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『小さな街の、大きな闇。』

作者:零那
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『唯より』



唯からは数日後に電話が鳴った。

『あの日、海斗何も話してくれんかった。渚がスグ顔色悪いって指摘したんやけど、寝不足とか二日酔いって。
唯が見ても何かオカシイなって解るくらい違うかった。でね、唯思ったんやけど、海斗クスリしよんやないんかな?って。
店の子の彼氏がクスリしょった時と、なんとなく似てる気ィする』

其れは辛い。モノによってはハマるし、ヌケれんなった人の成れの果てを見てる。あんなん二度と嫌!!絶対に嫌やっ!!

『せやったらやっぱり永斗と話して海斗と...』

零那の言葉を遮るように叫ぶ。
『唯も行くっ!!』

『怜は何て言いよん?』

『んー...怜には何も言ってないよー』

『ん?喧嘩?』

『んー...そんなんやないけど、なんとなく』

何か隠すように無理矢理笑ってるのが電話越しに伝わる。

『唯?何かあるなら聞くよ?言って?今から逢える?』

『んー...』
『予定ある?』
『特には...』
『あるなら言って』

『わかった...逢うっ!時間メールするけん』

『わかった』

何か言いたそうやった...。
何か唯にしてしもたかな?
知らん間に傷つけてたかな?


 
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