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ライバル

作者:ひつじ君
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逃げるな

『逃げるな』
審判『ボールフォア!』
これで遂に三者連続フォアボール!
4番、5番、6番に対し三井は遂にストライクさえ入らなくなっていた。
さすがに異常事態によりマウンドに選手が集まった。
縦浜『おいおいどうした(>人<;)シニア時代のお前らしくねーぞ。もっとなんだ?インコースにズドーンみたいな?』
それに対して兄は下を向いたまま
三井弟『そう言ってやんな縦浜。向こうも顔馴染み。インコースに来るって分かって思いっきり振りにきてるんだから…あれじゃ〜投げれないよ。配球を変えて行かないと思ったんだが…。』
そう話してるとマウンドへ桜井がきた。
桜井『なぁ〜、何話してんだ?』
ちょうど、ファーストの西野の後ろから話してきた。
西野『うわ!びっくりした。急に話してくるなよ。てか、なんで、お前が来てんだよ。マウンドに。』
マウンドに集まっていたみんな桜井が来たことに気づかなかった。
桜井『だって、今タイムだろ笑
てか、あんな腑抜けたピッチング見てたら、いてもたっても居られなくて。』
三井兄『なんだと!レギュラー入りできなかったやつに言われたくねー!ここはてめーの出る幕じゃないんだよ!!失せろ!
みんな悪いな(>人<;)次は抑えるからよろしく。
だから、ポジションに戻ってくれ!』
三井兄は何かヤケになってる気がした。それを感じた桜井は続けて言った。
桜井『それじゃ〜次はもう致命的な一打になるぞ。』
三井兄『なんだとー!』
桜井『俺はお前のこと知らないし他の奴らもろくに知らない。でも、俺だってここの受験生だ!負ける打たれるって分かっててお前に投げさせる訳には行かない!お前の持ち味はなんだよ!インコースじゃないのかよ!それを、ちょっと打たれたからって逃げてんなよ!』
それに対して弟が反論した。
三井弟『お前何見てたんだよ!あいつらは、もうすでにインコースの対応が出来てる。それに兄貴は立ち上がりが苦手なんだ。これは、特別ルールだしそんなインコースばっか投げてたらそれこそ打たれるのが関の山だ!そんなのも分からないで適当なこと言うな!』
桜井『そうかな?確かにこれは特別ルールであんまり点差が開いたら厳しいかもしれない。それにインコース対策もされてる。だが、相手がこっちを知ってるのと同じで俺らも相手知ってるんだよ。一回は1点しか取れなかったけどまだまだ2イニングあるんだしもう少し自分のチーム信じてみろよ。それに小手先だけで勝てる相手じゃないんだろうあいつらは。だったら、1点や2点失っても攻め続けるべきじゃないかな。認めたくないがおまえの実力はあるって感じたんだから。乗ればいくら顔馴染みでもそう簡単に打たれないだろう?まぁ〜後はお前達に任すよ。あーあ、俺は結局試合に出ず負けちゃうのか〜。』
そう言いながらベンチに戻っていった。
マウンドに集まった奴らも各ポジションに戻っていった。
弟『なに言ってんだ。あいつは。確かにこのチームを信じていない訳ではないが、ここは1点でも少なく抑えるべきだろ…。』
そう弟の頭の中では、考えていて桜井の注告を気にすることなく外角の変化球を要求した。
だが、兄はそれに首を振り帽子のつばを触った。
兄『あいつの言う通り確かに1点1点ってこだわり過ぎてたかもな。ここはインコースもう一回投げさせてくれ。』
弟の方には、桜井の言葉は聞こえてなかったが兄貴の方には、ちゃんと伝わっていた。
三井兄はすると、いつもより大きめなセットモーションからインコースをめがけ投げた。
マリ『今度は、またインコースか。インコースがダメで外角。今度はまたインコース。ここで打てばもう終わりだ!』
思いっきり踏み込んで振りにいった。
マリ『こ、これは…。』
バシーン!
続く。



 
 

 
後書き
2015年もありがとうございます。
初めて1ヶ月くらい…
更新がばらばらでごめんなさい(>_<)

来年はもっと面白い展開になるんで
よろしくお願いします(*^o^*) 
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