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オズのポリクローム

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第十幕その十二

「ここにね」
「奇麗だね」
「お花に誘われてだね」
「来たんだね」
「ハナアブもいて」
 この虫もいます、見れば花に集まる虫達が沢山います。
「生きものも多いわね」
「そのことがね」
「いいよね」
「このお空に浮かぶ島でもね」
「生きものが一杯いるんだね」
「そうです」
 天使さんのうちの一人がポリクローム達に答えました。
「あと水も豊富ですよ」
「あっ、確かに」
 トトはここで丁渡横を見ました、そこにです。
 噴水がありました、噴水からは奇麗なお水が一杯出ています。イタリアにあるトレビの泉を思い出させる様な奇麗な泉です。
「奇麗な噴水だね」
「はい、ああした泉もです」
「この島には一杯あるんだ」
「お水は幾らでも湧き出てきます」
「そうした島なんだ」
「中にお水がどれだけでも出る魔法の石がありまして」
 オズの国だからこそある石の一つです。
「そこからです」
「お水が一杯出て」
「それで私達もお水を好きなだけ使えて」
 それでとです、トトにお話するのでした。
「草花も生きもの達も育ちます」
「そうなんだね」
「はい、そうです」
 そうした島だというのです。
「l私達はお水だけで暮らしていけますが」
「精霊だからね」
「はい、私達も精霊です」
 今度はポリクロームに答えるのでした。
「このオズの国の」
「精霊はお水、お露だけで生きていけるから」
「ですから」
 それで、というのです。
「お水さえあれば」
「問題はないわね」
「そうなのです」
 だからだというのです。
「この島で暮らしていけます」
「そうね、あとこのお城は」
「何でしょうか」
「どうして築かれたのかしら」
「はい、それはです」
 すぐにです、天使さんはポリクロームに答えました。
「オズの国が出来た時に私達が築きました」
「貴方達自身が」
「そうしました」
「そうなの、これだけのお城を築けるなんて」
「私達の技術で」
「あっ、築城技術ね」
「出来ました、お城を造るのは大変でしたが」
 それでもというのです。
「こうして今はです」
「これだけ立派なお城が出来て」
「私達はその中で暮らしています」
「貴方達のお家なのね」
「その通りです」
「ううん、とても奇麗で」
 それで、とです。ポリクロームは言うのでした。
「幾ら見ても飽きないわ」
「そう言って頂いて何よりです」
「では今からなのね」
「はい、お城の中に案内させて頂きます」 
 是非にというのです。
「そして我等の団長に会って頂きます」
「それじゃあね」
「どうぞ」
 ここで皆お城の中に入りました、大きくて壮重な趣の樫の木の扉です。ゆっくりと開かれたその扉をくぐってお城の中に入るのでした。 
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