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『夢の中の現実』

作者:零那
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『愛する父へ』



父の居場所を知って、手紙を書くことにした。


父さんへ

次女の零那です。
覚えてくれてますか?
貴方から離れた日、凄く後悔しています。
無力で何も出来なくて、役に立てなくて...
何もしてあげられなくて本当にごめんなさい。

貴方に逢いたかった。
ずっとずっと、ずっとずっとずっと逢いたかった。

いろんな事があった。
本当にいろんな事が...。

何度も死にかけた。
大事な人が何人も死んだ。

貴方に逢いたい。
出来る事なら今すぐにでも。

ただただ逢いたい...。
逢って抱き締めて欲しい。

零那より


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零那へ

勿論覚えてる!
元気やったか?
いろいろ大変やったか?
ごめんなぁ...。

父さんもいろいろあってな...。
父さんも零那に逢いたいな...
逢ってくれるんか?
逢おう!

うち来るか?
何もない狭い古いとこやけど。
いっぱい話聞くで!

父さんより


 
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