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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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補習授業のヒーローズ
  黒鐵神殿にて復活した一真×人間界隠れ家に行くグレモリー眷属+黒神

月中基地本部では出撃命令が出た所で、黒鐵神殿内でも動きがあった。それは肉体再構築中であったカプセル内にいた俺の意識、先程まで射影体として話していたが再構築完了と共に神殿内は真っ暗から神々しい場所となっていた。

そこは煌びやかな場所となっており、ドライグ達は復活する相棒を考えてティアは神殿内にある風呂を用意している。ドライグとサマエルは、月中基地本部管制室に通信後に食べ物を準備していた。

「相棒から預かっていた空間切断の剣により、黒鐵神殿外にいる者らが準備した料理をここまで運ばせたからな」

「僕も驚いたけど、まさか一真から預かり物があった何て驚いたよー。肉体再構築完了後、お風呂で体を綺麗にさせてからお腹が減った一真への準備だもんねー」

「こっちは準備完了よ、幸いお風呂や一通りの生活が出来るスペースがあってよかったわ」

するとカプセルに動きがあったので、ドライグ達は観察するとカプセルが横から斜めの状態となって開封したのだった。そこには全裸状態の織斑一真が仮死状態と言う感じだったが、ドライグ達の呼びかけにより意識が回復した一真。

「・・・・ここは?」

「相棒、おはよう。やっと再構築完了するから、色々と準備させてやったぜ」

「裸のままだと寒いから、既に準備済みのお風呂にでも浸かって来たら?本当なら再構築後、時間が必要だと聞かされているけど冥界が大変なのは一真も知っているでしょ?お風呂に入ったら準備させた料理を食べて力を付けさせている頃に、また招待客が来るそうだからね」

「僕らもフォローするからさ、まずはお風呂で体を綺麗にしなくきゃね」

「そうさせてもらうぜ、ドライグ達に月中基地本部の者達よ。感謝する『織斑総司令官、トレミー2番艦とアークエンジェルらが出撃しました』ご苦労、もう少しだけ甘えさせてもらう」

ティアの手を借りて立ち上がると神殺しの毒を受ける前の状態となっていたが、肉体再構築させると体力が衰えてしまう事がある。本来ならもう少し時間が欲しい所だが、今は時間が無い事は射影体で黒神とグレモリーらと話していた時から知っていたからな。冷えた身体を温かい湯に浸かり、ティア達もついでに入っては神殿内にいる神界と冥界にいる神仏らも浸かっていた。

「コイツらはどこから出て来たんだ?」

「異空間には神界と冥界があってな、俺らがいたD×Dとは違う容姿をした神仏がいると言う訳だ。例えばあそこにいるのは青年の姿をしたゼウスとポセイドンに、俺の隣にいるのが帝釈天と四天王ら護法五神と呼ばれた神仏らだ」

「何か話している様子のようだけど、私達には何も聞こえないわ」

「そりゃ神仏の声が聴けるのは、神界と冥界にいる神仏と全てを創ったと言われている創造神黒鐵である俺ぐらいだろう。さてと久々に翼を洗うとするか・・・・今回は時間が無いので水の精霊王ガッドよ、我の翼を一瞬にして洗ってくれ」

名指しで言われた後、水の精霊王ガッドが汚れていた6対12枚の翼を一瞬にして洗ってくれた事で金色となった。納得と共に脱衣所に出てから、風の精霊王により一瞬にして乾燥のお陰で身体が乾いた。下着を着てから量子変換機で、いつもの黒い戦闘服に着替えて終えると用意された料理が置かれたテーブルに行って食べ始めた。すると招かれざる客が来るそうなので、俺ら以外の神仏は元に戻って行った。

『織斑総司令官、D×Dの状況は何とかなっているようです』

「報告ありがとうクリス、それと俺の気遣いもな」

『いえいえ、今頃奏さん達と発進して行った優斗君ら増援により冥界の空は晴れそうですよ』

「これを食い終わる頃には、本調子になるだろうな。ところで黒鐵改はいつでも出れるのか?」

『黒鐵改はそちらにあるので分かりませんが、恐らく大丈夫かと思われますよ』

通信していると俺の後ろには、仁王立ちをしていた黒鐵改がいたので見た目だけで大丈夫そうだと確信した。一方D×Dの人間界深夜、僕と部長と朱乃さんにアーシアさんと小猫ちゃんとギャスパー君の六名はグレイフィア様が渡して下さったメモ書きに記された場所に到着。

なお黒歌さんとレイヴェルさんは、いつでも黒神から通信が来てもいいように通信機をハメながらも一緒に来てくれた。イリナさんは天界へ行ったきり連絡の無いゼノヴィアを迎えに行くと言って、僕らと別行動を取ったのだった。

『黒歌、今天界に到着したけどゼノヴィアは補強したエクス・デュランダルを使って鍛錬してたよ』

『やっぱりそうかと思ったにゃん。イリナはゼノヴィアをグレモリー城にて待機、こっちについては任せるにゃよ。もう少しすればベルゼブブらが来るから』

『ハイブリッド・ピースになってからなのか、黒神のみ使用出来る念話会議に参加出来るようになったようですわ。リアスに事の顛末を伝えて、部屋から連れ出す事が出来
て良かったわ』

『他のメンバーも黒鐵神殿にお招きされたので、グレイフィア様からのお言葉により連れて来る事が出来ました。ここは駒王町から電車で八駅程離れた市街のようですが、
本当にいるのでしょうか?』

黒神とハイブリッド・ピースの者らは念話により話し合っていたが、ここは人気の無い町外れに存在する廃棄ビル。アジュカ・ベルゼブブがいる人間界での隠れ家の一つとされているが、語り部としては祐斗だがここからはレイヴェルが語り部となっていた。それにこちらには前四大魔王がいるので、現魔王を呼び捨てで呼んでも文句を言われないので普通に呼び捨てとなっています。

『・・・・本当にこんな所にいるのでしょうか?気配すら感じない場所に、現魔王様であるアジュカ・ベルゼブブ様が・・・・』

『人間界での隠れ家としては、良い所だけど人間界本家も隠れ家だと思います。あそこは駒王町の外れにありますからね』

『廃ビルに一歩足を踏み入れる勇気いると思うけど、一階ロビーには疎らに人気がありますわね』

先頭にいる朱乃とレイヴェルにより、グレモリー眷属を率いて来たが若い男女がいくつかのグループに分かれて話し合いをしていた。悪魔ではないと感じますけど、魔力を一切感じ取れないけど異様な気配だけは感じ取っている他の面々。

黒歌さんは白音さんと一緒にいるし、もし何かあればすぐに戦闘態勢に入れる。ここにいる全員が異能使いの人間と言う独特の空気を発していた。一つのグループがこちらに気付いたと思えば、ケータイを取り出してこちらに向けてくる。

「・・・・アイツら、悪魔だぜ。しかも何だ、この異様な『レベル』と『ランク』は・・・・っ!」

『どうやらケータイによって、私達のレベルとランクを知る端末だと思うけどレイヴェルはどうにゃの?』

『ロビーにいる全員が端末を取り出す所を見ただけで、異形を計る機能を持った物かと思われます。確かアジュカ様の趣味は、人間界で「ゲーム」を開発して運営を取り仕切っていると聞いています。ここにいる人間達が持つ端末には「ゲーム」に関するツールを通して正体を把握したのでしょ』

『余り目立つのは嫌ですが、早めにアジュカ・ベルゼブブ様を探した方がよろしいかと。ロビー奥から私達と同質オーラを放つ者が出現しましたわ』

「申し訳ございません。このフロアは文字通り我らが運営するゲームの『ロビー』の一つとなっておりまして・・・・」

スーツを着た女性だったけど、ここにいるヒト達と違うので一目で理解した。悪魔の女性であり、一礼してから奥のエレベーターに案内された。屋上にアジュカがいると言うので、到着した私達の先には屋上に広がる庭園でした。緑に囲まれた広い場所であり、芝や草花だけでなく木々も植えられていたし水場も設置されていた。

深夜の所為なのかもしれませんが、屋上の風は冷たく夜空に浮かぶ月だけが灯りとされている。夜目が利く祐斗さんら悪魔と黒神である私達にとって、深夜でも屋上の様子は容易く把握出来る。女性が一礼後に下がると、私達に話し掛ける者がいた。

「グレモリー眷属か。勢揃いかと思ったら、黒神眷属の二人もいるじゃないか」

視線をそちらに送ると、庭園中央のテーブルと椅子が設置されていた。その椅子に座っていたのは、若い男性で随分前に一誠様からの紹介を受けた時のような妖麗な雰囲気と美しさを持った男性が一人。

「アジュカ様」

リアスさんが一歩前に出て、その男性の名を呼んだ。この方がアジュカ・ベルゼブブ様だが、私達黒神にとって普通に呼び捨てで構わないと言われている。私達には前四大魔王のベルゼブブ様がいるからだ、アジュカはテーブルに置いてあるティーカップを手に取ると一言漏らした。

「話は聞いているが、まさかこんな事が起こるとは思わなかったな。盟友である一誠が消滅したと聞いているが、報告によると一誠がいる黒鐵神殿にお呼ばれされたと聞いている。だがこの世界には、神殺し系統の武器が神器以外にもあったと言う事は俺も思わなかったよ」

リアスさんはつかつかとアジュカに歩み寄る。

「アジュカ様に見て頂きたい物があるのですが、宜しいでしょうか?」

懐から黒の駒を取り出そうとした時、私ら黒神とハイブリッド・ピースだけ他の気配を感じ取れたがアジュカもどうやら感じ取れた様子だった。

「ほう、見て欲しい物か。・・・・しかし、それは後程になりそうだな。君達の他にもお客様が来訪しているようだからね」

アジュカはリアスさんを手で制して、庭園の奥へ視線を送っていたが私達も既に理解していて視線を庭園奥に送っていた。祐斗さん達はアジュカの言葉によって、初めて気配に気付いたようだった。この庭園に私達以外の何者かが現れると、庭園奥から祐斗さん達同様の悪魔だった。

「人間界のこのような所にいたとはな。偽りの魔王アジュカ」

強大なオーラを体に漂させている男性が数名ではありますが、黒神の敵ではありませんね。上級悪魔クラスですが、相当の手練れのようであり口調だけで分かってしまう事で正体も知れた事で旧魔王派の残党ら。

「その口調一発だけで把握出来てしまうのが、旧魔王派の魅力だと俺は思うね。でも何故ここにいる?『ナイトメア』にいると聞かされていたんだけどね」

「『ナイトメア』?・・・・一体何の事を言っているのやら」

やはり旧魔王派の残党らは知らない様子ですが、一誠様が創った旧魔王派専用地球である『ナイトメア』の事を。そこは三大魔王であるカテレア・シャルバ・クルゼレイの三人が、自由に悪魔だけの世界を作ろうとしている。

「旧魔王派の連中ばかりではなく、私達英雄派がいる事をお忘れなきようお願いしたい」

『禍の団』英雄派までいるとは思いませんでしたが、ここにいるテロリスト共は一誠様を殺した者達であり記録映像にもいた者ら。後方にいるリアスさん達の殺気がザワザワしていて、危険なオーラが全身から滲み出ているが幸い祐斗さんが冷静にいる事で中和してくれている。相手が分かった事で戦意が湧いて来たが、今戦う時ではないと朱乃さんから告げられて何とかなっている状態。

『グレモリー眷属の女性陣は気落ち所か怨敵を目の前にして殺意全快のようですが、幸い私や小猫ちゃんが事情を知っているので何とかなりましたわ』

『冥界全土でも愛されている黒鐵様が、冥界の危機的状況を聞くとすぐにでも来てくれそうです。旧魔王派と英雄派は敵対関係のはずですが、祐斗さんらも彼らの組み合わせに疑問を抱いているようですね』

ハイブリッド・ピースと黒神らは、念話会議をしている頃に『禍の団』英雄派残党代表がアジュカと会談しようとしていた。それを見ているのは何もグレモリーと黒神らではなく、遥か上空にいるベルゼブブとカテレアら三大魔王も見ていた。 
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