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ペルソナ ANOTHER

作者:平社員
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第3話 おい、今昼休みだぞ

授業が終わりのチャイムが鳴り、俺は目を覚ます

「ふあぁ~...ねむ...」

そう言いながら目を擦り立ち上がる
時刻は午後十二時半
今から屋上へ行くんだが...この学校って屋上開いてるのか珍しい
購買でパンを買って食いながら屋上へ向かう

「本当に開いてるのか」

最後の一口を飲み込みドアを開けるそこには昨日のきょーへーさん
ともう一人元気が良さそうでうちの制服、まあ見たところ先輩の赤髪にバンダナをつけている青年がいた

「どうもー」

と適当に挨拶をする、よく見るとこの人服装だらしないな、上着のボタンは全開中には赤いパーカー、首にヘッドフォンをかけている、赤好きだな

「おっ、ようやく来たか!」

と、立ち上がる、なんでベンチあるのに地面に座ってるのかという疑問はすぐに解せたので
おいといて

「どうも、結城ですよろしく」

と握手を求める、挨拶に握手は大事、多分!

「おう、俺は 五条 倫子、よろしくな!子供の“子”って書いて、ねって読むんだ、珍しいだろ?」

と微笑みながら握手をしてくれた、優しい、握手をしてくれる人ってなかなか居ないんですよ

「おい、倫子話の途中だろ」

うっわーすごい不機嫌そう、優しくない、俺の中での好感度ダウンですよ

「わりぃわりぃ、でもこいつだろ?例のペルソナ使いって奴は」

例の、という言葉には引っかかるけど、まずは昨日のことについて話したいんだが

「あぁ、そうだな、ちょうどいい」

昨日のアレを教えてくれるっぽい雰囲気、ワクワク

「結城、今から昨日のことについて教えてやる」

はい、ここで問題です、なんで倫子先輩は地面に座ってたでしょーか!


正解は、きょーへー先輩がベンチの上であぐらを書いていて座りずらいからです!

「昨日お前が迷い込んだ世界、あれはこの世界とは別の、所謂アナザーワールド」ってやつだ」

アナザーワールド...ねぇ、不意にニヤケそうになる

「そして俺達を襲ってきた化け物、あれをシャドウ、と読んでいる」

シャドウ、確かに影をドロドロにして練り固めたみたいな奴だったな

続けて倫子先輩が話を続ける、すごい、まるで流れるような話の乗っ取りだ

「んで、昨日君がその拳銃で呼び出したのが『ペルソナ』ってこと」

と言いつつ倫子は懐から拳銃を、もとい召喚機を取り出す
ついに顔がにやけてしまった

「ま、百聞は一見にしかず、だ。行くぞ」

えっ、いま、昼休み...今から行くのか...??
顔が一瞬アホみたいになる

「はぁ...?分かりました、じゃあ先に(!?)言ってますよ」

なんかノリで今から行くみたいなこと言ってしまった、ええいままよ

「行き方は分かってるだろうな」

わかるわ!と叫びたくなる衝動を抑えなるべく普通に答える

「はぁ、一応、鏡の中へはいいればいいんでしょう?」

そう言いながら屋上から出る、取り敢えず早退しよ...

保健室へ歩を進め、ようとして、面倒だからそのまま帰る、まず今召喚機持ってないしね!








 
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