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機動戦士ガンダム0091宇宙の念

作者:むらたく
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宇宙編
レーモ7攻略編
  第13話 直接対決

「ナナ、フラン、大丈夫か?」
「ええ、私は。機体もまだ戦えます。」
「俺の方も、基地に戻るまでもう一戦はできるぜ!」
デルタガンダムが右手を上げて合図する。
「後少しでイーグル隊の宙域だ。そこまで後退して支援した後、一度基地に撤退しよう。」
先ほどから妙な悪寒がする。
一体この先に何が?


「マルロ、会敵時の対応は?」
「えーっと…全機散開し、状況を見て戦闘機動に移行、です!」
まぁ、上出来か。
「もうすぐ少佐の宙域に到達する!合流後に、そのまま進軍するぞ。」
「了解!」
もう手の震えはなく、戦線の異変を少しずつ把握していた。
「やっぱり、敵の展開が薄すぎる…何か来るのか?」


「おい…ルシオン…どういう事だ?」
イーグル隊の宙域に到達したルシオン達、しかしそこにイーグル隊の機影はない。
「まさか、全滅したのか?バーザム隊も全部!?」
ありえない。敵艦を沈めMS隊も撃破したというのに、別のルートから更に部隊が?
「落ち着けフラン、まだ決まったわけじゃない。」
しかし、いずれにせよ、此処を離れなければならない程戦況が悪化しているということか?
「どうします?」

「基地からの命令がないからな…限界までここに留まって戦線を維持する!ここから基地までそう遠くない、生き残ることを有線しつつ、ここを防衛する!」
「おい、ルシオン!敵MS隊来るぞ!」
フランの呼びかけに、焦りつつ機体を飛ばす。

「隊長!敵機です‼︎」
「数を言え!数を!」
「敵機は三機、あれは…ガンダムタイプ?」
三機が散開し、敵を取り囲む。
「あ、あの機体は…」
間違いない。あれはマリー中尉を撃墜したガンダム‼︎
「くっ、来るぞ!離れろ!フランはナナを護衛しろ!」
こんな時にっ‼︎
「マリー中尉の仇…」
こんなところでこいつに遭遇するとは。
「メアリー、マルロ、支援しつつ防御に気を配れ!奴は並みじゃない、ガンダムだ!」
敵を引きつけ、バウとヘッジホッグの一騎打ちの形となった。
「あいつが隊長機か?」
「うおおぉぉ!」
思い切り操縦桿を引き、バックパックのミサイルを一斉射する。
「眼くらましのつもりか⁉︎」
マリー中尉の戦法。
ミサイルの雨はヘッジホッグのビームの一閃で大きな光になる。
「甘い!」
インコムを射出し、迎撃態勢をとる。
しかし、
「何⁉︎」
そこに先ほどまでの機影はない。
「レーダーは⁉︎」
そう気を向けた瞬間。
「うっ⁉︎」
突然背中にハンマーで殴られたかの様な衝撃が走る。
バウの分離した下半身はヘッジホッグの機体後方を思い切り蹴った。
「引っかかった!中尉の仇‼︎」
バウがライフルを構え、ビームを放った。
「堕ちろ‼︎」
やられる‼︎
「ルシオン‼︎」
⁉︎
金色の機体が、その身を盾にルシオンを庇う。
ビームは左肩に直撃した。
「くっ‼︎」
「仕留め損なったか⁉︎」
「隊長!」
後ろからMA形態のガ・ゾウムが迫る。
「馬鹿!来るんじゃない!」
「やらせるかよぉ‼︎」
デルタガンダムがシールドでガ・ゾウムを弾き飛ばす。
その拍子に姿勢を崩し、無防備になるガ・ゾウム。
「うわぁああああ‼︎」
サーベルを構えたデルタガンダムがマルロに斬りかかる。
「頂く!」




宇宙に響く命の灯火。
その光の一つが、少しの沈黙を置いて融合炉の爆発と共に闇に消えた…
 
 

 
後書き
更新ペースが遅くなりすみません!
次回に続きます。 
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