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ボカロ☆ロマンス

作者:nsk118mk
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第4話 歌姫の本領

 
前書き
最近毎日更新してますね。ネタがあるうちは毎日とは言いませんがハイペースな更新を心がけるのでよろしくお願いします。あと、今回からいよいよボカロ小説らしい話になります。 

 
ミク「マスター‼️シャワーありがとうございまし…」
ミク「ってそこにいる女性は何者ですか⁉️」
大輝「一応俺の義妹だ。」
ミク「あの服のセンスが破廉恥な義妹さんですか⁉️」

…言うと思った。まぁ間違いではないので否定はしないでおくか。多分、伽耶の方から茶々が入るとは思うけど。

伽耶「まぁ否定はしないわ。」
伽耶「お兄ちゃんこういう下着好きだから…」

おい。伽耶は何を言っているんだ。それじゃあまるで…

ミク「マスター…」

ミク…その冷たい目はやめてくれないかなぁ…心にくるよ意外と。まぁ、そんなミクの視線は軽く流しといて、とりあえず飯でも作ることにする。夕飯まだだし。

大輝「伽耶は夜ご飯まだか?」
伽耶「えぇ‼️今日お兄ちゃんが作ってくれるの⁉️」
大輝「夜ご飯を食べたかどうか聞いてるんだが。」
伽耶「…食べてない。お腹すいちゃった。」

昔から伽耶とは知り合い…というか兄妹だったからこいつのことはよく知っているつもりだ。そんな俺から言わせてもらうと伽耶は可愛い。特に、今みたいに《テヘペロ》みたいな動作が1番可愛…

ミク「ネギスラァッシュ‼️」スパァァァん‼️
大輝「ぎゃぁぁぁぁぁ‼️」

ミクが不意に俺の頭をネギで殴る。凍ってなかったみたいで痛くな…いや、かなり痛いよ。君らもネギで殴られてごらん。笑いごとじゃないから。

大輝「ったく…何故殴った。しかもネギで。」
ミク「ほら…なんとなくですよ。」
大輝「ひどすぎだろ。」

ミクがなんかモジモジしてるのは気のせいか。

伽耶「お兄ちゃん…?なんでそんな女とイチャイチャしてるのかなぁ?」
ミク・大輝「「何処がだ‼️」」

ミクと俺の息がピッタリ合う。こんなときばっかり…ってそれはそれでまずいぞ…伽耶的な問題で。

伽耶「まぁいいや。お兄ちゃんご飯できたら呼んで。
それまでミクちゃん…だっけ?と私の部屋でお話ししてるから。」
大輝「あぁ…お前自分の部屋どこかわかる?」
大輝「引っ越してからまだゆっくり家の中見てないだろ。」
伽耶「もう…バカにしないでよ。二階の東側の部屋でしょう?」
大輝「いや、西側の部屋だけど…」
ミク「…」
伽耶「ミクちゃん行こ。」
ミク「え…はぁい。」

今のやりとり…俺としては意外だった。部屋を間違えるのは想定内だけど、俺とミクのやりとりで今までの伽耶だったら《お兄ちゃんに触るなぁ‼️》ってブチ切れると思ったんだけどなぁ…なんか皆さんからの疑いの視線が…いや、本当にブラコンなんだって‼️道を間違えればヤンデレレベルの。
まぁこれで料理に集中できるし良しとするか。…少し寂しい気もするけど。しかしミクと二人きりで何を話すんだろう…







伽耶「ミクちゃん見て‼️私の部屋広くない⁉️」
ミク「…マスターの部屋より広そう…」
伽耶「それにしても危なかったぁ。」
ミク「危なかった…ですか?」
伽耶「うん。さっきのままじゃ私…」
伽耶「貴女をバラバラのスクラップにしてたかも。」

今でもヤバイ気がするんですけど。この人はアレですか…ヤンデレっていう種類ですか…

伽耶「あははははー。嘘だから安心して‼️」
伽耶「改めて…いや、初めてか。自己紹介します。」
伽耶「私の名前は《那覇伽耶》。《那覇大輝》の義妹で年は15歳の中学三年生よ。」

伽耶さんか…可愛いなぁ…マスターの義妹には勿体無いレベルですね。癖のないつやっつやの黒髪…大きくてしかも形がいい目。小顔だし。鼻は…高くないけど崩れてるわけでもない…ダメだ。顔だけでも褒めどころいっぱいなのにスタイルまで抜群なんだもの…胸大きいし。

伽耶「ご高説どうもありがとう。」
ミク「…まさか今の口に出てましたか?」
伽耶「よく聞こえたわよ。まぁ…ありがとう。」
伽耶「ミクちゃんって面白いね。笑」

きゃああああ‼️何で私ったら心の中が口に出るのかしら。うぅ…恥ずかしい…

伽耶「次は貴女の番よ。」
ミク「あ、はい。えーっと…」
伽耶「まぁだいたいのことはお兄ちゃんから聞いたけど。」

じゃあふらないでくださいよ。ちょっとビックリしましたよ。

伽耶「これから一緒の家で暮らす訳だけど…」
伽耶「まぁよろしくね。」


そう言うと伽耶さんが私にニッコリと笑いかけてくれました。まるで天使みたいに。
天使みたいなのは伽耶さんが可愛いってのもあるけど、何よりその笑顔がとっても透き通ってるように見えて…
きっと心も綺麗なんだろうな。

伽耶「でも、お兄ちゃんに何かしたらスクラップにするから。」

…前言撤回。









伽耶「はぁぁぁ…美味しかったぁ…」
ミク「マスター本当に料理上手ですねぇ」
伽耶「ミクちゃん…お兄ちゃんの料理の腕前は私よりずっとすごいんだよ。」
ミク「そうなんですか…」

みんなに褒められるのも悪くないな。自分ではあまり美味しいとは思わないんだけどね。
夜ご飯は久しぶりに楽しかった。大半は、伽耶が昔の、俺との出来事を話してるだけだったが、賑やかだったのが少し心地よかったようだ。ミクも興味津々で聞いてたし。

なんとも賑やかで幸せな夕食を終えると、ミクが突然立ち上がった。

ミク「マスター、伽耶さん。」
大輝「どうした?」
ミク「私…正直心配でした。それが使命とはいえ、マスターの一家とうまく打ち解けられるかどうか。そして、私がうまく馴染めなくてみなさんに迷惑をかけることが」
ミク「だけどみなさん本当にいい人で、すぐに仲良くしていただきました。」
ミク「ちょっと変かもしれないですけど、お礼を言わせてください。本当にありがとうございました。」

…なるほど。だからさっき勢いで俺の頭をネギで殴ったりしたのね。彼奴はあいつなりに悩んでたのか。まぁ最初は俺と伽耶のノリは難しいだろうなぁ…
うん。でも、ミクはやっぱりいい奴だな。案外、伽耶とも上手くいきそうで…

伽耶「ミクちゃん‼️貴女ボカロでしょ?だったら一曲歌ってよ‼️」
伽耶「親睦の記念にさ。」
ミク「え…いいんですか⁉️」
大輝「俺からも頼むよ。お前の歌…一度聴いてみたかったんだ。」

ミクは腕組みして少し考える。そして、

ミク「では、私の十八番‼️《メルト》歌います‼️」
伽耶「いよっ待ってました‼️」
大輝「伽耶もノリノリだな。」
伽耶「だってボカロ歌姫の生歌だよ⁉️」

生歌…なんだろうか?
やがて、ミクはアカペラで《メルト》を歌い始めた。みんなの知ってるあの声で、生き生きと、何よりも楽しそうに《メルト》を歌うその姿はまさに…

大輝「電子の歌姫…」

続く

 
 

 
後書き
突然ssチックにしてすみません 
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