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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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学園祭のライオンハート
  第二試合:拳と戟と技習得によるハイマットフルバースト

『初戦を制したのは黒神チーム!さあ、次の試合はどうなるでしょうか!』

実況が観客を煽る中、魔法陣から帰ってきたジークは俺にモンスターボールとメガリングを返してきた。ジークは流石に千本の腕を操ったのか、少々疲労していたがルフェイの回復魔法で体力も回復した。結界が薄れたのか、外部が見えるようになり俺がダイス振りに行く時になった。

「よくやったぞジーク!それとバシャーモ自身も良い経験となっただろう」

「これも一誠様のお陰です。相手は馬に乗っていましたし、もしバシャーモの特性である加速ではなく猛火だったらやられてたでしょう。メガ進化による新たな進化によって、攻撃力と素早さが大幅にアップしましたからね。木場選手の新たな禁手化も驚いたけど、こちらの方が驚愕したと思いました」

「まあそうだろうな。火炎地獄となったフィールドの中に聖なるオーラを出しまくるジークは、まさに千手観音が居たかに思えた。またダイスを振ってくるわ」

再び両『王』がダイスを転がすが今度はリアスと俺が振った。出た目は、俺6でリアスは5。合計11だ。

『おおっと!今度の合計数字は十一!両陣営、十一までの選手を出せる事になりますし、複数の選手も出せる数字となっています!』

実況の言う通り、チーム戦で行ける数字となるがあちら側はどういう風になるのかね。こちらは『兵士』八名いるが、あちらの『兵士』はバアルの一人のみなのでこちらからはまだ出せない。それにバアル&グレモリーなので、『戦車』同士だったら最大四名となるがこっちを出す者は決まっている。

数字が大きい『女王』と『兵士』以外となるし、連続で出せないルールとなっているのでジークは出せない。陣地から結界が覆われて、外部とシャットダウンするが仕掛けた盗聴器は通常通りに聞こえる。

「手堅くいきましょう、こちらからは『戦車』のロスヴァイセと小猫を出すわ」

「なるほど、そうなるのならこちらは『騎士』リーバン・クロセルと『戦車』ガンドマ・バラムを出すとする。相手が元英雄派がいるのならば、警戒は必要だ」

「・・・・了解しましたが、四対二となってしまいますがそれでいいのでしょうか?」

「一誠さん達は最初からそう思っていますし、いくらこちらが優勢に見えてもあちら側にとってはハンデかと」

「確かにそうだな。俺もそう思うし『騎士』と『戦車』を出したとしても、あちら側は一人『兵士』を出すかと」

と言う事だったが、確かにそうだなグレモリー側はダブル『戦車』でバアル側は『騎士』と『戦車』か。四人共気合が入っている様子だが、魔法使いでの移動砲台と仙術使いと魔法剣士と怪力を誇る外見三メートルありそうな巨人だったか。四人魔法陣で転送されていくが、そろそろこちら側も誰を出すか言った方がよさそうだ。

「ヘラクレスと恋に黒歌、出番だ」

「俺達の出番か。前よりパワーアップした力を見せてやるぜ!それも俺の俊足と圧倒的な攻撃力と言うのをな、呂布である恋と黒歌との出撃か」

「・・・・恋、頑張る」

「白音の相手は私がやるからにゃ、ヘラクレスと恋は他の相手を頼んにゃよ」

「それとヘラクレス、あちら側はもう元英雄派だと知っているからさ。仮面とローブ取れば?」

「いんや、俺はまだこの姿のままでいるぜ!一誠同様、主に相手を驚かせる為でもあるしな。行くぞ、恋と黒歌!」

「・・・・うん、行ってきます。ご主人様」

「私にお任せにゃ。と言う訳で出撃前のキスをしてぇ『はいはい、行ってらっしゃい黒歌』・・・・恋もキスしたし、これで手加減抜きで戦えるにゃ!」

恋と黒歌にキスをしたが、ヘラクレスには背中を叩いた事で黒の駒のリミッターを外したのだった。三人は魔法陣で転送されて行くが、次に映像で映し出されてフィールドは薄暗い神殿内。屋内で巨大な柱があちらこちらに生えていて、祭壇らしきモノも奥に見えるが天井が崩れていて外が見えているようになっていた。ディオドラ戦を思い出すが、今頃アイツは虫カゴの牢屋にて悪魔式裁判で裁かれたようだ。

『俺はサイラオーグ様の「騎士」の一人、リーバン・クロセル。こちらのデカいのは「戦車」のガンドマ・バラム』

『私はリアス様の「戦車」ロスヴァイセ、こちらも同じく「戦車」の塔城小猫さんです。今回この四名で対戦しますから、そろそろ貴方達も名乗って下さい。特に仮面姿が気になりますので』

ロスヴァイセがそう言ったので、ヘラクレスはローブと仮面を取った事で恋は擬態で方天画戟にする。黒歌は自前の猫耳と猫尻尾を出してから、白音を見ていた。

『俺と恋は一誠の「戦車」で、黒歌は「兵士」だ。俺の名はヘラクレス、ギリシア神話のヘラクレスの魂を受け継ぐ者だ。彼女は呂布だが、俺達のような呂布の子孫ではなく正真正銘の呂布だ。別世界から来たそうだが、そして彼女は黒歌。そちらにいる小猫さんの実の姉なので、今回相手をするのは猫又姉妹としてだ。俺はそこのデカい野郎と戦うが、呂布はロスヴァイセとクロセルを相手してもらおうか』

観客はざわめく、ヘラクレスも驚きだが呂布が現れた事に心底驚いてる様子だった。それと姉である黒歌が居た事で、白音は驚いた様子であったが今こそ姉妹対決が見える事で俺らは楽しみにしていた。(ライト)(アーマー)に帯剣と言う出で立ちの金髪優男と三メートルある巨漢で、無言の巨人はヘラクレスから指名されたのか見ていた。ガタイが良く、特に前腕が極太で人間と言うより怪物に近い。

『確かバラムは怪力が家の特色だった気がするにゃ』

『あの怪力は記録映像でも見たが、そこの魔法騎士は元七十二柱で断絶されたクロセル家の末裔だったか?』

するとヘラクレスの呟きに実況が反応して、紹介を続けた。

『そう!サイラオーグ・バアル選手の眷属リーバン・クロセル選手は、断絶したクロセル家の末裔です!それにしても黒神チームにはヘラクレス選手に呂布選手と黒歌選手ですか、まるで三国志とギリシア神話と妖怪とのコラボのようですね!アザゼル総督はこの三人をどう見ていますか?』

『ヘラクレス選手に関しては、京都以来なので分かりませんが呂布選手と黒歌選手の力に関しては見せてもらった事がありました。それに三人共量産されたエクスカリバーを持っていますから要注意でしょうね』

断絶した御家の末裔が何らかの形で現存するのは、俺らの仲間であるヴァーリや『ナイトメア』にいるカテレア達もそうだが旧魔王派の子孫だからな。現政府は様々な理由で断絶してしまった御家の末裔がいないかどうかを捜索しているようだ。人間界に行き場を求めた家もあれば、人間界に住む上級悪魔にはその断絶した家の末裔を保護する役目もある。

「まさかの末裔がいるとはな。複雑な事情を持つ者が圧倒的に多いが、バアルには断絶した御家がいるようだな」

「それに黒歌と白音は最初からポケモン技をして来ると思います。猫又姉妹はいいとして、恋は移動砲台と魔法騎士との相手でも大丈夫でしょうね」

「そうだなルフェイ。それに勝つのは俺達だし、恋の力を知っている俺達だからこそ二対一だと戦い甲斐がある」

『第二試合、開始して下さい』

審判が告げた時、ヘラクレスが言った通り対戦相手の前に行った。ヘラクレスは怪力巨人で黒歌は白音と相手をし、恋はロスヴァイセとクロセルと対戦するからだ。相手が相手だからかバラムの顔面に向けて殴った瞬間爆発した事で、バラムの体は揺らぐが倒れる事はなかった。黒歌と白音は互いの力により、全身に闘気を纏わせて尻尾が二つに分かれた。

『白音、ここは本気でやるからには手加減しないわよ!』

『・・・・それはこちらもです・・・・姉様同様本気で行かせてもらいます』

仙術により全身に闘気を纏わせた二人は、パワーを爆発させていた事によりオーラ的なのが発すると同時にフィールド全体にぶつかった。身体能力も上昇するが、それは姉黒歌も同様にだが暴走はしないし一時的でもないからだ。黒歌と小猫が素早く飛び出して、互いの拳が当たった事で豪快音が鳴ると共に離れてからのシャドーボールを繰り出す。

『こちらもそろそろ始めますか、リーバンさん』

『どうやらそのようだが、俺達の相手があの呂布とはね。驚きで一杯だが、魔法を使える者同士での即席連携をしようじゃないか』

『・・・・恋、行く』

魔法剣士と共にロスヴァイセが、炎・雷・氷・風などの属性魔法と追加としてクロセルが発動させた同じ魔法にて強化された属性魔法攻撃をいとも簡単に防いで見せた恋だった。方天画戟を振り回す事で無効化させてから、天閃で素早く二人の後方に来ては方天画戟を振るとクロセルが反応して剣を振るった。戟対剣だが、恋の持つ戟はただの戟じゃない事を承知で防いでみせた。

『前衛は俺として、ロスヴァイセさんは後衛というフォーメンションで行きますか』

『どうやらそのようなのでそうしましょうか』

恋の攻撃を防いでから後方へ飛んでから、即席コンビで近距離からクロセルとなり遠距離から砲撃としてロスヴァイセが担当する事になった。魔法剣士が剣で攻撃をし、防いだ後にロスヴァイセからのフルバーストをしてくるが恋にそのような攻撃は効かない。

『ハハハ、どうした巨漢野郎!お前の力はそんな力か?』

ヘラクレスも巨漢だが、俺達の地獄のトレーニングのお陰で俊足になっている。殴ったり蹴るごとに爆発するが、ヘラクレスの持つ神器能力だ。黒歌と白音は互いの力により波導弾やシャドークローで戦っていたが、そろそろ決着をつける為に全ての力での波導弾を放つが黒歌は更にエレキボールを放った事で直撃した白音だった。やがて光輝く事で黒歌は白音の所に行く。

『今回は私が勝たせてもらったけど、波導弾だけでは私には勝てないわよ白音』

『・・・・私の負けです姉様。今回は負けましたが、次は負けたくありません』

『リアス・グレモリー選手の「戦車」一名、リタイヤ!』

黒歌と白音が使った技に関しても実況と解説者で盛り上がっていたが、アザゼルでも見た事がない技ばかりだったと言う。

『アザゼル総督、あの猫又姉妹が使った技は一体何でしょうか?』

『一見仙術と妖術による技かと思いましたが、どうやら俺らが知っているような技ではなさそうですね。仙術でも妖術でも無い技を持ったと言う情報を今知った俺ではありますが、恐らく一ちゃんと密かに特訓でもしていたのかと思います。ここは黒神チームに聞いてみた方がいいでしょう』

「聞こえているがアザゼルには言っとくよ。あの技は異世界にある技でな、先程ジークが出した生き物を俺らはポケットモンスター縮めてポケモンと呼んでいる。猫又姉妹が使った技名は、波導弾とシャドーボールにシャドークローと最後に出たのがエレキボールだ。ま、観客らにとっては分からんからいいとして、後程詳しくアザゼルに教えておくからな」

『そうさせてもらうぜ、と言う事で解説ありがとさんだが黒神チームが使う技はこの世界には存在しない技と言っていいもんでしょう。黒歌選手は座り出したので、呂布選手の援護には行かないようだ』

俺がポケモンについて語っていると黒歌は座り出してから、恋とヘラクレスの戦いを見ていた黒歌。相手は三名となったが、ヘラクレスは相変わらず拳と蹴りで爆発させるがバラムが横薙ぎに腕を振り下ろすが簡単に避けられてしまう。

それを見たバラムは前腕を素早く動かすが、俊足となった事で見えなくなりバラムの目からは見えなくなったヘラクレスは顔面に三連衝撃拳を喰らわせた事で、顔面が三連続として衝撃を喰らった事でやっと倒れたバラム。

『なっ!バラムが倒れる程の力だと・・・・やはりこちらも本気を出した方が良さそうだ。隙有りだよ呂布』

『なるほど、重力によって動きを止める作戦ですか。では私は全属性フルバーストをしますか!』

恋周辺の床が押し潰されているが、これは重力によって発生させた事で圧力が掛かっている。普通なら押し潰されるが、恋はそれを通常運転として仁王立ちして事で驚くクロセルだった。なのでロスヴァイセのフルバーストを喰らわせた事で、煙で一杯となったが恋は無傷状態のまま地面は凹んだまま堂々と歩いていた。

『バカな!今重力を当てているんだぞ!俺の神器である「魔眼の生む枷」を持つ俺は、クロセルと魔法使いで人間の血も宿す混血で剣術も得意だ。それなのになぜ効かない!』

『それと私の攻撃が一切効いていないのも不思議ですが、どうやら直撃したのに仁王立ちしていますよ!だったら呂布の脚に氷の魔法を!』

ロスヴァイセとクロセルのダブル魔法により、恋の足元に重力+氷を発生させた事により普通なら歩みを止めるはずが恋はそれさえ効果が無いかのようにしていた。剣を器用に回していたが、最早何をしても無駄だと知ったのか直接剣による打撃をしようが恋にとって欠伸が出る程の遅さなのだろう。

いくら視界に映した場所に重力を発生させていたとしても、恋とヘラクレスに黒歌が重力を浴びても平気で立っていられるからだ。

『恋はご主人様と強くなってるからこれくらい余裕・・・・それとお前ら弱い!』

『俺達はそんな重力を浴びたとしても堂々と立ってられる。忘れたのか?俺らの「王」である一誠の旦那は、神の力の一つである重力制御を持っているんだぜ!』

恋とヘラクレスは互いの持ち味を生かした戦法にて、ロスヴァイセとクロセルをバラムがいた場所に落とさせた事で最終局面へとなってきた。拳と戟により、大ダメージを負った三人だったが恋達の姿が消えた事で探したら上に居た事に気付いた頃には最後の攻撃を放とうとしていた。

『拳や神器もいいが、本物のフルバーストと言うのを見せてやろうぜ!恋に黒歌!』

『・・・・恋も久々にこの力を使う』

『行くわよ三人共、これが本物のハイマットフルバーストにゃ!』

ヘラクレスと恋と黒歌の体が光り輝いたと思えば、今まで無かった機械的な武装が出現した事でヤバいと思ったロスヴァイセ達だった。両手にビームライフル・背中に機械的な翼が生えていて、両腰にはレールガン兼スラスターとビームサーベル。

そうヘラクレス達黒の駒のリミッターは既に解除済みだからだ。そして黒歌が言った事で、ハイマットフルバースト三人分を喰らったからか三人共防御魔法陣を貫かれて血反吐を負いながら転送の光に包まれた。

『バアル&グレモリーチームの「騎士」一名「戦車」二名、リタイヤです!』

審判がそう告げた事により、第二試合もこちらが勝った事で犠牲はこちらではなくあちら側へとなった。ヘラクレスと恋と黒歌は、ストフリモードから元の姿に戻って魔法陣で戻ってきた。

「いい試合だったが、ヘラクレスに恋と黒歌も余裕だったな」

「・・・・相手、弱かった」

「ハハハ、流石は呂布と言った所だがこちらもそうだな。あのバラムって野郎は、俺と同じ巨漢なのに俊足ではなかった。俺の攻撃を受け続けたのに対して、こっちはノーダメージってな。あの姿になったら俺の禁手より凄い威力だと思ったぜ。禁手化はミサイル全弾発射だが、リミッター解除によるストフリモードでの実弾とビーム兵器をマルチロックオンシステムによる攻撃だからな」

「私も初めて使ってみたけど、なかなかの攻撃力だったにゃ。それにISのようにビーム兵器を使えるようになったのは、黒の駒を創った時からそうプログラムされてたからだと思うにゃ」

「ま、アレはロスヴァイセが使うフルバーストを現代兵器にて再現したようなもんだ。黒歌も白音もポケモン技を習得したが、今回は敵となってしまったからな。黒歌以外に対応策はいないと思った。あちら側は果たしてどう思ってるのかね?」

バアル&グレモリーチームの状況は最悪となってしまい、現在バアル&グレモリー合せて六名失ってしまった。それに相手はオーバーテクノロジーを駆使する強者であり、ロスヴァイセ達の状態を聞いたサイラオーグとリアスは流石に焦っていた。

初めは両『王』合わせて十七名いたのに、今では残り十一名となってしまった。それに対してあちら側は、一太刀も入れぬままのノーダメージとして十五名いる事を。相手は聖なるオーラを使おうが、あちら側には悪魔に対抗出来る術が無限にあるからだ。

「祐斗に小猫とロスヴァイセまで失う、とは思わない程の強さを持っていると言う事なのかしらね」

「リアスの眷属は火力重視だからイケると思ったが、あちらが強すぎなのかそれとも本物のフルバーストを喰らったのか。どちらも分からんが一つ言えるとしたら、あちら側は重力に対する耐性があったから仁王立ちが出来たのだろう。それにあれは魔力によるもんではなく、実弾とビーム兵器の現代兵器満載のようだ。黒歌選手が使った技に関しては知っていたのか?」

「いいえ知らなかったわ。黒歌が小猫の姉だと言う事は知っていたけど、あのような技を習得していた何てね。次はサイラオーグがダイスを振る番よ」

そう言ってから士気が下がる中で、ダイスを振りに行こうとするサイラオーグ。こちらが優勢だが、こちらは本気のホの字も出していない。恋もヘラクレスも黒の駒によってステータス底上げとなり、神器の使い方を三連衝撃拳と言う技の応用で戦いの幅が増えたようだった。

黒歌もだが、白音の敗因はまだまだ技未習得のままだったしな。最後の波導弾で全エネルギーではあるが、黒歌が放った後にエレキボールを放つ程の力が残っていないからだ。 
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