭を抱えながら叫び、

ジュビア「大丈夫!!グレイ様なら次こそきっと!!」

ジュビアはそんなグレイを励まし、

エルフマン「はぁ…漢は引き際も肝心か」

エルフマンはため息を吐きながらも諦めたようだ

ナツ「俺は諦めねぇぞ!!絶対S級になるんだ!!グレイもエルフマンもレビィも諦めるんだな?だったら俺
がS級になる!!S級になるんだー!!」

候補者が次々に納得する中、ナツだけはいまだに駄々をこねて暴れている

ハッピー「落ち着こうよナツ」
マカロフ「ふぅー…しょうがないのぅ。特別じゃ!!今から最終試験を始めよう!!ワシに勝てたらナツを
S級にしてやろう」

マカロフは手をヒラヒラとし、かかってこいといった感じに動かす

ナツ「本当かじっちゃん!?おっしゃー!!燃えてきたー!!」

ナツはやる気満々だが、結果が目に見えてる

ナツ「いくぞぉ!!」

ナツはマカロフに飛びかかったが

《ゴンッ》

巨大化した右手に殴られ、一瞬で潰されました

ナツ「…参りました…」

あまりの速さにほとんどが驚くしかなかった

ショウブ「ウェンディ」
ウェンディ「はい、なんですかショウブさん」
ショウブ「少し、相談ごとがあるんだが、二人で話せないか」
ウェンディ「いいですよ。シャルル、ちょっとショウブさんと言ってくるね」
シャルル「ショウブ、ウェンディに変なことしたら容赦しないわよ」
ショウブ「わかってるって」


・・・・・・・・・・
ショウブ「ふぅ、ここら辺ならいいか」

ショウブは簡易キャンプ場から少し離れた場所に来た

ウェンディ「あの、それで、相談っていうのは…」
ショウブ「相談っていうよりかは質問って感じかな。で、それは俺の気持ちことだ」
ウェンディ「ショウブさんの?」
ショウブ「ああ。俺が初めてウェンディと会った時から思ってたんだが、ウェンディがほかの男と接してると
こう、心が痛むんだよ。なんかチクチクする感じがするんだ。初めて、ナツと勝負して、ウェンディがナツを
治療しにいった時。ドランバルトの時もだ。あの時は怪しさとか、助けることとかに集中しててあまり感じな
かったが、やはりチクチクする感じがある」
ウェンディ「え、だ、大丈夫なんですか!?」
ショウブ「それで長年の知識から一つの結論に至った。俺はウェンディが好きなんじゃないか、と」
ウェンディ「ふぇ!?///」

ウェンディの顔が赤く染まった

ショウブ「最初は否定してたが、やっぱりクエストの最中でも、何度も何度もくると否定できくなってきた。
それでウェンディ、お前の気持ちを聞きたい。正直に自分の思ってること言ってくれればいい」
ウェンディ「私は………」

ウェンディが言葉を飲んだ。そして口を開いた

ウェンディ「私は、よくわかりません。でもドランバルトさんにパートナーに選ばれた時、ショウブさんと組
みたかったとか、評議会から天浪島に向かう時不思議と安心して、かっこいいとか考えちゃってたり……私も
ショウブさんに…恋してるのかも…しれません///」
ショウブ「……そうか。いきなりずうずうしいとは思うが、俺と付き合ってくれないか///」

ショウブが初めて顔を赤くし、ウェンディに告白する

ウェンディ「…はい…///」


・・・・・・・・・・
ショウブ「今戻った~」
シャルル「早かったわね」
ショウブ「まあな」
ミラ「あらあら、どうしたの手なんてつないじゃって」
ウェンディ「えっと…///」
ショウブ「今ミラが思ってる通りだ」
ミラ「それはよかったわね」
ショウブ「ああ」
ウェンディ「はい」

そんな時、遠くから何かの音が聞こえてくる


《ォォォォォンッ》
《ァァァァァアッ》
《ォォォォォオッ》

ルーシィ「何?」
ナツ「何の音だ?」

ショウブたちは突然の音に辺りを見渡すが、特にこれといった変化は見られない

ガジル「どうせ、ルーシィの腹の虫かなんかだろ?」
リサーナ「え!?こっちのルーシィって、こんなすごい音するの!?」
レビィ「ちょっとガジル?デリカシーにかけた発言しないでよね」
ガジル「ギヒッ」

ボケるガジルとそれを真に受けて驚くリサーナ。ガジルの発言にレビィは少し怒っているようだ。

ミラ「あらあら、それじゃあお食事多めに用意しておかないとね」
ガジル「おい!!冗談だっつうの!!」

ミラは笑顔でそんなボケを言い、ガジルも驚きながら突っ込んだ

グレイ「まぁそれはそうとしても、妙な地鳴りだったな」

グレイは真面目な顔をしてそう言うが、ビッグスローとフリードはその下を指さして青ざめている

「ハァ…ハァ…」
グレイ「なんだ?今度は荒い息づかいみたいのが聞こえるぜ!」

その荒い息づかいもなぜかグレイの下からする。気になったショウブは下を覗く。するといきなりショウブは
吹いた

ショウブ「ブフッ!!」
グレイ「どうした?ショウブ」
フリード「おいお前…何に座ってるんだ?」

フリードは意を決してグレイに質問する

グレイ「何って、椅子に決まって…うおっ!!」

グレイは自分の座っているものを見て驚愕した。それは椅子なんかではなく、お尻を突きだしているジュビア
だった

グレイ「いつの間に!!」
ジュビア「ゼレフを逃がしたジュビアは、グレイ様の椅子がお似合いですわ!!」
グレイ「だから、そんな趣味はねぇつってんだろ!!」

幸せそうな顔で言うジュビアから逃げるように立ち上がるグレイ

ミラ「はい、ショウブ、ウェンディ、お待たせ」
ウェンディ「ありがとうございます」

ミラがショウブとウェンディに飲み物を持ってきたので、ウェンディはそれにお礼を言う

ショウブ「ケガしてるのにすまんな」
ミラ「いいのよ。私が好きでやってるんだから」

申し訳なさそうに言うショウブに笑顔で答えるミラ

エルフマン「さすが姉ちゃん!!漢だぜ!!」
シャルル「違うでしょ!!」

ミラを褒めるエルフマンだが、いつも通り漢を強調するからシャルルに突っ込まれる。するとエルフマンの頭
を誰かが木の棒で叩いた。

エルフマン「何すんだこのやろう・・・」
エバーグリーン「漢漢って…アンタといると無性にイライラしてくんのよ!!」
エルフマン「なんだそりゃ!!」

エルフマンは次々に頭を連打されている

ウェンディィ「ふふ」

その二人の様子を見て微笑んでいるウェンディ。ショウブはミラからもらった飲み物を飲もうとしたが、ある異変が起きていた

「……」
ウェンディ「どうしたの?シリル…!!」

ウェンディも自分の飲み物を見てその異変に気づいた。なぜか飲み物が揺れていたのだった。その飲み物の揺れが止まったかと思ったら、

「オオオオオオオオオオオンッ!!」
「オオオオオオオオオオオオッ!!」
「アアアアアアアアアアアアッ!!」

遠くから凄まじい咆哮が聞こえてきた。

レビィ「きゃっ!!」
ミラ「なんなの!?」
ラクサス「ぐうっ!!」

ショウブ「あああああああああああああああっ!!!!思い出した!!!!」
シャルル「五月蠅いわね!!」
ショウブ「そんなこと言ってる場合じゃない!!全員逃げろ!!」
シャルル「はぁ?どういうことよ?」
ルーシィ「みんな!!大丈夫!!」
ナツ「すごい声だ!!」
ギルダーツ「お前ら…」

釣りに行っていたナツとギルダーツとハッピー、それに、ルーシィとカナがこちらに駆けてくる。こちらに向かってきていると、ギルダーツは突然左腕に手を当てる

カナ「ちょ!!大丈夫!?」
ギルダーツ「古傷が、疼いてきやがった…間違いねぇ、奴だ。奴が来るぞ」
ショウブ「ぼさっとしてないで全員さっさと逃げろ!!!!逃げないと死ぬぞ!!!!」
リリー「おい!!上を見ろ!!何か来るぞ!!」

空を指さすリリー。全員、上空を見上げる。雲に隠れて姿までは確認できないが、そこには何か大き影が3つあった。

ナツ「なんだアレ!?」
グレイ「でけぇぞ!!」
ショウブ「手遅れか!!」

それを見上げていると、雲からその姿を次第に現してくる。雲から見えたその姿は、黒く巨大なドラゴンと赤く巨大なドラゴンと緑い巨大なだった。 
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