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魔法少女リリカルなのはStrikerS Dの戦士/JS事件

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第1話 黒き戦士は何者なのか?

 
前書き
第一話です

サブタイトルですが…察しの良い人は気付いている…はず…

Start your engine! 

 
エイジside

「遅いよ!エイジ!!」

「悪い!遅れた!!」

青い短髪の少女が僕に話しかける。
僕はそれに答えながら、ネクタイを締める

「まったく…間に合うんでしょうね?」

「あはは…車出して来るからスバルもティアナもちょっと待ってて…」

僕は走りながら自宅の車庫に向かった。

三人称side

「まったく…あいつは肝心な時に爆睡してるんだから…」

「あはは…仕方ないと思うよティアナ?…エイジって確かデバイスマイスターでしょ?
…プログラムとかの組み方に苦戦したりしてるらしいし…私は良くわかんないけど…」

ティアナと呼ばれた橙色のツインテールの少女はため息を吐きながら愚痴を言い。
まぁまぁ。とスバルと呼ばれた少女は苦笑しながら言う。

その時、車のクラクションが鳴った。

「二人共!乗って!!」

エイジが赤い車に乗って来ていたようだ。

「はーい!」

「スバル…あんたは子供か…」

「あはは……」

ティアナは助手席に、スバルは後ろの座席に座る。

「ティアナ、時間は?」

「後45分程度しかないわよ」

「うげぇ!?…はぁ…やっぱ飛ばすしかないか!」

ため息を吐きながら、アクセルを思いっきり踏み、車を走らせた。




~ミッドチルダ某所 高速道路~

「ちょっと!?速すぎない!?」

「でもこのぐらい出さなきゃ間に合わないでしょ!」

「そうだけど!結構後ろ酔うよ!?」

しっかりとシートベルトを着用していも結構揺れているようだ。
結構荒い運転になっているので無理もないが…

「ティアナ!そこにある瓶貸して!」

「これのこと?良いけど…はい」

「サンキュ!…スバル!酔い止め!」

エイジは運転しながら後ろで目を回しかけているスバルに酔い止めの薬を投げ渡す。

「うわ!?…ありがとぉぉ!?」

「ちょ!?いきなりドリフトする人が居る!?普通!!」

「仕方ないだろ!ルート間違えかけたんだから!!」

「馬鹿!普通間違えちゃダメでしょ!?」

「寝起きなんだから勘弁してくれない!?」

そんな茶番をしながら、機動六課の本舎へ向かう。



~ミッドチルダ 機動六課隊舎前~

赤い車が高速で駐車場に走ってくる

その車はドリフトをしながら駐車場に駐車する


「ふぃー…飛ばしすぎた…危なかった…」

「馬鹿!?やりすぎよ!!」

「説教は後で!時間は!?」

「後25分!ギリッギリね…」

はぁ…とティアナとエイジはため息をつく

「で、スバルは大丈…夫…か…?」

「う~ん……」

スバルは目を回していた。

「駄目みたいね…やれやれ」

「はあ…仕方ない起こすから先に行っててくれる?」

「はいはい…ちゃんと遅れないようにしなさいよ!」

ティアナは先に車から降りて機動六課の本舎に行く。

ティアナが行った後、エイジは車から降りて後ろの座席に行き
スバルの頬を叩きながら起こす。

「おーいスバル起きろー…」

「う…う~ん?エイジ…?」

「お、起きた?」

「…うわぁ!?エイジ!顔近いよ!?」

スバルは慌てて飛び起きる。

「…あ」

そう飛び起きた。つまり…

「痛ァ!?」

車の天井に頭を勢い良くぶつけた。

「痛たたた…ううっ…頭がすごい痛い…」

「はぁ…気を付けてよ…大丈夫か?」

「うん…」

エイジは近くの時計を見て時間を調べる。

「後20分…そろそろヤバいかもなぁ…スバル走るぞ!」

「ちょ!?いきなり!?」

「さすがに…いきなり遅刻するのはまずいだろ!」

「そうだ…ね!」

スバルとエイジは全速力で本舎に向かう。



~機動六課隊舎内 ロビー~

「はぁ…はぁ…間に合った…」

「もう走るの無理…」

「ギリギリねあんた達…」

エイジは苦笑しながらティアナに答える

「ちょっとね…」

「というか…白衣着たままなの?」

「あ、忘れてた」

エイジは白衣を慌てて脱ぐ
そして右腕に担ぐ。

「そろそろ始まるから静かにしときなさいよ」

「はぁい」

「はいはい…」

「はぁ…あんた達が本当に心配だわ…」


そんな会話をしていると、ざわついていた周りが静かになる。
どうやら時間のようだ。

台の上に茶髪のショートカットの女性が上る。

「機動六課、課長。そしてこの本部隊舎の総部隊長。八神 はやてです」

そう、その女性。八神はやてが自己紹介すると…周りの管理局員から拍手が起こる。
そんな拍手の中、エイジだけは品定めをするように…はやてを観察していた。

(八神はやて…総合SSランクであり…最後の夜天の書の主…
僕達にとって…最も警戒すべき魔導師の一人…バレないように細心の注意を払わないとな…)

「平和と法の守護者。時空管理局の部隊として、事件に立ち向かい人々を守っていくことが
私たちの使命であり為すべきことです。実績と実力に溢れた指揮官陣。
若く可能性に溢れたフォワード陣。それぞれ優れた専門技術の持ち主の
メカニックやバックヤードスタッフ。全員が一丸となって事件に立ち向かって行けると
信じています。…ま、長い話は嫌われるんで…以上ここまで。
機動六課 課長及び部隊長。八神 はやてでした!」

はやての演説が終わると全員が拍手をする。
エイジも感心するように拍手をしていた。

(なるほど…本当に正義を為したいわけか…でも…まだまだ甘いか…
それがこの機動六課の歪みになるかもしれない…まぁ…一筋縄ではいかなさそうだ…
ってなんで僕は敵になる人達の心配をしてるんだ…)





~機動六課隊舎内 廊下~

エイジを含め、6人の少年少女は廊下を歩いていた。

「ふぁあ…眠い…やっぱ前日までの徹夜が原因か?」

「えーっと…大丈夫ですか?」

紅髪の少し幼い少年が心配そうにエイジに話しかける。

「うん?…あぁ大丈夫だよエリオ少年…大…丈…夫…Zzz」

「歩きながら寝ない」

歩きながら目を閉じて寝ようとするエイジに
ティアナが思いっきり拳骨を頭に喰らわす

「あ痛ぁ!?…さすがに拳骨は酷いよ…ティアナ…」

「うるさい。寝ようとするあんたが悪い」

「いや…寝不足の理由の原因…この前の試験でど派手に壊してくれた
訓練用デバイスの修理なんだけど…」

頭を抑えながらエイジはジト目でティアナとスバルを睨む

「うぐっ…」

「あはは…ゴメンナサイ…大変ご迷惑をお掛けしております…」

ティアナは何も言えなくなり、スバルは申し訳なさそうに頭を下げる。

「あははは…そう言えばお互いの自己紹介は済んだ?」

栗毛の女性は理由を知っているのか苦笑しながら、話題を変えようとする。

「え…えーっと…」

「名前と経験や技能(スキル)の確認だけはしました」

「後、部隊分けとコールサインもです」

スバルが戸惑い、ティアナとエリオが女性に説明する。

「そう…じゃあ訓練に入りたいんだけど…良いかな?」

「「「「はい!」」」」

エイジを除く四人の少年少女は返事をする。

「んじゃあ…僕はシャリオさんのとこに行ってるから…
デバイスとかが不調を起こしたら、いつでも連絡してね」

エイジはそう言う

「あぁ…そっか君だっけ。期待の新星のデバイスマイスターって
えーっと確か…名前は」

「これは…失礼致しました。私はエイジ・S・トマリ一等陸士です。
以前は海の方でロングアーチを担当しておりました。
ティアナ・ランスター二等陸士、並びにスバル・ナカジマ二等陸士とは
少し前からの付き合いであります。
また資格として…メカニックマイスター、A級デバイスマイスター、
一級通信士を所持しております。以後よろしくお願い致します。高町なのは一等空尉殿」

エイジは敬礼をしながら高町 なのはと呼ばれた、
事実上の管理局のエースオブエースに自己紹介をする。

「うん!よろしくねエイジ君。気軽になのはって呼んでくれて良いよ」

「はっ。ではなのはさんと呼ばせていただきます」

「うん!今はそれでよろしい」

「では、失礼致します」

エイジはもう一度敬礼をし、ティアナ達と別れる

「「……………」」

ティアナとスバルは信じられないモノを見たような目でエイジを見ていた。

「どうしたの?スバルもティアナも」

なのはは少し首を傾げてティアナ達に聞く

「いえ…少し…驚いただけです…」

「あいつ…プライベートと仕事の区別ができるのね…ちょっと意外…」

「えーっと…もしかして…エイジ君ってもしかして結構残念系?」

「「間違いなく残念系です」」

「あははは…そうなんだ…」

なのはは少々疑問に思った事をティアナ達に聞く。
するとティアナとスバルは息を揃えて残念系だ。と言った。
これには思わず苦笑するしかないなのはだった。





~ミッドチルダ首都クラナガン 時空管理局 ミッドチルダ地上本部中央議事センター~

ここ、時空管理局、ミッドチルダ地上本部の中央議事センターでは現在…
複数の管理局員が集まっていた。大尉以上の局員が殆どを占めており。
その中に八神はやてと金髪の女性の姿があった

「捜索指定遺物…ロストロギアについては皆さんよくご存じだと思います
様々な世界で生じたオーバーテクノロジーの内、消滅した世界や
古代文明を歴史に持つ世界において発見される危険度の高い古代遺産。
特に大規模な事件や災害を巻き起こす可能性のあるロストロギアは
正しい管理を行わなければなりませんが…盗掘や密輸による流通ルートがあるのも確かです。
さて、我々機動六課が設立されたのには一つの理由があります。
第一種捜索指定ロストロギア…通称レリック…」

「このレリックは外観こそただの宝石ですが…古代文明時代に何らかの目的で作成された、
超高エネルギー結晶体である事が判明しています。
レリックは過去に四度発見され、そのうち三度は周辺を巻き込む大規模な災害を起こしています」

はやての説明に続く、金髪の女性の説明で周りの局員達はざわつく。
無理もない話だ。甚大な被害を過去に三度も起こしたロストロギア。
それが有名になっているレリックだというのだから。
そして再び金髪の女性が口を開く

「そして…そのうちの二件ではこのような拠点が発見されています。
極めて高度な魔力エネルギーの研究施設です。発見されたのは…いずれも未開の世界。
こういった施設の建造が許可されていない地区で…
災害発生直後にまるで足跡を消すように破棄されています。
悪意ある…少なくとも法や人々の平穏を守る気のない何者かがレリックを蒐集し、
運用しようとしている。広域次元犯罪の可能性が高いのです」

そこまで説明をし、一旦映像を切る。

「…そしてその何者かが使用していると思われる魔導機械がこちら…」

その後再び映像を出す。
そこには横長の円柱のような機械が映し出されていた。
例えるなら車のタイヤに近い形だろうか…

「通称、ガジェットドローン。レリックをはじめ、特定のロストロギアを捜索し、
それを回収しようとする自立行動型の機械です」

「…それだけではないだろう?…フェイト執務官」

1人の男性がふっと言う。

「はい…そしてなによりも脅威なのが…これです」

新たな映像が現れる。そこには近未来にありそうな黒い車と
その車の配色と同じ黒い戦士が写っていた。

「これは…」

他の局員達がざわつき始める。未確認のUnknown(アンノウン)が更に確認されたからだ。

「私たちはこれを…DRIVE(ドライブ)と呼んでいます。
未だ未確認であり目撃情報が少ないため…判断が厳しい状況ではありますが…
これは限りなく黒に近い灰色。そう想定した方が良いでしょう
少なくとも…一部の管理局員はこのドライブにより負傷しています。
なによりも黒に近いと断定できる材料の一つは…ガジェットドローンの居る場所でのみ…
目撃情報が確認されているためです。そしてもう一つは…管理局が護送中だった
ロストロギアの一部をガジェットドローンと共に奪取した事です」

その一言で再び周りがざわつく。ロストロギアの護送となれば
管理局の精鋭部隊がその護送の任務にあたるモノだ。
そんな護送中のロストロギアを強奪したとなれば周りが驚くのも無理もない。

「フェイト執務官。少々質問をよろしいでしょうか?」

「はい、どうぞ」

1人の局員が手を挙げ質問をする。

「何故…ここまで黒と断定しても良い材料があるのに灰色なのでしょうか?」

「それは…人が装着している可能性もあるからです」

「それはこのドライブとやらがBJ(バリアジャケット)のような働きをしている。
そう捉えてよろしいのですか?」

「ええ…ですが判断が難しいです。熱源を探知できる機械や魔法が全て
ドライブの前では打ち消されるのです…これは―もしも―の可能性ですが…ドライブに装着者が居た場合
現在三つの可能性が考えられます。一つ目は次元犯罪を犯している犯罪者に家族などの血縁者や
知り合いを人質にされている可能性。二つ目はその犯罪者とは別の目的でロストロギアを集め、
ガジェットドローンのデータを記録している可能性。
そして三つ目。これの可能性であれば一番厄介です。その犯罪者と協力関係にある可能性。
以上の三つが現在想定できる可能性です…これらの事から、黒。と断定する事は難しいのです」

また周りがざわつく

「あーゴホン!まぁ今…八神陸上二佐とフェイト執務官が説明してくれた通りだ。
諸君らも十分に気を付けてくれ。以上、今日は解散だ」

纏め役であろう男性がそう言うと、それぞれ局員達は席を外し帰って行く。

「ふいー終わったなぁ…」

「お疲れ様、はやて」

「フェイトちゃんもお疲れ様や…」

「はやて…やっぱりあの予言の事?」

「うん…まぁな」

「…機械の人形である黒き戦士、旧き結晶と亡き王の下に現れ…
彼の翼とともに全てを壊さん。だったっけ?」

フェイトははやてを気遣いながらある予言を口にする。

「うん…おそらく黒き戦士はドライブのこと…旧き結晶はレリック。
やと思うんやけど…他のがなぁ…」

「やっぱり調べないとね。ドライブの事も、予言の意味も」

「せやな、ほな…頑張っていこか。フェイトちゃん」



まだ全ては始まったばかり…序章が開幕しただけだ。
たった一つのロストロギアがとてつもなく巨大な事件を起こす事は…
誰も知らないだろう…

To be Continued... 
 

 
後書き
ドライブの名前は出せた。…が
いつ戦闘になるかは不明…タイトル回収は早めに終わらせたい… 
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